2013年09月17日

敬老の日

 
   
   

 おばあちゃんは、宇宙人になりました。
谷川俊太郎の詩の一節です。
母を思うとき
その通りだと納得します。
母とのコミュニケーションが
どうして出来なくなったのだろうと
今でも不思議なのですし、
考え始めると悲しくなるのです
けれど、宇宙人になってしまった
と思えば、それなりの
コミュニケーションが成り立つわけで
滑稽で、楽しかったり、
ガラス窓を通して見えるとき、
キラキラ輝いてるのです



敬老の日、私はいつもと同じように
母の施設に行くのですが
やはり 敬老の日  ですから
よそ行きのプレゼントを持って
でかけて行きました。
あら、施設の中に 沢山の子供達
いつもは、しんと静まりかえって
寂しいのですが、敬老の日なので、
孫かひ孫か
小さな子供から、普通の子供まで
お母さんたちと、なかにはお父さん

と思っていましたら

ボランティアのキッズコーラスです。
歌が終わって、これからお茶の時間です。
「とても素敵な笑顔でしたよ。」
洗面で手洗いをしていると、
後ろから母の様子を話してくださる声
 「いつも母の笑顔に癒されます」、と言ってくださる
お風呂のお世話をしてくださる方

ダイニングには、お年寄りとお年寄りの間に
可愛い子供たちが座っていて、
お婆ちゃん達は、孫のように、世話をやき

これ食べなさい。
これ気を付けて飲むのよ。

母は、私にきがついて
「可愛いわね。可愛いわね。ほんと可愛いわね。」
地球に里帰り
満面の笑顔で、雲が抜けたみたいに
頭も冴えわたって、青空が一杯

どのおばあちゃんも、
あたまのクレバーなおばあちゃん
宇宙人になりかけのおばちゃん
すっかり宇宙人のおばあちゃん
縫いぐるみを抱いたおばあちゃん
タオルを抱いたおじいちゃん

遠くのテーブルに一人座っているおじいちゃん
時々叫びだす おばあちゃん

みんな、みんな 子供達に 気を取られて
子供たちの,純粋で真っ直ぐな反応に
心を奪われている

嬉しいわね、良かったね
またずっと来てほしいわね
でも、でもね
この子供達の、
おばあちゃんが おじいちゃんが
敬老の日だから
来てくれるかな、会いたいな
期待を込めて 待っている

これから飛んで行くのかな
お父さんとお母さんの宇宙船に
乗って
  

Posted by アッチャン at 16:51Comments(0)

2013年08月29日

 セゾン

   
    

 風があるが、蒸し暑い夜。
 台風が日本に迫っている。
 週末は、また荒れ模様
 雨を待ち望んでいる
  大雨の被害に苦しんでいるのに、
貯水池は、枯渇している。

そういえば、蝉が鳴かなくなった。
窓を開けると、ミンミン、ミンミン
煩くて、煩くて
あの蝉たちは 命の限りに
泣き叫んで、叫びつくして
木の葉のベッドで
永遠の眠りについているだろう

風に乗って、鈴虫の声が聞こえる
もう秋だ 
そっと、忍びよるようにやってきた
秋の気配が あたり一面に漂い始めた
風が秋草の匂いを運んでいる
夏の名残を残しながら
秋が主役に躍り出るのも
すぐそこ、まじか

台風通過が ゴールの糸を切って行く
その後ろから、実りの秋が 
季節の色を染めながら
燃える秋がやってくる
燃え尽きた秋は
木の葉を散らせながら枯れていく

真っ白な雪が、一面を覆う頃
秋は、白いベールに包まれて
木の葉で地面を温めなながら
春の誕生を待つだろう
命の巡りを歓びながら

  

Posted by アッチャン at 21:53Comments(0)

2013年08月03日

love

  

 基本は愛

愛はどこから来るのでしょう

偶然から

突然変異

愛してしまったら、止められない





愛されたことはありませんか?

愛されたことない

それは嘘です

愛されている

だからあなたは生きているのです

孤独の中にいても、あなたは

一人ではない

孤独に抱きしめられているのです

誰かに話しかけているのです

孤独のあなたに

愛したことはありませんか?

誰も



それは嘘です

あなたは誰かを愛さずにはいられません

あなたが生きているのは、愛しているから

最も、貧しくて、可愛そうだとしても、

そういうあなたを抱きしめる、あなたを

人間は、一人ではないのです。

あなたを抱きしめる、別のあなたがいるのです。

どんなに病気で苦しく辛く、貧しくひもじくて、希望の

見えない時でも、どうにかして、希望の光を見つけようとする

あなたがいる。だから生きているのです。それは愛

基本は愛

偶然から、地球の果てから、宇宙の底から 悲しみから

愛は愛から。  

Posted by アッチャン at 12:04Comments(0)

2010年03月15日

 家が建つ

 

 

ついに、我が家の前に、
 家が建つ。
 自慢の夜景とおさらば

 ピンポン
 朝、早くから、誰だろう
 御挨拶に 
 ピンときた
 いよいよ来たな
 建築工事のご挨拶

 荒れ果てた庭に
 素晴らしい借景が
 ちりばめられた宝石
 闇夜に、燦然と輝く

 建築物のばけものが
 私の視野から
 巨大な バリケードで
 光の輝きを奪う

 ブルドーザーが
 騒音と埃をまきあげて
 秘密の宝物を
 容赦なく 奪っていく

 家が建たなかったことが
 奇跡だった
 空き地だったことが
 夢だった

 ピンポン
 目を覚ましてください
 これが現実です
 鉄筋とコンクリートの
 コラボレーション
 騒音と汚染をまきあげて
 不夜城を 壊していく
   

Posted by アッチャン at 11:24Comments(0)

2010年03月08日

私の故郷

   
 

  ラジオから、
     ファドが流れている
ものがなしい 響きは
どこか 懐かしく
心に 染みる
私は、どこから来たのだろう
私の 故郷はどこなのだろう



私の故郷は 日本ではないような
アウトサイダー
意識は そう よそ者
根無し草 わすれな草

スペインの血が入っていせんか
      フランスで あなたと似た人を
      見ましたよ

      ラジオから、
ファドが流れている
もしかしたら
私の故郷は、ポルトガル
      昔、昔、ポルトガルから
      流れ着いた 祖先
 
      
故郷を懐かしむ 
      ファドの 物悲しい響き
      心が 震える  

Posted by アッチャン at 15:06Comments(0)

2010年03月01日

だらだら坂の老大木

 

 だらだら坂が続く
 駅までの 長い道
 老大木は 冬の間
 黙って 死んだように
 眠っている

 春が来ると、枯れていた
 老大木は、眠たそうに  
眼をこすりながら 
あくびをする と
温かな風が ふわり

渇き切っているはずの
枝から ぷっくりと
小さな、若い芽が吹き
だんだんと
葉を広げ始める

生きているのを
誇示するかのように
豊な緑の大屋根を
揺らしながら
私を待っている

だらだら坂が続く
夏の炎天下 路面は
焼けるように 暑い
老大木の そこだけが
影を作って 私を包む

やがて 老大木は
夏の頑張りに疲れ果て
秋風に 助けられて
重くなった衣を脱ぎさる
眠りの 準備に余念がない

だらだら坂道が続く
木枯らしが 
枯れ葉を追いやる頃
老大木は 寒いよ、と
裸を 抱いて眠りにつく
  

Posted by アッチャン at 10:54Comments(0)

2010年02月24日

触発されて

 

  触発されて

 詩を書いている人に
 
 触発されて

 忘れていたはずの

 詩が 舞い戻って来た

 短い言葉を 探し歩いて

 知らず 

 私が 癒されている

 詩を書きたくなる時は

 寂しい時 ひとりぽっち

 説明いらないから

 イージーで 楽 が好き

一年

一年って

短いようで とても長い

ブログに入れる ピクチャーを

探していたら 母が笑っている

こんなに 元気だったのだ

生き生きして、溌剌として

若い

去年の3月だから

まだ一年にもなっていない

一年って、とても長い

突然 泣けてしまった



一年って

長いようで とても短い

昨年の3月に 一年間のお役から

やっと解放された

お隣さんにバトンタッチして

やれやれと 思ったのに

早々と、再び3月は目の前

昨日のことのよう

   

Posted by アッチャン at 16:43Comments(0)

2010年02月21日

寂しい、と痛感する時

 
 今夜も、お酒はよそうと思ったけど、
 ワインが無性に飲みたくなった。
 吉田さんを思うと、ワインが離せない
 乾杯、と言っても、届かない 声。


 

 一人で、ワインを開ける時、
 
 寂しさが 押し寄せてきて、

 空虚な空間が広がっていく

 深い、深い 孤独感の中に

 溺れるように、グラスにつぎ込む

 音、音、つんとすましたような

 透明の 澄んだ ワインとガラスが

 からみあって、嘆く 

 ワインの麻薬に酔い
 
 思い出の中に 浸ると しばし

 会話の中で 

 笑いさざめきながら、飲むワインの

 甘い 芳しい 空間に

 グラスを合わせる 柔らかな 音 音

 
ワインを一人で 開ける時

 言いようのない 寂しさが 周りから

 私の 心の 奥深くに 忍び込んでくる  

Posted by アッチャン at 01:12Comments(0)

2006年12月19日

銀杏並木


  

 なぜでしょう。いちょう並木が好きです
 金色に染まった 落ち葉の地面を
 ふみしめながら 歩くのが
 なぜでしょう こころが染まるくらい
 好きです

 美術館までの 長い道
 黄色い落ち葉が 踊りながら
 秋を招いていましたね

 美術の森を取り囲む
 銀杏並木の絨毯が
 なぜでしょう 心が染まるくらい
 好きです


  

Posted by アッチャン at 17:55Comments(0)