2008年09月18日

 置き忘れで関空からスタート

 サンフランシスコ空港内のアートコーナー、モダニスム北欧の工芸

 今日はどうかしてる。関空から出発するまでに、2度も置き忘れした。手荷物検査で、時計を忘れて、出国検査の後だったので、戻ることが出きず、案内の電話をかけて、探してもらい、持ってきてもらった。時計がないと時間がわからないので、待つ時間が永く感じられた。なかなか係の人が来ないので、もう一度電話で確かめる。まだ搭乗までには時間はあった。昼食を食べていなかった。ラウンジに行き、おかきとビールを飲んでいると、呼び出しがかかった。
 受付に行くと、パスポートとお金の入った袋を忘れていた。大切な物ですよ、と言って渡してくださったのは、UAの名物おばあさんだった。テレビでも紹介されていた方で、彼女と話をするのが楽しみな客が多いそうだ。長年アメリカにいた日系の女性で、今でも週に2,3回、昼間の勤務だけに出てこられている。
出る前から、大事なものを2回も立て続けに置き忘れるなんてどうかしている。
 関空の売店で、焼き鯖寿司を買おうと思ったら、売り切れていた。売店をぐるっと回って、どこかの店にないかと探していると、関空の事務所から出てきた人が、階下にある日航の直営の店にあるかもしれないと教えてくれた。
「もともと焼き鯖寿司は、日航のジャックスが置いたものです。」
日航の店は、品揃えが多くて,焼き鯖寿司、鯛寿司や和歌山名物のさんま寿司など、機内での食事用として、寿司を始め、サンドイッチなど有名店のものを取りそろえている。
 柿の葉寿司は奈良の平宗の品で、品切れになっていて4時に入荷と書いている。良い店を教えてもらった。
 サンフランシスコまでは、ビジネス席が空いていたので、アップグレードの出来るチケットを買い直した。最初に予約を入れていた77000円のチケットから、137000円のチケットに。他に燃料代が66000円プラスされるので、204000円、アップグレードにマイルが60000マイル必要だ。

  

 飛行機は満席だった。残念、これなら安いチケットを買っていても、ビジネスにあげてくれただろう。マイルもいらなかった。
 隣にいる女性が、足置きの出し方を聞いてきた。初老の夫婦で、服装の趣味も上品、とても仲がよさそう。添乗員の女性が彼らの所に来て何か説明している。それが終わると別の席に。見渡せば、裕福な感じの、年配のカップルが、何組か座っている。飛行機がサンフランシスコに到着すると、「どちらまで」と聞かれ、「ニューヨークです。」と答えると、「私達はツアーなんです。」と上品な小声で帰ってきた。「どちらですか。」と聞き返す。


「サンディエゴです。」ニューヨークまでかな、と思っていた。というのも、キャンセル待ちになっている席はまだウェイティングのままで、正規で買った客で満席に近いと言われ、望み薄のようだったから。飛行機が予定よりも40分早く着き、時間が有り余るので、時々寄る「えびす」という寿司のコーナーで、「キングカリフォルニアロール」を食べる。

 


 おじさんはいなかった。若い寿司職人が作ってくれた。店頭に置いているのは、カリフォルニアロールで、かにかまを使っている。キングがつくと、本もののキングクラブを使うので、注文を受けてから作ってくれる。値段の差は1ドルで7ドル。これを食べるとサンフランシスコに来た感じがする。以前に、このコーナーで寿司を食べていると、隣にいる夫婦が店主と話していた。日本から帰って来ると、ここに寄らないと帰れない、というようなことを言っていた。美味しい寿司が食べられるから、と。他の店とは比べものにならない。本当の寿司が食べられる、と。それを聞いた頃は、店主が一人で握っていて、他の日本食は殆どなかったのに、いつのまにか、種類が増え、アメリカ人が握ったものを店頭に並べるようになった。今日はいつもいる店主はいなかった。おはしには、サンフランシスコのホテルの店の名が書いてある。ホテルを経営し、そこに直営の店を構えるようになったようだ。

 

 1時間ほど、時間を潰し、UAの国内便の方に行くと、11時20分発の前便が搭乗中になっていて、1時間遅れていたようだ。しまった。この便に乗れたかもしれなかった。受付のカウンターに行き、キャンセル待ちになっているチケットのビジネス席が空かないかを訊ねると、飛行機の機材が変更になり、ビジネス席はなく、ファーストは詰まっていて、エコノミー席しかなかった。おまけに、飛行機が40分遅れる。
機材が変更になったのは、前便に乗り換えた人が多かったからではないかという考えが頭をよぎったが、あとの祭り。でもそんなことはありえない。
 聞くと、メンテナンスのために、2日前から機材が変更されているという。

  ラウンジのテーブルのアレンジメント

 ラウンジに行き、クロワッサンを食べておく。オレンジとクッキーを持ち出し。6時間近くのフランとだから、途中でお腹が空くかもしれない。機内ではアナウンスがり、エコノミー席は、スナック5ドル、軽食7ドル、アルコールは6ドル、とのこと。
 タダだと思うとついアルコールの量が過ぎる。エコノミーは国際線も、有料になったのでそれは良いことだ。ワインを飲み過ぎて、まだ気分が悪い。ひたすら水を飲む。
3時間もするとお腹が空いてきた。オレンジを食べると、しばらくはしのげる。
 
 空港内のアート回廊


隣の席の男性は、書類に書き込みずっと仕事をしている。彼も水ばかり飲んでいる。途中で、ラウンジにあった、チョコレートバーを出して食べている。ビジネスクラスからの溢れ組なのかな。ファイナンシャルの仕事をしているようだ。リーマンブラザーズの破産で、金融はがたがたになっている。日本の銀行も相当の痛手を負っている。益々不景気になるだろう。 彼は、お腹が空いたらしく、添乗員に、食事は何があるかと聞いた。着くのは10時半、それまで我慢するという。トマトジュースを頼んで、またチョコレートバーを取り出した。 懸念し、散々考えて、余分に高いお金を払ったけれど、サンフランシスコまでの9時間、食事とアルコールと睡眠数時間を得ただけだった。けれど、9時間楽だったというメリットのお陰で、体は快調だ。それにエコノミー席も座り心地は悪くない。持病の座骨神経痛を心配したが、今の所、大丈夫。この席は。非常口にあるので、乗り込んだ時に、非常時に手伝えるのか、会話は充分わかるのかと聞かれた。この席を変わると、どこに行かされるかわからない。あまりわからないけれど、わかると言い、非常時に扉を開け、乗客を誘導する手伝いをするという、了解をした。いざとなれば、隣の男性がするだろうなんて暢気に構えている。最近は、イエスを言わないといけないらしい。コンピューターがあると時間を忘れる。家では、ブログに割く時間のために、時間が短くなった。ビジネス席に座ると、もったいないからずっと座席を倒して寝ている。でなければ、備え付けのビデオで映画を見ている。回りの人達も、殆ど寝ているので、灯りは常に暗い。エコノミー席は、仕事をするのに最適な場所だ。  

Posted by アッチャン at 16:39Comments(0)旅のグルメ