2008年12月20日

1日でシンガポール通になった

 
 



 飛行機の中は、比較的空いていて、空いている席が多かった。飛行機が飛び立つとすぐに、朝食が出された。ラウンジですませていたので、お腹が空いていなかった。それよりも、ワインでも飲んで寝たいと思ったが、コーヒーかジュース。朝からアルコールも頼めない。飛行時間は6時間くらいだから、このフライトは朝食だけなのかしら。
 12時になると、ちゃんとした昼食が出た。その前に、飲み物が振る舞われ、白ワインを選ぶ。ドイツのリースリングだった。赤ワインの方が美味しそうだ。ラベルに見覚えがある。チャンポンすると気分が悪くなるだろうか。白ワインは私の口に余り合わない。



 食事の選択は、やはり日本食にした。鶏と栗の炊き合わせ。味は良い。あばあちゃんのぽたぽた餅、というせんべーがついている。デザートは棒状のアイスクリーム。皆、綺麗に平らげた。何も残さず。
 映画は、好きな番組を選ぶことが出来る。「犬と10の約束」という日本映画を見て泣いた。映画のラストシーンは、娘の結婚式で、私の好きな賛美歌が流れて、よけいに泣けて来た。「慈しみ深き、友なるイエスは、」で始まる賛美歌。
学生時代、チャペルの時間と、キリスト教学の講義が好きだった。クリスチャンに鳴った友人がいる。彼女は、白内障を手術したばかり。どうしているかな。

 


 もう一つ、ブロードミュージカルの「マンマ、ミーア」を見た。メリル、ストリープが、自由本望な母親を演じている。3人の男性のうち、誰の娘かもわからない。娘は3人を結婚式に招待する。母親には内緒で。楽しいミュージカル、日本でも四季がロングラン。
 時々、眠けが起こり、ちょっと寝ると、また元気になる。足はまだ痛む。
 今回の小旅行、使ったお金は5千円まで。2ドル残っている。土産は別として。
 1ドルを大切にしながらの貧乏旅行だったが、リッチな旅でもあった。そしてなにより、私は、たった1日でシンガポール通になった。歩き回ったからだ。



 ベルトコンベアー式の、団体旅行なら、こうはいかない。人を頼りにしていると、覚えていないことが多い。シンガポールはパリのように、小さな町だということがわかった。
行っていないのは、イタリア、アラブ通りくらい、あとは制覇したことになる。町だけだけど。 




 考えてみると、こんな旅行に付き合ってくれる人はいないだろう。タクシーは使わない。地下鉄も出来るだけ乗らない。高級レストランはパス。ショッピングはしないし、見ない。 シンガポールの庶民が、生活するようなスタイルで旅し、食べるものを食べる。こんなにリッチな経験はなかなか出来ない。そして、もう会うことのない人々と一期一会。
心に強烈に残っているから、忘れ得ぬ人々だ。彼らの笑う笑顔が浮かんでいる。どこに行っても、そういう人達が存在する。  

Posted by アッチャン at 22:15Comments(0)旅行