2009年06月05日

母の入院、5日目


 


朝6時に起き、簡単な掃除をすませ、8時の朝食に間に合うように病院に出かけた。
 病室にはいると、母は寝ている。食事を食べるように促すが、「このまま死んでも良い。しんどくてだめだ。」と言って動こうとしない。部屋の外に椅子が置いてあるので、看護婦さんが出したのかと思って入ると、テーブルの上に朝食と共に、オレンジが二つ並んでいる。点滴の針が抜かれ、点滴用の鉄棒がない。点滴はもうないのか、と不思議に思っていた。看護婦さんが入ってきて、昨夜、母は何度も、起きあがって、赤外線の探知機のランプが鳴るので、行動をチェックしてもらっていたという。廊下に椅子を出して座っていたり、詰め所まで歩いて来たり、部屋が綺麗に片づいているのは、母がしたこと。机の中に、点滴の針があるのも、母が勝手に抜いてしまっているからで、鉄棒は洗面器の陰に器用にしまっていた。
 夜中、あまり寝ていないようだった、
 朝、熱があり、痛いので、起きあがるのも辛そうだ。昼間の点滴と抗生物質を入れると、昼前には、熱が下がり、痛みが軽減される。夕方には元気になり、かかりつけのお医者様が、退院してもいけるかな、と思うまでに。
炎症は、横ばい状態なので、まだ抗生物質は、続けないといけないそうで、母が夜中に抜いてしまったから、針を入れるのに、また大変だった。何度もさし直すが、静脈が破れて入らない。
 こんなことを続けるのはかわいそうだ、と思うが、昼前に元気になると、生きる意欲が出て、歌を歌い、沖縄にどうしても行きたいと言い、自分のマンションに、絶対に帰るのだ、と言うのを聞くと、母が生きたいのだ、と確信して、これで良いのだ、と思う。。
 外に食事に行くつもりでいる。お寿司でも食べましょう。お腹が空いたでしょ。
私も、5日間、母に、付き添っていると、限界だ。先日来、喉が痛く、病院で咳込んでいたら、頭痛が始まり、気は張っているので、持ちこたえてはいるけれど。
 

 昼ご飯は、ほとんど10割食べてくれた。母の病状は、昼前になると安定してくる。
昼食後、係の医者が来て、食事を取れるようだからら、点滴と抗生物質はやめましょう、と言われた。母は喜んでいるが、またぶり返せば、と私は懸念する。感染症なら、抗生物質が効いているはずだが、炎症は横ばいなので、やめても変わらないし、食事が食べられるなら、点滴はいらないと言われる。
 医者は、「昼間起きていてくださいよ、寝たらだめですよ。運動して、お腹をすかして、規則正しい生活をしてくださいね。」と言って部屋を出て行った。
 あれほど痛いおもいをして、やっと差し込んだ針を、再び引き抜かないといけなくなった。看護婦さんは、残念だ、と言う。点滴がいらないのなら、一回用の針にすれば良かった、一回用のは、針がずっと短いそうだ。

午後妹夫婦が来て、娘夫婦が、去年生まれた、母にとってはひい孫を連れて見舞いに来た。母はすっかり元気になり、疲れきっている私も、元気をもらった。  

Posted by アッチャン at 23:57Comments(0)日々の事