2009年12月08日

サンフランシスコの夜は更けて

 


 空港で夕日が見たいと言うと、案内役のおじいさんは、「それは無理だよ。霧が出るから。」と言った。
そうだ、シスコの霧は有名だ。「霧のサンフランシスコ」という言葉を思い出した。でも、おじいさんの予想に反して、快晴で、夕日が港の大橋を照らしている。鳥たちは、近寄っても平気で、動こうともしない。
サンフランシスコは、ドックが47ほどあって、そこに素敵なシーフードレストランの明かりが見える。
 昼の食事がまずかったので、夜は、空港のインタナショナルターミナルの入り口にある、「えびす」という名の寿司屋で、食べよう。




 7時に市内を出て、空港には8時前に着いた。見るところ、全然混んでなくて、閑散としている。早く着きすぎた。
まずは、寿司屋で、何を食べようか迷って、やはりいつも注文するカリフォルニアロールに決めた。キングカリフォルニアロールは、少し高いけれど、本物の蟹が使われているので、これを頼む。6個では物足りない。かといって、同じものも芸がない。ぐるっと、周りの店を見て回ったが、お腹が受け付けない感じなので、あきらめて、ゲートをくぐった。 


空港内のア^ト展示


ニューヨークまで、ワシントン乗り継ぎの飛行機、ビジネスは満席だったので、エコノミーで帰るつもりだったが、2日間の強行軍で疲れている。カウンターで、500マイルチケット(これは1万マイル飛ぶごとに4枚のチケットがおらえる)が何枚あるか聞くと、8枚になっていた。そのチケットを5枚使って、ビジネスにあげてほしいと頼んだら、満席でキャンセル待ちの人もいるから無理だと断られた。エコノミーは、UAのラウンジが使えない。それでも、プライオリティークラブのカードが通用すると書いているから、これを使うつもりで、ラウンジに行くと、これはインターナショナルにしか使えないと言われた。時間はたっぷりある。友和という寿司コーナーで、何か無いかと覗いたり、時間を持てあます



10時半の飛行機では、食事を買い込んでおいた方がよさそうだ。機内で食事を売るのは10時までだと機関誌で読んでいたから。アナウンスがあり、機内で食事を9ドルで売ってくれるというので、美味しそうだ
なと思った、サンドとサラダのコンポをかうつもりだだったのに、やめた。
 お腹がすっかり空いた頃、食事を頼むと、サンドイッチしかないという。ローストサンドを頼んだら、美味しくなさそうな、ビニールに包んだサンドを持ってきた。チップがついているだけ。ぱさぱさのひどいパンに、がしがしの乾ききったローストビーフ。ワインでもないと、とても食べられない代物だった。なんでこう運が悪いのか。そうではない。欲が深いからいけないのだ。美味しそうなサンドサラダよりも、もっと良いかもと期待したからいけない。機内で実質の料金で、一流シェフの、と機内誌で読んでいたのがいけなかった。
 機内では、隣が開いていると喜んだのもつかの間、ぎりぎりになって、黒人の大女が中に割り込んで入ってきた。彼女は分厚いコートを着たままで、両肘を両脇の手摺りに置いた。私の席まではみ出して、こちらは窮屈で仕方がない。首も肩もおかしくなりそうだ。 彼女はすっかり寝てしまい、益々身体はリラックスで横暴になる。私は、そっと突き出た肘とコートを向こうに少しでもずらそうとするが、一向に効果がない。
 そのような劣悪な環境でも、疲れていると、寝られるものだ。アイマスクと、耳栓をして、しばらく寝たようだった。
 シスコからワシントンまで5時間、そこから2時間待ちで、ニューヨークまで飛ぶ。安いチケットだから、こんなスケジュールになる。直行便に乗れないのか聞いたら、新しいチケットの購入が必要で、そういうのは、グッドチョイスではないと言われた。新たに買えば700ドルだとか。
 私が買ったチケットは20000円、その差は大きい。お金の節約には、若さと体力が要求される。私は老体にむち打って、若ものと張り合って、なんとい向こう見ずな。



 ワシントンのゲート近くに、ザガットに常連で毎年選ばれている、有名ハンバーガー店が出店している。どんな味だろう。並んで買ってみた。
「ミニバーガー。」と言うと、
「他には?」というので、
「いらない。」と答えた。
チケット番号をもらって、見上げると、トッピング無料と書いている。
つまり、他にのせてほしいものはないか?と聞かれたのだろう。
出来ていくハンバーガーには、確かに、トマトや、野菜、ピクルスなど美味しそうなものが乗っていく。しまったなあ。私のは肉を挟んで、マヨネーズもケチャップも何もついていなかった。
 ワシントンから、1時間余りではあるけれど、ウィンドー席に入って来たのは、映画「グリーンマイル」に出てきた、超能力の大男のようだった。なんでこう運が悪いの?もう。 やれやれ、やっとニューヨークまで帰ってきた。地下鉄のチケットがないので、第四ターミナルから、バスに乗れない。もったいないけど、エアートレインを使って、ジャマイカで地下鉄の一日券を買った。8ドル25セント。
 アパートに帰って、シャワーを浴び、買ったプレーンのハンバーグに、トマトとキュウリを挟み、マヨネーズをかけて食べた。肉の味が美味しい。ステーキと同じ味がする。ステーキ肉を刻んで、ハンバーグにしたような。
 残りは今日を入れて、二日しかない。でかけなくちゃ。寝てなんかいられない。  

Posted by アッチャン at 10:55Comments(0)ニューヨークにて

2009年12月08日

サンフランシスコ

 

 ロスからニューヨークに戻ったのは、夜中の12時半だ。一度アパートに帰ろうかと思ったが、チェーンがかかっていたら、入れない。6時の飛行機に乗るまで、空港で夜明かし。一度、ここで夜明かしした経験がある。朝の6時に乗るのに、夜中地下鉄に乗ると危険だと思ったから。今では、夜中の3時過ぎにでも地下鉄に乗るが、寒い季節は苦手だ。
 ケネディー空港で、夜中中開いているのは、第四ターミナルだけ。夜明かししている人も多い。夜中に出発する飛行機もあるので、賑やかだ。カフェも幾つかある。そこのベンチで、横になって寝ている人もいる。


 私は、サンスランシスコのガイドブックを一部印刷してきているのを見て、時間を過ごす。コンピューターがあれば、すぐに時間が経つのだけど、荷物になるので、持ってでなかった。ニューヨークと、サンフランシスコ、ロス間は、エンジョイ用に、幾つかのサービスがある。
 座席は、全て、エコノミープラスで、前が広い。ビデオ貸し出し、インターネット無料サービスがある。日帰りばかりなので、荷物を預ける場所がない。リュックサックを出来るだけ軽く、最低限の荷物で出たのに、背負って歩くと、腰に響いてくる。
 足も疲れて、シャワーを浴びたいなあと思う。プライオリティークラブのラウンジが、第4ターミナルにあって、そこは、チケットを持って無くても、入られる。夜中の1時半まで、朝は、4時に開く。そこに行くと、既に閉まっていた。多分、お客さんがなくて、早じまいしたのだろう。



 4時になると、すぐに行ってみた。が、やはり閉まっている。隣のスイス航空のラウンジで、休みなのか聞いてみた。開いているはずです、と言われて、再び行くと、開いたばかり。ありがたい。このラウンジは、シャワーがあると書いてあったので、まずシャワーを使わせてもらおう。部屋を探したが、それらしい場所がない。聞くと、それならどうぞ、と案内してくれた部屋は、ドアーの奥。バスタオルなど出してくれた。完全な個室で
トイレも洗面所も備わっている。
 暑いお湯が出てこないが、気持ちが良い。シャワーを浴びるだけで、生き返った様。一流ホテル並の気持ちの良い部屋。ユーナイテドのラウンジは、シャワーなどなく、食べ物もほとんどないが、ここは、朝食まで注文できる。
 シャワーとフルーツサラダを食べ、すぐに、ユナイテドカウンターのある、第七ターミナルに移動した。



 飛行機の中で、2時間半缶詰で遅れた。次の飛行機の方が早く飛ぶから、と何人か、遅れそうな人達は、移動。隣の中国人も出て行った。エコノミーの席しかないですよ、と言われて。
 うとうと寝て居る間に、いつのまにか、大きな男が隣に座っている。朝食が運ばれ、ほとんどの人が、オムレツを食べているのに、彼はフルーツ。中国人が注文していたメニューが運ばれてきたから。なんだか、気の毒だ。いかにも大食漢なのに。
サンフランシスコに着くと、2時間近い遅れで、大阪行きも、東京行きもすでに飛び立った後。私が帰る日だったら、その日は飛ぶ飛行機がなかった。まだラッキーな方だ。



 夜の10時半の飛行機だから、サンフランシスコで時間はたっぷりあるはずだった。
空港の案内で、ボランティアのおじいさんが、帰りは何時だと聞くので、10時過ぎだと答えたら、6時半がタイムリミットだと言う。そんなに混むのかな。と懸念したが、まあ、言うとおりにしよう。



 バート(地下鉄に直結している、高速鉄道)で、チケットを買うのに、クレジットを入れると、20ドルミニマムと書いている。行き先は8ドル10なのに、ここでは買えないのかと、案内所に聞きに行く。
 20ドルから、往復だと16ドル20なので、そこから、引くボタンを4回押し、足すボタンで10セント単位で足していく、というシステムだった。ややこしい買い方。



 サンフランシスコに入ると、一日チケットを買った。11ドル。ケーブルに乗るのに、一回5ドル、一日チケットだと、何でも、何回でも乗れるのだから、すごく便利だ。
 ケーブルカーは、私のお気に入りで、こ、こでは必ず一度は乗っている。今日は、ケーブルを最大限利用して、サンフランシスコの町を網羅するつもり。


 
坂の町だから、その醍醐味を、ケーブルカーは最も味あわせてくれる。坂を上がりきると、サンフランシスコ湾を望むj素晴らしい景色が現れる。何度もそういう繰り返し。






 先日、テレビで、市村悦子の解説で、サンフランシスコを歩いて、案内する番組を見たばかり。ノブヒルは、高級でオシャレな場所。広い公園から、サンフランシスコを一望出来る場所だとか、カメラが捉えて行くを見て、是非、私も、と興味をそそられた。
 チャイナタウンには、昔、子供が小さかった頃、行っただけ。そのころは、治安が悪く、住民が銃を携帯しているのを見せてくれた。



今は、アメリカで一番住みたい場所と言えば、サンフランシスコで、土地もアパートも高い。オシャレでこじんまりしていて、風光明媚、新鮮なお魚や蟹も豊富。気候は、年中温暖だと言うが、その日は、ニューヨークよりも寒かった。ケーブルカーは、外に椅子があり、そこに座りたがる人が多い。私もその一人。











 フィッシャーマンズの、立ち食いコーナーでは、いつも人で溢れている。蟹サンドを食べたら、まずかった。口直しに、クラブケーキを食べたら、これも美味しくいない。昔は美味しかったけど、観光客が溢れて、まずくてもおかないなしなのだろうか。選んだ店がペケだったのか。



 途中、坂道を歩いて、そのあたりを散策したり、トイレ休憩に、ホテルに入ったり。




 ほとんどお目当ては隈無く見てから、、サンフランシスコのサンセットが見たいと、探したが、それが見つからず。ケーブルに乗って、ファイナンシャル地区に。
そのすぐ前に港があり、フェリーの乗り場もある。そこからの景色も素晴らしい。




夕焼けが綺麗だ。そろそろ、帰る準備を、とクラシック電車で、港の側を走って、フィッシャーマンズのケーブル終点駅に行くと、沢山人が待っている。
日も暮れて、真っ暗。ケーブルカーに乗ると、外側に立つ人まで一杯。向こう側の方が景色はいいけれど、子供達が座っていた。

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帰りの方が、坂道の、下りカーブがすごい。ケーブルカーの運転手は、サービスして、下りをスピード抜群で走らせる。子供達の黄色い叫び声。それを聞いてますます張り切って。まるでジェットコースター並だ。ダウンタウンが小さく見える。




 バーとの駅まで戻ると、まだ時間はありそう。ニューヨークにもある、メ^-シーズというデパートが提供しているクリスマスツリーは、ニューヨークと同じ、くらいの大きさで、その横には、スケートリンクまで、まねている。


 周りには、ニューヨークにあるデパートが、軒並み。
 「私はサンフランシスコの心を残した」という歌があるけど、私も心を残して、後ろ髪を引かれる、素敵な町。




  

Posted by アッチャン at 08:15Comments(0)ニューヨークにて