2010年02月13日

与謝野さんの鳩山総理への厳しい質疑



 

 珍しく、与謝野さんが、鳩山総理に、与謝野さんらしからぬ、発言をした。
与謝野さんは、常々[政治家の言葉は重い。責任を持たなければならない。]と言っている。
言葉は、言霊、だ。
その与謝野さんが、鳩山総理に、[平成の脱税王]だと言った。
「兄貴はおっかさんの所に行っては、子分にやるお金がいるから、くれ、と言う。あなたは、どうなの?子分はいないの?」
と鳩山邦夫から、聞いたといい、こんな話をしても良いのか、と聞くと、事実だからしょうがない。」と与謝野さんは、鳩山邦夫さんから聞いた話だと言って、鳩山総理につきつけた。
[本当はお母さんに会っていたのですね。]
「あなたが知っていようと、知らなくても、贈与を申告しなかったら、立派な脱税です。」
[平成になって、こんな多額のお金を申告しなかった例はない。あなたは平成の脱税王です。]
「多額のお金をもらっていないと知らなかったというだけでも、総理大臣の資格はない。」
すごい攻撃、辛辣な言葉が、ぼんぼん出てくる。
私は、以前から、与謝野さんは信頼に値する、政治家だと思っていた。
与謝野さんが、単に、鳩山総理を引きずりおろさんが為に、他の議員のような、
人の人権を侵害するような言葉を発する人ではない、と思うので、これはただ事ではない。
 
与謝野さんは、自分の言葉に責任を持たないといけないと思っている人だから、これらの発言は、よほど覚悟はあってのこと
ではないだろう。政治家としての首をかけて言ったのだ、と思う。
 やめてもよい、と腹をくくっているに違いない。
自民党は、70歳以上の立候補者は、公認しないことになっている。与謝野さんは、次の選挙では公認を得られない。
自民党が大敗したのは、自民党があまりにひどかったからで、民主党がそれほど素晴らしいからではない、と与謝野さんは、発言した。
 自民党を愛して、政治家として、「堂々たる政治」を信条にやってきた政治家だけに、発する言葉は、[言霊]だった。
与謝野さんは、小沢さんに関しては、何も言わなかった。少なくとも、私が質問に立っているのを見てからは。
与謝野さんは、政治家として、言葉にしたことを、簡単に撤回する人間を、認めていないのだろう。与謝野さんが、許せないのは、
言葉を軽々しく発し、簡単に撤回する、鳩山総理の人間性、なのだろう。信頼出来る人物ではない、と。

 そんな厳しい目で見る人もあれば、すぐに、撤回して、謝る人間を、素直で優しい誠実な人格の表れ、だと評価する人もいれば、TPOだろう。それが大人、社会人というものだ、と捉える人も。
場の雰囲気を壊さないように、嘘をつく人もいる。やさしさ、おもいやりからの嘘。嘘も方便だ。

与謝野さんは、言葉を生業として、言葉に命をかけて生きた、鉄幹と晶子の息子だから、尚更のこと、言葉に対しては、厳しい。
言葉とは、その人そのものである。言葉を話す動物である人間は、魂と肉体に加えられた、歴史と文化の産物だから。
その人の発する言葉は、「言霊」だ、と私も思う。発せられる言葉の表面、言葉の一句、一句には、その行間に意味があり、全体として捉えるべきだ。嘘の裏側に真実が存在する。

  

Posted by アッチャン at 15:57Comments(0)日々の事