2010年03月03日

 女3代、似たもの同士

 


このところ、怪我ばかり。頭から首に来て、今度は腰
母が、扉を外から開かないように、
バリケードに、コートハンガーをはめる。
施設に行くと、娘さんがいて、ハンガーラックを
持ち帰るようにと、催促された。
 ハンガーラックを一旦は部屋の外に出したが、
ベッドを扉にくっつければ、母は扉の間に、バリケードが
出来ないだろう、という考えが思い浮かんだ。
 ヘルパーさんに手伝ってもらって、扉の方に、力いっぱい押して動かした。
床に傷が付かないように、絨毯の切れ端をかましてあったのだが、
位置がずれて、外れている。社長の依頼で、床に負担がかからないよう義務付けられている。
 私がベッドをあげている間に、ヘルパーさんに、3か所はめてもらった。
その際に、腰を痛めてしまった。壁側の奥の足には、はめられないし、頭が出口の壁にくっついているで、母は嫌がるだろう。窓側に変えてもらわないといけない。
貸しベッドの店から人に来てもらわなければ、私の力では無理、私が
腰を痛めたのは、無駄なことだった。自分でなんとかしようとするのは、母譲りの性格だ。
とにかくは、これで、その夜から、母はバリケードが出来なくなったので、娘さんも、煩く言えないだろう。ハンガーラックを取り除いても、母は、他の方法を考えるから、とヘルパーさん達は気にしていなかったこと。実際、ハンガーラックをおく以前から、母はバリケードをしていた。椅子を使ったりして。
 ハンガーラックをとっても、箪笥を動かしかねない。その方が危険なのだ。

翌日、貸しベッドの店から、きてもらうことになっていた。
 早めに、施設に行くと、娘さんが出てきた。

昨夜、母は、布団とマットを引きずり出して、夜勤の人がまた、ベッドに戻す、という作業を何度も繰り返して、大変だっらしい、と言われる。
「 何でですか?」と聞くと、娘さんは、「わかりません。」と。
4階のヘルパーさんに聞くと、
母は、ベッドをなんとか元の位置に戻そうとして、ベッドの上のものをのけていたらしい。軽くなれば、動かせるのではないか、と。
 
 ベッド屋さんが来て、頭を窓側に変えてもらったので、母が落ち着いてくれれば良いけれど。
 ベッドの上のマットを、母が持ち上げて、動かしていたというけれど、これは結構重い。母の力は結構強いのに、驚く。

 ベッド屋さんが帰り、マットと布団を元に戻すのに、母は一人でやろうとする。
ヘルパーさんが、「私がしますから、ソファーに座っていてください。」と言ってくださった。
 親切な人だ。 私が元通りにしないといけないのに。
ヘルパーさんは、次々に変る。親切で、感じの良い人は、いなくなる。やめていく。


 母の性格を、娘さんは、

「保護本能が強すぎる。人を受け付けない。タンスの中を開けさせない。人を信用出来ない。」と言う。

ヘルパーさん達は、

「お母さんは、気を使われるので、手をかけないように、何でも自分でされようとするので、私達は随分助かっています。いつもにこにこして、可愛いから、見習わないと」と。

 社長のお母さんが、ヘルパーに付き添われて難しい顔をして、4階に帰って来た。週に3度、デイセンターに送り迎えしている。社長の経営する、デイセンターに。
この方が笑っているのを見るのは滅多にない。ミス神戸だったという人も、いつ見ても、不満で一杯という顔をしていて、小難しく、人を窘めたり、注意したりする。
この二人は犬猿の仲。

「わがままで、皆さんに、好き放題言って、嫌われている。」と娘さん。

 社長も「我が儘ですわ。自分勝手で、無理ばかり言って。とんでもない性格ですわ」と。

 

 親子女3代、そっくり。似たもの同士。

 

   

Posted by アッチャン at 12:44Comments(0)日々の事