2010年03月23日

京都の東山花燈篭

 

 歩かなくちゃ、歩かなくちゃ、行かなくちゃ、行かなくちゃ。

 京都の花燈篭に。

昨年、母と大谷さんのお参りをかねて、京都のホテルに2泊した時に、丸山公園の花燈篭を少しだけ見ました。

 燈篭が、足元を照らし、暗闇の中に、浮かび上がる京都の優美なたたずまい、お寺や、塔の幻想的な風情、来年は、と
思っていた、来年があっというまに来てしまったのですが、
その間に、母の環境はすっかり変ってしまいました。



 京都のホテルに泊まり、母の様子がおかしいとは思っていました。相当のショックを受けていたことが、あとの母の行動で、徐々に判明したわけですが、そんなことは後の祭り。

 今頃、死んでいたかもしれない母が、まがりなりにも、身体の方が元気を取り戻し、母なりの世界の中で生きることが出来ているのですから、そのことに感謝しなければ。

 あれから、一年、京都の知恩院から、清水寺まで、京都の活花各流派が、こぞって活花の競演。石畳の古都京都の門前に活けられます。



 人ではすごく、行き帰りとも、立ったままかな、と覚悟していたけれど、帰りは、ラッキーにも、長岡天神で降りた人のそばにいたので、座ることが出来ました。足も腰も、ぴくぴくと疼くぐらいに。
腰を自力で治せると、頑張りすぎ。2時間以上歩いた。
 高台寺と清水寺は、夜の特別拝観を実施しているのですが、待っている人が多いのに、桜はまだ3分、出直す楽しみとして取っておきました。



海外からお客様も多く、随分年を取った人達も、重そうなカメラをぶら下げて、どんな坂、こんな坂を、楽しみながら、歩いていました。杖つきながら、という人を見ると、
「なんでー、これしきのこと」とわが身に鞭打つ気持ちになって、それがまた、自虐的な快感にさえなってしまう。



 私って、誰かさん達が言う「片やわ、アッチャン」書きながら、確かになあ



 そういうわけで、腰がパンパンになるのを我慢して、清水坂から、四条に戻ってきたのですが、夜の京都は、なんといっても祇園でしょう。

 はんなりと都踊の提灯が、置き屋にかかっている。旦那はんらしい人を送りに出来ていた、芸子はんあがりの、おかみさんの、なんと美しい着物姿、とびきりの美人。



 こういう世界とは、無縁だった、父が一度言ったことがあります。
「舞妓はんあげて、祇園で遊んだら、なんぼくらいかかるやろ。百万か、二百万でいけるかな。やってみるか。」

 気が強いのに、こういうことにかけては気の弱い、シャイな父です。ゴルフのキャディーさんに、お年玉を持って行って、渡しそびれてくるくらい。テレくさい。渡せなかった、と気にかけていたことも。

 私を誘って、一度、祇園で、舞妓遊びをしてみたかったのでしょう。興味のい私は、あいまいに聞き流して、父はもういないのです。




 夜のお遊びの、最も日本的で、男はんが認められた、上品な世界が、京都の祇園でしょう。

 置き屋から、家族連れが出てきました。祇園の文化の変っていきます。



 祇園の入り口に、沢山の胡蝶蘭がかるので、なんだろうと思ったら、「花吉兆」の開店祝いの花々です。

 坂田藤十郎、井上八千代、村田製作所の社長さん、など、
京都にゆかりの常連さん達からのお花ですから、胡蝶蘭もとびきり上等のものばかり。

そうだ、テレビでやってたね。吉兆の息子さんが、新しい吉兆のスタイルで、店を出したことを。
 昔ながらのスタイルでは、もう集客は出来ないのだと。



 最も変らないはずの京都が、そのスタイルを変えていく。
国際化されていく、京都を目の当たりに見るような気がする。



南座まで来ると、なんと、なんと、亀治郎さんが、猿之助の18番、7変化を演じています。中村獅堂、鴈雀さと、3人のコラボ。
 知らなかった。ラッキーです。早速、帰ったら、買わなちゃ。買わなくちゃ。

行かなくちゃで、出かけて、買わなくちゃで帰りました。<  

Posted by アッチャン at 12:55Comments(0)日々の事

2010年03月23日

薩摩料理「島国」


 突き出し


http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27001887/

 お初天神の近くには、大小様々な食べ処、飲み屋が軒を連ねている。
 さすが、食い倒れの大阪です。
大阪人は、美味しくて、安い店が好きですが、北新地と大通りと挟んで、隣合わせに、サラリーマンが、たむろする、お初天神界隈の店が。

 昔は、新地は、高級な夜の不夜城でしたが、今では、サラリーマンも通える、庶民価格の店が増えています。

 「島国」は、薩摩料理の店ですが、食べログの点数も良く、気にかけていた所です。

 実は、目的の店は、別にあったのですが、そこは満席で、最近は予約でいつも一杯だとか。

 で、あてが外れて、いつも行く、「ヴィーノ」というイタリアンにするか、それとも、以前から行ってみたかった「島国」にするか。「島国」を覗いてみたら、カウンター席が空いていて、引きこまれたわけです。

 以前に、一度、薩摩料理の本格的な、という店に行ったことがあるのですが、そことは、雲泥の差がありました。

 さつま揚げは、注文してから造ってくれるのですが、やわらかくて、すごく美味しい。
 父の親しい友人から、毎年、本場の美味しい店のさつま揚げを送ってもらっていた頃は、本当の所、あまり好きではなかった薩摩揚ですが、すっかり、フアンになってしまいました。でも、一枚か二枚がせいぜい。油ものですから。

 刺身の盛り合わせ、新鮮で、味良し。



 
 カウンターに並んだお皿に、美味しいそうなものばかり。つぶ貝、とこぶし、肉じゃが、筑前煮、タケノコ煮、など。

 隣の女性が筑前煮を注文するのを、見て、私も。それほど残っていないから、と無料にしてくれました。




 つぶ貝は、大きくて、身がしまってとても美味しい。お野菜が好きだと言ったら、店主が、わさび菜をサービスしてくれました。ぴりっとわさびが効いていて、美味しい、と叫んでしまった。隣の女性が、「私もちょうだい」反対側にいた男の人も、「わしにもくれんか。」

わさび菜


 
 店主は、なまりがあって、島国の人のようです。奄美かな。お料理も、お酒の振る舞いも、豪快です。

 水餃子があって、お野菜と一緒に鍋で煮込んだ料理。ここでしか食べられない、オリジナルなものも多いそうで、まだまだ、これから、楽しみな店。
 店主が食べてほしい料理は、これからちょくちょく。

酒飲みなら、嬉しいだろうな。焼酎のオンザロック、コップ一杯の中に、氷が浮かんでいる。飲みきれないよ。焼酎の種類、地酒の種類、しっかり揃ってます。

 
 
 
   

Posted by アッチャン at 11:48Comments(0)旅のグルメ