2010年06月10日

小沢さんのもくろみ

 

 昨夜、堺屋太一が、BSのフジテレビに出ていた。
景気を良くする為には、公務員を、身分から職業に変えることから始めなければならないと言った。一緒に、出演していた、みんなの党、幹事長で、元通産省の官僚だった江田さんが、民主党が労働組合に支援を受けている限り、公務員改革は出来ない、それは人の道に反することだからと。
 公務員を職業に変えれば、仕事の出来る人は抜擢され、出来ない人間は、切られることになる。50歳くらいの高級取りになれば、給料ダウンに。給料の2割削減を、口では言っていても、民主党にはやれっこない、というわけだ。それが出来る人間は、選挙で票をもらって、政策で寝返る、非人情で冷血な人間だけだ、と。官房長官は、まさに、労組の中枢にいる人間だから、よけいに出来るはずはない。
 その話から、思うことは、小沢さんが、2人候補に立てている、立候補者の1人は、公募で選ばれたり、しがらみのない若い人達が多い。選挙は、辻立ちと、国民の声を聞くこと、どぶ板選挙につきる。小沢さんは、民主党議員に週末には、地元に帰り、辻立ちをするように指導している。
 小沢さんの頭の中には、現職の議員でも、組織やしがらみのついた議員は、切り捨てて、無党派層に選ばれた議員を、増やして行くべきだという考えがあるのではないか、と思う。 今はまだ、その過渡期で、まずは、民主党が勝たねばならない。その為に、労組を必要としているけれど、衆議院の圧勝から、自民党についていた、経団連、医師会など、自民党の支持母体にゆさぶりをかけて、民主党支持を取り付けている。
 今回、問題となっている、静岡選挙区に立候補している、若い女性に、県連からの応援はないが、小沢さんの私設秘書を送り込んで、応援している。
 2人が立って、2人当選すれば良し、どちらかが落ちるとしたら、新しい人を当選させたい、と小沢さんは思っているに違いない。
 現在も、衆院選を戦って、勝ち抜いた若い議員達と、参議院選で、当選する新人議員を教育し、民主政治を実現していく以外に、開かれた道はない、と思っているだろう。
 代表戦で、対抗馬として、出てきた、樽床さんを見ると、いかにも小沢さんが好感を持つタイプだ。
 苦労人で、毎週、土日は地元に帰り、国民の声を聞き、人情みのあふれた人柄がにじみ出ている、体育会系の議員だ。
 小沢さんは、直感で、勝てる人がわかる、政治に向いているかどうかがわかる、と言っている。人から好かれる人、人の為に汗を流すのが好きな人、苦労した人、活気のある人だ。
 原口大臣、細野さん、小沢さんが好きな、議員には、共通した、誠実さと暖かさ、頭の良さがある。
 方や、小沢さんと距離を置く、議員達は、弁が立つインテリタイプで、包容力に欠け、暗い感じがする。まじめでこつこつ融通の利かないタイプで、一方的な考えにとらわれやすそう。攻撃的な野党議員ならしも、与党になって、懐の深さ、強かさ、駆け引きの狡さに加えて、相手を凌ぐ、賢さが必要だ。

 そういう人材を、育て、真の民主政治を、しがらみのない形で実現しようと考えているのが、一箇所に、2人の候補を立てた小沢さんのもくろみではないだろうか。

 今は、選挙に勝つこと、次の9月の代表選には、小沢さんが、先頭にたって、民主政治の実現に向けて、頑張るつもりでいる。そのときには、小沢さんが、これと思った議員達 と、新しい体制が出来るのではないか、と期待している。  

Posted by アッチャン at 17:33Comments(0)日々の事