2010年07月05日
元気なお年寄り
以前、母が居たマンションに、台車があったのを思い出して、取りに行くと、7階のエレベーターで、お年寄りの婦人に出会った。
子供さんのないご夫婦で、ご主人がなくなられたことも、アピアに母が引っ越してから、そこ方と偶然であって、お聞きしてた。その後お一人で暮らしておられると聞いていたが、あれから随分経つので、まだお一人で、人に頼らず暮らしておられるのは、驚異的だった。 矍鑠として、足腰も問題なく、頭も明晰、これから、お友達と待ち合わせておられるとか。
母の消息を聞かれ、今はホームに入居してるのですよ、と話をした。
聞けば、母と一つしか違わない。
母から、その婦人の話は、聞いていて、私もお会いすると、いつも、母の様子を尋ねられた。
母に、出会った事を話すと、名前を覚えていた。
「あの方は器用で何でも出来るのよ。」
確かに、玄関の表札も、木彫りの手作り、母は時折伺って、作品なども見せてもらっていたらしい。
「子供がいないから、うらやましいわ。」とおっしゃっていたけれど、誰にも頼れないから、と自立して暮らして来られたから、しっかりしていらっしゃる。
「食料や日用品は、生協が運んでくれるから」と、体調の悪いときには、出ずに、過ごしておられるとか。
私の周りで聞く話からは、想像もつかないくらい、お元気で、普通に生活しておられるのを目の当たりにして、久しぶりに嬉しくなった。
知らないけれど、こんな風に、お元気で、しゃんと立って、自立した暮らしを続けている高齢者もおられる。
子供のいない人もそれなりに利点はある。子供の世話に明け暮れ、自分の世界を持たないまま、年老いて行った人達が、身体も心もぼろぼろになって行くのを見ると。