2011年03月01日

英国王のスピーチ




http://kingsspeech.gaga.ne.jp/

 「英国王のスピーチ」は、今年のアカデミー12部門デノミートされた作
品。月末に映画のチケットが残っていたので、重い腰をあげて、雨も上がった
し、もったいない精神で、見に行った。
 友人を誘おうかと思ったけれど、彼女は、飛行機の中で、何本も映画を見て
きたばかりだから、見ているかもしれない。月曜日だから、先約があるかも。
結局、1枚残ってしまったけれど、いつもそのうちに、と思って、月末にバタ
バタ見歩くことになる。

 たまに会う友人達は、映画をを見るよりもおしゃべり優先になるので、たい
てい一人で見に行く。



「英国王のスピーチ」は、格調高い作品に仕上がっている。
「作品賞」「監督賞」「主演男優賞」「脚本賞」の4部門で、アカデミーに輝
いた。
そういうことに全く先入観なく、見たので、英国王と、吃音を矯正する、言語
障害専門医との、二人の演技が、どちらも素晴らしく、主演と助演は、この二
人が取るのでは、と映画を見た後で、確信していたのだけれど。

シェークスピアの劇空間を思わせる舞台装置、のような、言語障害専門医の
住まいの広い空間。動き方や、言葉のやりとり、身振りなど、私達は、劇空間
の中にいるようの感じる。



作品は、文句なく素晴らしい。英国王のスピーチは、格調高く、風格があり、
言葉は、放送を聞く人びとの全ての心に、直接しみいっていく。
 
 娘として、幼い頃の、エリザベス女王が登場しているが、この作品を見た女
王が、とても感動し、喜ばれたいう。
 この作品は、老若男女を問わずに、受け入れられる作品で、大衆のものであ
る、映画の芸術的なアカデミー作品として、満場一致で撰ばれただろう。

  

Posted by アッチャン at 13:04Comments(0)映画

2011年03月01日

映画「ヒア、アフター」


  

 http://wwws.warnerbros.co.jp/hereafter/index.html


クリント、イーストウッドが、今、この年になって、映画人として、お別れに
なるかもしれない、映画制作だから、ファンタジックな作品を創りだした。
HERE AFTER は、イーストウッド自身が、この先、旅立つ先の存在
に問いかけ、答えを求めようとする作品であり、心の安らぎとワクワクするよ
うな期待を、永遠に変わらない、好奇心と想像力の未完成という可能性の中
で、命に未来を託して、平和へのメッセージを鑑賞者プレゼントする映画だ。

久々に、最後の字幕が終わり、場内に明かりが灯るまで、椅子に、沈み込んで
いた。



日本では、黒沢明が「夢」という映画の中で、4つのテーマの最終章で、美し
い風景の中で、お葬式だから、町中が祝っているのだ、と年老いた老人に語ら
せているが、臨死体験をした人々が「お花畑を見た」と言うように、平和で穏
やかな、美しい世界を描いていた。

夜遅く、帰ると、留守電が入っていた。かかったばかりなので、かけ直した。
車で事故って、というメッセージを夜になって、見て、心配してかけてきてく
れた。友人夫婦は、私が病院に入院しているのでは、と話をしていた所だっ
た、と。

映画を見てきたのよ、と暢気な事を言って、申し訳なかったけれど、映画を滅
多に見ない夫婦に、これは是非見てきたら?と勧めた。
二人は、最愛の一人息子を亡くしている。
勿論、二人の心の中で、息子さんは永遠に生きているけれど、ファンタスティ
ックな優しさと平和を、映画の中から、見いだせるのではないか、と思って。

  

Posted by アッチャン at 11:58Comments(0)映画