2011年05月26日

CHEHUSCHI美術館とモルソー公園


 


日本からのメールで、叔母が倒れて意識不明の状態、救急で近くの病院に運ば
れ,入院したと言う知らせ。
発見が遅れていれば、助からなかった。
運が良かったし、寿命がまだあるということなのだ。
長年かかって医者がいるので、安心していたけれど、とんでもなかった。
年寄りには良くあること、家族が疑いの目を持って、しっかりしていなけれ
ば、老人の場合、誤診が多い。
原発で気持ちが暗い上に、叔母のことが心配で、急にめまい。身体って正直
だ。
状況がわかって、少し落ち着いた。気を取りなおして、出かけた。


地下鉄の中で、無性に泣けてくる。
ほどこしを求めて地下鉄の中にやってくる、人達も、痛々しく感じる。
先日、地下鉄に子供連れのアコーデオン弾きが、入って来た。
子供にも手に持たせて,調子をあわせて、何か振らせている。
子供は恥ずかそうに、しぐさが控えめ。
子供が席を回って、お金を集める。1ユーロあげた。
子供を使わないでほしい、と願うけれど、そうでもしないと、なかなか
お金はもらえない。
子供を抱いて、ふらつきながら、訴える女性にも、ほとんど無関心。
きりがない、と言えば、そう。
私はあげたいと思うとき、地下鉄の中で、財布を出すのが、危険だと思って、
出せないことが多い。



パリには、11の無料の美術館がある。
今、11の無料の美術館を発見しよう、という宣伝があちらこちらに。
で、その人一つ、Musee Cernuschiに行った。
アジアの美術品の中で、中国の逸品が多いいう。
大きな美術館とちがって、小さい所は、疲れなくて良い。


それに、なんとなく、仏陀など、心を安らげてくれるものが見たかった。
靜かで、ほとんど訪れる人のいない、美術館こそ、疲れた旅人が訪れるにふさ
わしい。


日本では、日本橋にある,ブリジストン美術館、疲れたら、あそこで、ぼっと
名画を見て、ゆったりした椅子に座っているのは、贅沢な時間だ。



中国の古い時代のものが多いので、色も素朴で、安らぐ。
おおらかな笑いを巧みにとられた人形が素敵だった。

 

透明感のある素晴らしい陶器

陶器が良い。千の利休が目指した、黒茶碗は、ここからのものなのだろう。

日本人作家のドラゴン、竜があった。



この竜のイメージから作られた、作品



この美術館の側にモルソー公園がある。



一杯の人。子供ずれのお母さん達、裸で身体を焼いているいる人達、ベンチに
座って本を読む人、恋人達、疲れたビジネスマン、
沢山の人で溢れていた。



かつてのフランスは、老人国になると心配されたけれど、なんと子供の多いこ
と。
2人は少ない方で、3人、4人の子持も。
子供だらけ、と言っても過言ではない。




日本から見れば,羨ましい話だ、いえ、だった、というべき。
放射能で汚染された国で、子供をどれだけ守れるのか、と思うと。






  

Posted by アッチャン at 17:44Comments(0)パリにて