2012年01月01日

明けましておめでとうございます

 
   



 明けましておめでとうございます。

 今年の年賀状を、昨年、書いている頃には、いつものように、「明けましておめでとう」という言葉を使う気持ちになれなくて、通常の文面で、出してしまったので、今、ちょっと後悔している。
 年明けから、早速後悔なんて、したくないのに。

 あの頃、私の気持ちも暗くて、気管支ぜんそくもあって、なんだけど、滅多にしない、掃除を初めて、動き回っているうちに、ぜんそくは、どこかに吹っ飛んで行って、30日に、友人と兵庫県立芸術劇場で、それこそ、久しぶりに、演劇らしい芝居を見て、美味しい物食べて、おしゃべりしていたら、気分が明るくなって、大晦日に、友人から、お昼のお誘いがあって、昼から
酒飲んで、正月の料理を先食べしちゃって、お初天神さんに、早めに神社参り。

 それから、豊中の病院に、叔母を見舞って、帰りの電車、反対方向に乗ってしまって、途中できがついて、逆戻り。
 コナミで、お風呂に入って、北口の駅に入ると、もうほとんどの店が閉まっていて、大きな声を張り上げて、残りのケーキを売り尽くそうと、必死になっている店の主人を横目で見て、階段を嬉しそうに、普段は買わないほど大きな箱に、バーバパパのシュークリームを大事そうに持って駆け下りる、痩せて寒そうなおじさんを見て、電車に乗り込むと、暖房が切ってあるのか、寒くて、湯冷めしそう。



 でも、空気が違う。シンシンとどこか神聖な気配が漂う。昨日と同じ、日めくりが変わっているだけなのに、違う。
 大晦日の、新しい年のカウントダウンの、除夜の鐘を、厳かに待っている、気配が一面に漂う。


 この同じ電車で、12時になれば、しめ縄が飾られて、今夜は、夜通し、初詣の客を乗せて、走り出す。
 帰りを急ぐ、車内の人々は、紅白を見て、晦日蕎麦を食べて、その年を振り返り、12時が過ぎれば、着飾って、希望と幸せな年を祈願して出かける。同じ人々。




 やはり、明けまして、おめでとうございます、という文面がふさわしかった。




 あらためて、

 明けましておめでとうございます。

 幸多い年になりますように。  

Posted by アッチャン at 12:40Comments(0)日々の事