2012年02月06日

モンパルナスの「クーポール」



 

モンパルナスのキキも、ドームやクーポールに足繁く通っていた下もしれな
い。
藤田嗣治も、岡本太郎も、フリ、ド、ラ、メーる、氷の大皿に、彩りよくもら
れた、新鮮な牡蠣や蛤、海老に蟹、ホタテなど、
日本人ならずとも、誰でも、食べれば好きになる。
モンパルナス界隈は、海鮮料理の店が並ぶ。海鮮ばかりではなく、フランス人
は肉好きだから、お肉の料理も勿論。



モンパルナスは、眠らない町。夜通し、賑やかだ。
サルトルやボーボワール、ボードレーヌ、詩人、文人、画家などの文化人が、
夜通し、論を戦わせた、カフェのある、サンジェルマン、デプレは、すぐ鼻の
先で、ルクサンブルグ公園を挟んで、哲学の道。

一度も、ドームにも、クーポールにも行ったことのない私、友人が客が来る
と、ここに来るそう。


高い、というイメージだったけれど、それほどではなく、カジュワルな店だ。
二人分の海鮮、メインは私が、魚のシュクルット、友人は、鴨を。

新鮮で美味しくて、パンもバターも。



ワインは、カラフェだと安い。白ワインと赤ワインも。

フランス料理にお腹が一杯になっても、デザートは別腹。
友人が注文した、ティラミス、こんなに美味しいのは、少ない。



すっかり酔って、上機嫌で、帰り、あたふたとシャワーと寝支度をして、ホテ
ルに、5時に起こして、と頼んで寝た。
5時じゃない。3時に目が覚めた。こんなに寝心地の良い、ベッドなのに。4
時まではベッドにいて、仕方なく起きる。
コンピューターに写真を入れようとして、探したら、ない。ない。偉いことだ
わ。クーポールに忘れて来たのでは?もう間に合わない。
綺麗に詰め込んだ荷物をもう一度開いたら、あった。なんでかわからないけれ
ど、荷物の奥にしまってあった。



鏡に映る私の顔が、あちこち赤くなっている。これは肝臓?あかんぞう。
ううん、最近、ずっと毎日飲んでいる。量も増えている。

冷蔵庫の上に、昨日飲んでいた、白ワインの残りが。
  

Posted by アッチャン at 23:19Comments(0)パリにて

2012年02月06日

雪景色のパリ、美術館を歩く

 
 

絵に描かれた雪景色が好き。
その景色を、現実のものとして
見ると、まるで絵の世界を見ているよう
な美しさ。
月の第一日曜日は、美術館が無料。
友人と地下鉄を上がると、一面雪の世界
が飛び込んできた。
葉を落とした木は黒く、歩く人人も細い小さな
木のように、白と黒とのコントラストを描いている。



友人と別れて、オルセーまで、セーヌ川にそって歩いた。
寒い。
散歩させている犬は、雪の中をかける。
それも絵になっている。
こんなに素敵なパリの雪景色を見られるなんて、
思いもしなかった。



かじかむ手で、カメラのシャッターを取る。
オルセー美術館に行く前に、オーランジェリー
に行った。誰も待っていなくて、すぐに入館出来た。



モネの睡蓮の部屋は、カメラが禁止になっていて、
グヨームのコレクションも撮影禁止ではないか、と冷や冷や
しながら、目を盗んで、カメラを向けた。
堂々と、写真を撮っている、中語人のカップルがいて、監視の人は何も言わな
かったので、モネの睡蓮の部屋だけかもしれない。



オーランジョリーには、とても良い、小作品が揃っている。
マリー、ローランサンの絵画が、専用の部屋に何点かある。他の美術館ではあ
まり見ることの出来ない作家だ。



スーチンの作品も多く揃っている。セザンヌやルノワール、モネなど、画商が
力をいれた作家のものはいわずもがな。
アンリ、ルソーの作品が何点かみられるのも楽しい。ユトリロの作品は、19
14年の白の時代の代表的なものが、ここにある。
ユトリロの白の時代と言われる、雪景色は、大好きな絵画の一つ。
モネも素晴らしいけれど、シスレーの絵画にも惹かれる。



4時頃に友人のアパートを訪ねると約束していたので、時間をかけずに見て、
オルセーに。
ここはいつも並んで待っているけれど、この寒さ、冷えの中でも、随分沢山の
人が待っていた。
かくゆう私も。



ロングの毛皮を着込んだ二人連れの女性達、日本のガイドブックを見ていたの
で、日本人だとわかったけれど、日本では見られない姿。パリだから?
ロシア人かな、と後ろから見て思っていたら、カイロを手に持って、寒さに限
界のご様子。
毛皮よりも、ダウンの方が暖かそう。



オルセーは、全館、撮影禁止になっていた。
展示のコーナーが変わって、ゴッホやゴーギャンなどの絵画は5階から2階に
移動した。
さすが、オルセーには、ゴッホの絵画の中でも素晴らしいものがある。
アルルに滞在中の「黄色い部屋」教会の絵、糸杉、の力作が揃っている。
疲れている時に、ゴッホのエネルギーをもらって、少し元気に。



5階の印象派の部屋は満員。目が行くのはシスレーの絵画。モネの絵も優れた
ものが揃っている。
さすが、印象派の美術館。皆が一番、好む絵画の数々がオルセーにはある。

もうすっかり疲れてしまった。このあたりで、帰ることにした。無理すると、
夕食に出る余裕がなくなる。

最初に、ブラッド、ケリーでアフリカのものを見て、オーランジェリーとオル
セー、充分だ。



明日は朝早く出ていかねばならない。

今夜は、友人とモンパルナスにある「クーポール」に行く。
  

Posted by アッチャン at 22:49Comments(0)パリにて

2012年02月06日

ホテルの朝食





ホテルの朝食、思っていたよりもすっと良かった。
米国式の朝食です。コンチネンタルではなく」ビュッフェになっていていて、
卑しいので、食べ過ぎました。
コーヒーはあまり美味しくないのですが、3杯も飲みました。


卵、ヨーグルト、クロワッサンの小さいのを2個、フランスパン、グレープフ
ルーツ、オレンジジュース、チーズ2個。パンにはバターとジャムたっぷり。
持ち帰りにバナナとみかん。凄いでしょ。私のお腹の入り具合。



朝、旅から帰って来た、友人がホテルに来た。私は夜中から起き出している
が、彼女も早くから目が覚めるらしい。
昨日は帰ってきたのが、11時半だったというのに、元気。朝市場で買い物を
すませている。
 美味しい卵。息子が、ポケットに入れてまで、持ち帰った、卵。



アメリカにも、同じように、野菜も豊富だけれど、味の違いが今回の旅で、よ
くわかった。
息子が言うように、フランスの野菜は、とびきり美味しい。香りが違う。
マッシュルームは素晴らしく美味しい。



料理は素材が大切だ。素材がよければ、味は必要ない。
サラダとして、そのままで食べられる。ドレッシングを作ればそれなりに
美味しいけれど、野菜そのものの味が、変わるので勿体ない。

アメリカの野菜も、美味しいと思ってたけど、こちらに来ると、違いが歴然と
する。生ハムや、チーズ、バターの味も違う。



フランス人で太っていい人を見かけることは少ない。
あまり食べないのかしら。
バケットを毎日2本買うと言う人はいる。
バケットと、野菜のスープくらいの粗末な夕食が、一般的なのかもしれない。
昔の人は、朝食を食べなかった。一日2食、デジュネとソペ。
裕福な人達だけが、ディネ を取ったとか。



パンは良く食べる。パンと野菜だけなら、太らないものなのだ。
  

Posted by アッチャン at 14:00Comments(0)パリにて

2012年02月06日

中国人のブランド狂い


 


明日は、日曜日なので、買い物が出来ないから、今日の内に、とデパートに。

何並んでるの?デタックス?
ではなかった。
シャネルの前に、中国人が長い列を作っている。
店に入るのに、並んでいた。
昨日も、スーツケースを中国人の観光客が全員かったのか、
リモワの毛ケースが沢山あって、それを一人が監視していた。
ガイドだろう。他に買い物に行っているのを待っている様子。



もうそんなの観ると、何も欲しくなる。
人混みも凄い。人酔いしてしまって、どれも魅力のないものにしか
見えない。

こんなに買いあさりしている人が多いのだから、めぼしいものは売り切れてし
まっている。残り福なんてないよ。

早い目に、デパートを出て、友人の部屋を簡単に掃除して、待ち合わせの時間
が来たので、従姉妹の店に出かけた。



彼女は、親友が、ご主人と展覧会を見に来て、そこで待ち合わせて、オペラに
行くことになっていた。
20年目だと従姉妹は言う。彼女がアクアスキュータムの店長を譲った女性で、
一緒に食事をしたことがある。
当時、フランス人の愛人がいて、土日だけを一緒に過ごす存在だった。
つくしにつくして、彼女はついに、結婚した。
彼女は、離婚後、二人の娘を日本に残して、パリに来た。大学の教授だった彼
とどうこでどう知り合ったのかは知らない。
長い、長い辛抱の末に、結婚。従姉妹は招待されなかった。娘がいることを隠
しての結婚、結婚後に、彼女の揺るぎない地位が確保された時点で、実は娘
が、ということが知らされた。

今では、エリートの紳士は、80才、去年、腸捻転で緊急入院、即手術して以
来、奥さんの金魚の糞みたいになって、立場は完全に逆転した。



20年ぶりに会うと、すっかりフランス人になっている。
生活の保障もで出来た。一見貴婦人に見える。
彼女は、このフランスで骨を埋める覚悟だという。でもどうかな。
  

Posted by アッチャン at 02:09Comments(0)パリにて