2012年02月26日

城崎へ


  


お天気女の二人連れ、昨夜からの雨は、今朝もやまず。
暖かいらしい、よ、とは聞いていても、城崎に行くのだから、
寒さ対策は、完全装備で。
一泊だから、下着の替えを持っていくだけでよい。
手提げのつもりだったが、リュックを思い出した。
海外に行くときは、必ず背中にリュックだけど、日本で
使うことはないので、頭になかった。
 これは随分と便利で、手提げの小さめのバッグとの組み合わせで、
使いかってが良い。
 城崎に行ってみたいと、言っていた友人は、昨年、城崎行きの為に買った
ブーツが、今年はやっと役立つわけで。
 宝塚で待ち合わせて、乗車券だけで乗れる電車を利用しての、城崎への旅が
始まった。城崎まで、2529円、安いようで、日本の交通費は高い。

福知山

 行きは、電車の乗り継ぎが良く、丹波篠山への快速、福知山までは普通、福知山では、
35分くらいの乗りつぎ時間に、お弁当を買いに出た。母と青春切符を使って、城崎に行ったことがある。その頃の駅はあとかたもなく、すっかり綺麗になって、広びろしている。
6年前に、改築されたとか。
 その頃、60分以上待ち時間があって、駅の前にある食堂で、時間待ちしていた。
 どこかに行くと言えば、いつも母と。母は、母が、母の健在であった姿が、目に浮かぶ。



、更に90分の鈍行の間、弁当とビールを飲み、話していると、あっというまに、終点城崎に。
 車から、雪がないね、と言って期待はずれかと思いきや、豊岡に来ると、一面、雪景色が目に飛び込んで来た。
 いつも車で通る道の土手から、畑は、川が見えないほど雪が盛り上がって積もっていた。途中から、雨は上がり、お天気女達のジンクスは健在だ。





城崎に着くと、雪かきで積もった雪があるものの、雨に濡れた道の両側に、蟹を売りものにする店が何軒も。
 明日、土産を買う店を物色しながら、今夜の宿まで歩く。
 蟹の季節に来ることがなかった城崎は、さすが、蟹を目当てにやっている客で賑わいを見せていた。
 グルーポンで、9450円なりの、蟹コース、期待はしていなかったが、
宿を取った責任は、果たせたようだ。




 通された部屋は、10畳くらいの広さで、洗浄トイレがついて、縁側付きの結構良い部屋だった。
 浴衣と丹前に着替えて、外湯巡りを開始。初めての友人に、できるだけ沢山の
湯どころを体験させてあげたい。
 昔は、湯治場で浴場だけのシンプルなものだったが、今は建て替えられ、個性のある立派なものになっている。 



西村屋の前を通り、真ん中あたりにある、一の湯に。
西村屋には、何度か来ている。息子は去年もニューヨークから予約を入れて、母と私を車で連れて来てくれた。
 父が生きていた頃は勤労者用に、3000円で泊まれるから、と、泉都、という旅館に来たのが、私の城崎デビューだった。かび臭く、古びた宿だったが、今は建て替えられている。 父は、浴衣の袖をまくりあげて、息子の為に、人形を落としてくれた。
 父の得意げな笑顔が浮かぶ。温泉が好きな父は、城崎の外湯に詳しくて、説明してくれた。
その一の湯から。当時の面影はない。洞窟風呂が売り物になっている。




 城崎の湯は熱い。
毎年、何回か行っていた、祖父が、湯あたりした、とか、叔母の一人が、やはり湯あたりして以来、「のびのおまつ」と揶揄されるようになったとか、子供の頃聞かされた、城崎にまつわる話をし出すときりがない。



一の湯から、地蔵湯に。地蔵湯を出ると、雨が降り出した。このまま、帰ろうという友人を引っ張って、御所の湯に。
ここは、以前、美人の湯、と言われ、ミスとサウナがすごく良かった。今は裏山を借景にして、大きな露天風呂ができ、城崎でも、一に抑えておきたい外風呂。

 どこの外湯も、若い女性で一杯。蟹の季節だから。こんなに混んでいたことはなかった。
 3軒体験してもらって、宿に帰ると、丁度食事の時間に。



 かにすきのコース。
ずわい蟹ですか、と聞くと、松葉です、と。グルーポンには、ズワイの蟹満腹コースとなっていた。

 蟹刺しが甘くて美味しい。蟹酢、焼きがに、蟹味噌、蟹豆腐、量は多くないけど、とても美味しかった。
 かにすきの野菜も一杯で、蟹を食べるのが苦手な私は、もたもたしている。友人は、満腹したようで、最後の蟹雑炊も、残さずに食べていた。
 充分あった。蟹も美味しいし、出しが美味しくて、雑炊も蟹と野菜の味がたぷりで、濃厚な味だった。





 友人は、食後もうお風呂に行かないというので、私だけ、すぐ近くにある、まんだら湯に。檜風呂が売り。

 以前は外湯には、旅館でもらう券を持って行ったのだけど、今はバーコードのついた、紙を首から下げて行く。
 夜は、明かりに照らし出され、雪景色が美しい。お風呂に入ってから、カメラを宿に取りに行って、写した。








 

   

Posted by アッチャン at 10:11Comments(0)旅のグルメ