2012年03月11日

福島原発の現実


   


 朝日ニュースターが、3月で終了する。スタッフもやめる。
このチャンネルだけが、ジャーナリスムの精神をかろうじて保ってきたのだけれど。
 次々に,最後の番組放送が終わっていく。
 国際観察、という番組に、インターネットを通じて、発信している上杉さんと、岩上さんが、出ていた。
 上杉さんは、海外の情報屋、国会の情報をつぶさに取り込むことができる。
 民主党の、政府の中枢にいる議員達の携帯電話を持っている。タイムスの記者をしていたので、世界の情報も得ている。
 福島の原発事故の直後、アメリカには、報告され、それによって、80キロ避難を
決めたのに、上杉さんがそのことを報道すると、デマだ、風評被害だと非難された。
各国が、専用飛行機を飛ばして、国外退去させたのは、政府からのスピーディーの報告によるもので、日本だけが、事の真実を知らされなかった。
そのために、多くの人達が,多大の被爆をしている。
 今も、テレビや新聞で、真実は伝えられていない。
 真実を伝えるジャーナリストは、テレビから追われ、身の危険にもさらされている。
福島原発の現実は、油断を許さない。終息どころか、ぼろぼろの4号機は、地震に耐えられない状態になっている。
この中には、ヒロシマの4000個分の放射能があり、それをどうすることもできない。
これが外に出れば、日本は壊滅、東アジアもあぶない。
そんな爆弾を抱えている。

 今日は、震災から1年、除腺の話が盛んに出ているけれど、あれは、正確には、移腺なのであって、の放射能は、そっくりそのまま残っている。
 雨が降れば、山から放射能が覆う。取り除く、ということは不可能なのだ。

 私達は、現実を知らされていない。都合の悪いことに、ふたをする圧力は高まるばかり
だ。
 昨夜の,朝からテレビでは、福島から非難している人達の厳しい意見に、
出演者は、言葉を失った。
 除腺に使われる膨大なお金を、被災した人達が、復興できるような助成金にしてほしいという意見もあった。無駄なことにお金を使っても仕方がない、帰ることの選択は被災した人人の選択にかかっている。酷い状態を生き抜いぬいている人達の再生の為に使うべきだと。

 どうにもならないことを彼らは知っている。

http://iwakamiyasumi.com/archives/4661  

Posted by アッチャン at 10:36Comments(0)コラム