2012年07月10日

重要文化財「志摩」

    

 金沢の東茶屋街の、お茶屋「志摩」は、国の重要文化財に指定されている。

 志摩は、文政3年(1820)に創設された格式の高いお茶屋の建物で、典型的なお茶屋の造りをそのまま見ることが出来ます。



 玉三郎が「阿古屋」で、琴と、三味線、胡弓の3弦の名手を演じていますが、ここでも、琴、三味線と、琵琶が、3弦を弾きながら客を楽しませていました。

 阿古屋を見た後だけに、別世界のような雰囲気を漂わせる、「志摩」に、古の花魁達の息遣いを感じるよう。



 
 粋で、優美、繊細な造りは、封建的な制度の、隠れ場所で、社交と娯楽の、ヨーロッパで言えば、「サロン」に匹敵する
でしょう。



 囚われの身、夜を生きる美しい、芸と男の慰みものとして生きる女性達。 



二階が、客を向かえる場所になっていて、階下は、台所、女将さんの帳場、芸子達が、化粧をする部屋、等があります。



食事は作らないで、仕出しでした。お酒は、とても大きな徳利から小さい物まで、様々。



地下の貯蔵庫。冷蔵庫のようなものでしょう。



   

Posted by アッチャン at 12:04Comments(0)旅のグルメ