2012年08月06日

玉三郎「ひかりの中で」1979年初版

 

  


 玉三郎の「ひかりの中で」1979年出版の写真集を、大阪の地下街になる古書の店で買いました。
 なんと、たったの3百円でした。
 委託で、置いて行ったもので、持ち主が自分で値段をつけるそうです。
 友人がみつけてくれたもので、感謝、感謝。
帰りの電車の中で、開いて見て、その値打ちがわかったのですが、1979年の初版本で、玉三郎自身が、写真を選んで、作った本。詩的な美しさと哀れを感じさせる、風情のある本に仕上がっています。

 店の店主は、「アマゾンに出せば、高く売れるゆうて、本を買いに来ますわ。」
 身辺整理をしないといけないと、朝から、二階の書斎で、汗だくになりながら、書類の整理をしていたりしている昨今、もう何も買わないと思っていながらも、先日、東京に行って、「七月大歌舞伎」のパンフレットは買ってきた。
 買わないつもりだったけど、東京まで、飛行機とホテルまで 取って、行って来たのだもの、と記念に。
 玉三郎の「舞台写真」は、若い頃のもので、白黒の写真を中心に、カラーを交えているので、本を作るにあたっても、買いやすい値段になっているが、白黒で、線の動きの美しさを際立たせる効果にもなっている。
  何度も見て、楽しめる本なので、買って本当に良かった。

 ネットで、引いてみると、アマゾンで、沢山売っている。
 最も安い876円から、6000円くらいまでの幅がって、本の程度によるのか、その店のつける価値の評価によるのかはわからない。

 私が買った本は、経年のものではあるけれど、結構程度の良い物だ。

 アマゾンでは、私も自分の専門書を売りに出しているが、これが大変で、返品されて、 余計に、支払いがあって、随分損金が出たり。
 いちゃもんつけて、返品依頼のメールが入り、なかなか送り返して来なくて、すっかり読んでしまってから、送料着払いで、送り返される場合があって、アマゾンには、手数料を払って、入金額が少ないので、逆に、支払いが増える。
アマゾンからは、一両日以内に出荷を要求されるので、
迅速な 時間と手間と、何していることやら。 アマゾンからは、年会費を取られてもいることも知らなくて、「え、こんなに払っているの?」

 アマゾンは、便利だけれど、古本屋さんで、偶然に見つけて、買った本の喜びの方が、
はるかに大きい。

 店主が、「本は捨てたらあきまへん。」
そうだよね。持ち込んで、古本屋の店先に置いて帰るのが良い。ボランティアに売りあげの中から、支払っているそうだ。
 
   

Posted by アッチャン at 11:59Comments(0)日々の事