2012年10月31日

桑名正浩の葬儀にふさわしい歌番組

   


 桑名正浩の、葬儀の模様を見て、大阪の市庁から、御堂筋への最後のパレードを見ていたら、なんだか泣けて来た。
 谷村新司が、「今夜はライブがありますので、そこで、桑名を思いながら、ふさわしい歌を歌います。」と言っていたので、7時半からの、NHK番組を見た。
 大阪にちなんだ歌ばかりを集めた番組だった。
 普段は、あまる腰をすえて、聴くことのない、演歌歌手の歌に、どれも聞き惚れた。
 中村光子は、ノーベル賞を取った山中教授と同じ、東大阪市、河内の出身だとのこと。  川中美幸は、「貧乏生活が当たり前だった頃に育った3人姉妹の、働きづめだった、お母ちゃんが、歌手として東京に出る時に、1000円札を十枚、くれたのが、お好み焼きの匂いがして」と「お母ちゃん」という歌を、しみじみと歌い上げた。

 天童よしみは、亡くなった父親が、お前には、この歌が最もふさわしい、と20年間の苦労が花になった歌「道頓堀(トンボリ)」という歌を。
 
 「大阪で生まれた女やさかい」という歌も心に響く良い歌だ。
 
 九州から、15才で集団就職にやってきた、森真一が「おふくろ」さんを歌った。
 今までで、一番素晴らしかったのではないだろうか。

 青春時代を共に過ごした、谷村新司が、桑名正浩の大きな写真のパネルを前にして、「陽はまた昇る」を歌った。
 きっと誰もが、泣けていたのではないだろうか。
 素晴らしかった。

 桑名正浩の歌が、葬儀でも、御堂筋のパレードでも流れていた。
 大阪を愛してやまなかった人。

 こういうのを、見ていると、私の心も熱くなる。
 私は思った。「大阪でうまれた女やさかい」

 兵庫県に住んで、久しい。けれども、私は、やっぱり、大阪の人間 やなあ、と思う。
 大阪には、セーヌに匹敵する、淀川がある。川の風景なくして、大阪はないように思う。それに、御堂筋、銀杏並木が、北から南に、、まっすぐに、広く伸びている。
道頓堀の温もりと哀愁を感じさせる、芸人の町。  

Posted by アッチャン at 12:32Comments(0)日々の事