2012年10月31日

桑名正浩の葬儀にふさわしい歌番組

   


 桑名正浩の、葬儀の模様を見て、大阪の市庁から、御堂筋への最後のパレードを見ていたら、なんだか泣けて来た。
 谷村新司が、「今夜はライブがありますので、そこで、桑名を思いながら、ふさわしい歌を歌います。」と言っていたので、7時半からの、NHK番組を見た。
 大阪にちなんだ歌ばかりを集めた番組だった。
 普段は、あまる腰をすえて、聴くことのない、演歌歌手の歌に、どれも聞き惚れた。
 中村光子は、ノーベル賞を取った山中教授と同じ、東大阪市、河内の出身だとのこと。  川中美幸は、「貧乏生活が当たり前だった頃に育った3人姉妹の、働きづめだった、お母ちゃんが、歌手として東京に出る時に、1000円札を十枚、くれたのが、お好み焼きの匂いがして」と「お母ちゃん」という歌を、しみじみと歌い上げた。

 天童よしみは、亡くなった父親が、お前には、この歌が最もふさわしい、と20年間の苦労が花になった歌「道頓堀(トンボリ)」という歌を。
 
 「大阪で生まれた女やさかい」という歌も心に響く良い歌だ。
 
 九州から、15才で集団就職にやってきた、森真一が「おふくろ」さんを歌った。
 今までで、一番素晴らしかったのではないだろうか。

 青春時代を共に過ごした、谷村新司が、桑名正浩の大きな写真のパネルを前にして、「陽はまた昇る」を歌った。
 きっと誰もが、泣けていたのではないだろうか。
 素晴らしかった。

 桑名正浩の歌が、葬儀でも、御堂筋のパレードでも流れていた。
 大阪を愛してやまなかった人。

 こういうのを、見ていると、私の心も熱くなる。
 私は思った。「大阪でうまれた女やさかい」

 兵庫県に住んで、久しい。けれども、私は、やっぱり、大阪の人間 やなあ、と思う。
 大阪には、セーヌに匹敵する、淀川がある。川の風景なくして、大阪はないように思う。それに、御堂筋、銀杏並木が、北から南に、、まっすぐに、広く伸びている。
道頓堀の温もりと哀愁を感じさせる、芸人の町。  

Posted by アッチャン at 12:32Comments(0)日々の事

2012年10月30日

エル、グレコ展と、キタナシュランのお好み焼き屋



   


大阪国際美術館に「エル、グレコ展」を観に行きました。
http://www.el-greco.jp/ オフィシャルサイト


 京都の、「エルミタージュ美術館展」よりも、「エルグレコ展」の方が、作品も充実して、見応えがあったように思われます。
 1時間もあれば、と思っていたのですが、結構沢山あって、エルグレコの、初期の作品から、年代順に、グレコ絵画の足跡が、良くわかり、興味深い。
 エルグレコ、といえば、海外の美術館や、教会で、見上げるほどの大きな作品が多いのですが、この展覧会では、比較的、小作品が多く、目線が絵画に引きつけられて、グレコが描く人物の精神世界を映す、内面の深さが、読み取れる作品が多く、とても良い企画だと思います。
 フレスコの色彩を大切にしながら、油絵で描かれた作品は、ルネッサンスの「人間復活」を聖書の中の聖人と言われた、人物を、光と陰影をもって、浮かび上がらせ、憂いに満ちた、人間として描いています。
 
 それも素晴らしい作品ばかり。



 国際美術館のすぐ近くに、ある、海鮮炭火焼きの店のクーポン券を買っていたので、
 そこで、夕食。
 グルーポンで、1000円のクーポン、8種類の海鮮浜焼き、というもので、期待してなかったのですが、これが結構良かったのです。
 予約していた時間に行くと、すでに、炭火の火が入ったコンロが置いてあって、
 車エビ、サザエ、ハマグリ、イカ、エビ、エイ、ホタテ貝、などのバスケットが、
 半額の千円。
 ビールもお酒も安い店で、飲み放題付いても、安いようで、結構人気のようです。
  福島の中央市場が近く、新鮮な、魚や野菜が豊富。


  
 お造りや、焼き野菜、などで、ご飯物は食べずに、お好み焼きが食べたくて、梅田に歩いたのですが、お目当ての「ゆかり」は待ち人が多く、
  フジテレビの木曜日9時からの石橋と木梨の番組「キタナシュラン」に出ていた、
 東門商店街のお好み焼き屋に。
 ここも結構沢山入っていて、ほとんど若い人達。キタナシュランの話があちこらこちらで聞こえて来ます。
 ほんとうに、汚い店。トイレなど、すごいもので、和式で、床のタイルが傾いて、割れた所にガムテープを貼ってる。

 お好み焼きは、おおきくて二人分あるくらいのボリウム、焼きそばの麺は、スパゲッティーのゆうな太さで、これは結構美味しい。



 ちょっと食べるつもるだったのに、多いね、と言いながら、全部残さずたいらげて。
 昔風のお好み焼きで、オーソドックス。
  キタナシュランの星2つ半の、賞状が店の宝物になっている様子。

 キタナシュランで認定されたのだから、これからも、このスタンスを守っていくのでしょうね。  

Posted by アッチャン at 11:52Comments(0)旅のグルメ

2012年10月29日

京都、鰻屋「かね正」とエルミタージュ美術館展

 


    


 京都市美術館で開催中の「エルミタージュ美術館展」に行きました。
 友人達が行くに、便乗して、京都の南座の前で待ち合わせ。
  昼食に、鰻屋さんの、安い店を紹介かたがた。
 河原町には、鰻の名店が、二軒あるのですが、どちらも、3千円くらいはかかるので、 一緒に行く人の、ランチとしての価値観を考慮して、案内した店は、食べログで、人気の高い「かね正」といううなぎの専門店。

 11時半の開店時に行ったのに、もう中に2組入っています。
 ネットで紹介されていた、「錦糸」を注文。これは1500円です。



 以前に南座に来たときに、友人と入った店ですが、その時は、外で立って待たねばならず、注文したのは、普通の「うなぎ丼」で値段も1300円。
 こんがりと焼いたうなぎで、梅の井や、松屋、のように、柔らかくないので、ちょっと、と思ったのですが、今回の友人達は、ぱりっと焼いた、大阪風の歯切れの良いうなぎがすきだとのことで、好評でした。
 11時半に入って、長々と待つこと、30分以上。
 どんなに料理に手間暇かけているのかしら、と思わず笑ってしまうほど、悠長な店ですが、先に入っている人達も、皆、じっと辛抱強く待っています。
  



 待ったかいは大ありで、錦糸卵を作るのに、時間かかるわ、というぐらいに、綺麗に、しかも一杯乗っていて、卵3個分あるのではないかとも思われて。
 うなぎは小さく切って、ひつまぶしのような感じですが、丼に一杯あって、大食漢の私でも、お腹が一杯になったほど。
  確かに、この店は、美味しい。

後から来た客は、すでに、外で待たされるくらい、小さな店なのに、時間のかかりよう。食べる方は、簡単な丼なので、そう時間はかからない。

 これから、ここは外さなくなりそうだけど、時間を選ぶのは問題だ。



 エルミタージュ美術館。
 入場料は1500円。 ガイドを借りるというので、私も。
いつもなら、ガイド借りないで、そばにある解説を読むのだけど、一緒に、となると、1人で、ゆっくり気にしないで、絵画を鑑賞する時間はないだろう、と思って。

 館内は、80店余りの展示で、他の人とペースを合わせて観たら、1時間もかからなかった。二人は、腰掛けて待っているから、ゆっくり観て来て、と言ってくれたけど、そうそう、自分のペースというわけにもいかないので、もう一度まわってくるね、と言って、 観たいものだけ。



 ボナールの絵画と、マチスの絵が、とても良かった。シスレーに、小さな、アンリ、ルソーの絵画も。
印象派の絵画は、しばらく観ていなかった、慣れ親しんだ絵画に再び出会うようで、ほっとした、安らぎを感じる。
 中でも、ボナールの色彩は、早春を描いていて、素晴らしいと思い、いつまで観ていてもあきない。

 「マチスは嫌い」と言われると、なんだか、がっくり。
 「肖像画しかわからない。」と言われると、さらに、がっくり。




 河原町まで、歩いて帰る道すがら、二人は、歩き疲れて、甘い物、パフェが食べたいと言う。
 パフェの看板が出ている店に入って、私はコーヒーですますつもりだったけど、二人がパフェ食べていたら、ほしくなるかな、と思って、同じ物を注文。
  女友達は、甘い物がお好き。



 食べて見ると、美味しい。美味しいけれど、すごいボリウム。
   
  

Posted by アッチャン at 12:18Comments(0)旅のグルメ

2012年10月27日

石原新党で日本の右翼化を懸念する


   


石原都知事が、盛んに気炎を上げている。
 80才で、最後のご奉公と言うが、戦前の日本へのノスタルジーを、捨てきれないで、
 軍国化へ、国民を誘導しようとしているとしか、思えない。
  自民党に愛想をつかして、国民が、民主党にかけた願いが、無残にも打ち砕かれ、閉塞的な現状から、再び、自民党への支持が多くなっているが、もう一度、立ち止まって考えて欲しい。
 国民の頭は、振り子であってはいけない。
 自民党において、戦争の悲惨さを訴え続けて来た、鳩派と呼ばれた政治家が消え、
 右翼化が進んでいる。
 
 小沢さんが常々、懸念して来たことが、現実になりつつある。
  
  石原さんや、橋下さんは、喧嘩好きで、喧嘩上手、喧嘩をしかけることも上手なら、
 売られた喧嘩を受けて立つことにもたけている。

  石原さんは、死んでも一緒にやっていくつもりがない、という小沢さんは、
  どうしてこれほど、反論しないのか、とイライラするくらいに、平和主義なのだ。

  週刊誌に、あらぬことを書かれても、ひたすら沈黙を守っている。マスコミにたたかれても、弁解しない。反論しない。
 小沢さんから、離れていった人達は、こぞって、小沢さんを悪く言っているけれど、小沢さんからは、何も言わない。
 ただ、「裏切るよりも、裏切られる方が気が楽だ。」「僕は嫌われるタイプなのだけど、どうしてなのかわからない。」「動物や植物は大好き。こちらが愛情をかけて育てれば、 答えてくれる。」

 今回の、石原新党について、小沢さんは「それほど大きな波にはならないだろう。
  国民の望む方向とは違っているように思う。」と述べている。

  おいおい、大丈夫なの?と言いたくなる。
 小沢さんは、人を信頼しすぎる。国民の良識を疑わなさすぎる。
 ファシズムが、再び、台頭しはじめている。閉塞感を打破するのが、真の民主主義ではなくて、強力なリーダーによる、ファシズムではないか、と懸念する。

 小沢さんが、信頼するように、「国民の生活が第一」の政治を選択するような、国民の良識があれば、良いのだけれど。
 以下に、ドイツの視察を終えて、10年で脱原発を果たせるビジョンが出来た、という記事が出ている。
 石原さんや、自民党は、原発を容認している。国民よりも、経済界。国民の生活よりも、
 原子力を保持することは、 核保有国と同等である、とする考えが背後にある。

 小沢さんのやりかたは、インドのガンジーの平和主義に近い。アメリカとも中国とも、
 話せばわかりあえる。利の通った話をすれば、理解してくれる、という。

 石原さんは、喧嘩をふっかけて、勝利を勝ち取ろうとする、覇権主義。
  
 中央官僚支配の政治を打破して、統治機構を変えるという点では同じだけれど、
 その先の目指す姿は、対局にある。

「脱原発国民のため」 小沢代表、独で手応え
2012年10月27日 朝刊

「国民の生活が第一」の小沢一郎代表はこのほど、二〇二二年までの脱原発を決めているドイツを視察した。「生活」は次期衆院選の公約の柱に「十年後の原発ゼロ」を掲げる方針で現在、工程表を作成中。視察の成果を工程表に反映させる考えだ。


 「(十年後の脱原発という)われわれの主張は間違っていなかった。これが国民のためだと確信するに至った」。小沢代表は二十五日夜、都内のホテルで開いた結党記念パーティーで、ドイツ視察の成果をアピールした。


 十年後の原発ゼロ方針は「二〇三〇年代に原発稼働ゼロを目指す」野田政権の方針よりも積極的だが、財界などからは非現実的との批判が強い。訪独は、そういった批判に対して理論武装をし、衆院選で行われるエネルギー政策の論争で主導権を握る狙いがあった。


 ドイツ連邦議会環境委員会のシュレーター委員長(左派党)は小沢代表に「ドイツでは全ての政党が脱原発に賛成している。政権交代しても後戻りしないようなしっかりした法律づくりが重要だ」と助言。小沢代表は「近く行われる衆院選で国民の支持を受け、何としても脱原発を実現したい」と意欲を示した。


 脱原発を実現するには代替エネルギーの確保が不可欠であることから、家畜のふん尿を燃料とする「バイオマス発電」などにより250%の電力自給率を達成した南部バイエルン州のメルケンドルフ村も視察。原発撤退で事業税収入が減ったものの、再生可能エネルギー関連企業の誘致で新たな町おこしを図る同州のエッシェンバッハ町にも足を運んだ。政府からの「交付金攻勢」で、原発に頼らざるを得ない日本の原発立地自治体に新たな選択肢を示すためだ。


  

Posted by アッチャン at 10:41Comments(0)コラム

2012年10月25日

城崎の小さな宿「つちや」

 
   


 岩井温泉から、海岸沿いを走って、城崎に。
  サーフィンを楽しむ家族の車が、浜辺に止まっている。
 昼食時のようだ。やがて、ボードをかかえて、海に入っているカップル。
 ボードが流されないように、足に紐をつけている。
 海は、まだ寒いと言うほどのことはなく、お天気が良いので、泳げるほど。
 引き潮だた、浜辺に、徐々に波が高くなり、浸水し始めたのがわかる。
 津波が来たら、逃げ場はなく、一瞬のうちに、飲み込まれてしまうだろう。



  太陽の光が、きらきらと写って、のどかな海。心が癒される海だが、津波の恐ろしさを潜ませている。



 昼食が出来る店を探しながら、車を走らせた。やっと見つけた一軒のレストランの駐車場に沢山車が停まっている。
 クラフトで出来た、洒落た店だ。
 中に入ると、テーブルは詰まっていて、カウンターだけ空きがあった。




 ご主人が、「時間かかりますよ。まだ食事を出していない人がいますから。」と言ったけれど、ランチならそれほどかからないだろう、と思って、焼き肉ランチを注文した。

待っている客は二組だった。
 ご主人の言うように、随分な時間、40分は食事が出てこなかった。
 焼き肉といっても、タマネギと細切れ肉を炒めたもので、2,3分もあれば出来るもの。ランチは、さんまと焼き肉の二種しかなく、客は皆、それを注文している。
 突き合わせのサラダは、ほんの少し、大根とすじ肉の炊いたものが、小鉢に入っているが、あらかじめ作ってあったものなので、一体どうして、これほど待たされたのだろう。 食後のコーヒーは、ご主人が入れる。これはとても美味しかった。
 ランチは900円で、食後のコーヒーは、半額の200円。
待っている間に、週刊誌を2冊と新聞を読んでいた。


 週刊朝日だった。橋下さんの記事はなかったけれど、週刊誌は、文春にしろ、新潮にしろ、売れる為なら何でも書くようになっている。
 コンピューターでが出来てから、新聞や週刊誌は売れないからだ。
 売るために、どんどんエスカレーターしていき、スキャンダルで、生きている。



 お腹が多きくなったのは良いけれど、もう午後の2時。夕食までのお腹がすくかしら。 城崎の宿は、別館の洋室で、食事は本館に行く。他の部屋は、部屋食んばのだが、部屋が空いていなかった。
  3階の屋根裏を利用して、作られた洋室の窓の周りは緑一面。濃茶のブラインドから緑が透けて、美しい、素敵な部屋だった。
 外湯に入るまで、1時間ほど、その辺りを散歩して、お腹を空かせ、 それから、御所の湯に行った。
 御所の湯は、美人の湯、と称して、温泉ミストサウナがある。裏山を景色にして、大きな露天が作られて、人気の、外湯。
 以前なら、城崎の外湯めぐり、何軒もまわったけれど、一軒でゆっくり時間をかけて入ればそれで充分だ。
 夕食を遅い目にしてもらったので、お腹が空いた頃、本館に。
 結構沢山あって、どれも美味しかった。


 「つちや」という旅館で、名は知られていない、小さな宿。本館は7室、別館は。3室で8人以上の団体には貸し切としても使える。お料理は美味しいし、お部屋は広々していて、私は良い宿だと思う。
 城崎では、西村屋を初め、幾つかの旅館に泊まっていが、値段が安くて、清潔で掃除が行き届いていて、設備も良い。上質な食材を使っていて、食事が美味しい。家内経営のようで、とても親切に応対している。場所も悪くない。

 翌朝、部屋に電話があり、どこかに行くのなら、昼間では、駐車場を使ってください、とのこと。
 城崎に何度も来ているけれど、使ったことのない、ケーブルで、山頂まで行った。
 城崎はの全景が見渡せるというのが魅力だった。
 冬は雪の覆い城崎、ケーブルに乗り気にはならない。夏は暑くて。




 季節が良く、同じような考えで、ケーブルは、臨時を走らせるほどの盛況ぶり。
 歩いて上がることも出来るが、登りはケーブル、帰りは歩くのが良さそうだ。



 頂上は、温泉寺の奥の院が、途中下下車には、城崎美術館と、重要文化財になっている、お寺が。
 途中下車して、そこから、温泉寺まで歩いても、10分くらいの散歩道。



 城崎から、帰りに、コスモスが道沿いに植えてある所があって、左右の道は、コスモスばかり、風に揺れている。
 青垣で、コスモスを見る予定だったが、いつも通る、道の駅で、但馬肉の昼食を取って、そのまま帰って来た。
    

Posted by アッチャン at 08:07Comments(0)旅のグルメ

2012年10月24日

鳥取岩井温泉



   


 快晴の中、鳥取の岩井温泉と城崎温泉での2泊の小旅行に出かけました。
 岩井温泉は、鳥取県でも、近畿から最も近い場所にあり、城崎へも便利な場所ということで、選んだのですが、鳥取の温泉地でも、最も古い温泉で、宿もわずかしかない小さな温泉地であることが、魅力でもありました。

 周りは、田畑ばかり。あぜ道の奥に、岩井温泉はあります。
宿は、泊まりの「花屋」を含めて、4軒しかありません。



 「花屋」は平屋造りの、客室7つばかりの小さな宿ですが、各部屋から、広い庭を眺めるこように出来ていて、部屋はゆったりして、保養にはうってつけの宿です。

 檜風呂は、掛け流しで、三朝温泉のように、温度が高く、湯船は熱いのですが、昼夜入れ替えの、露天風呂は、広くて、お湯が温めで、周りは自然に囲まれて、木の葉などもはらはら落ちて、いつまでもいたくなるような、のどかな温泉です。



 お料理も美味しい、といううことで、期待していました。
  メインの「5種盛り」のお造りは、新鮮ではあっても、それほど上質とは言えないと
思いましたが、お料理の味付けは、とても良かった。
 田舎の旅館にありがちな、味の濃さがなくて、上品な薄味で、中でも、味噌料理が、とても美味しかったのが印象的。
 それに、今の季節、新米が出ているのですが、ご飯が美味しい。


 
 何しろ、土曜日にしては、最も安い料金ですから、魚の材質まで、高級とはいかないのは、当然のこと。
 じゃらん、や楽天などのサイトでは、土曜日は16000円近い案内の中で、ゆこゆこ、というサイトで、9900円というのがあって、それで予約をしていたのですから。
 お料理は少ない、というキャッチフレーズで、そのほうが良かったのです。
 量は少ないものの、種類が結構沢山あって、満腹状態。
 残さず食べる、という貧乏根性なものですから、出されたものは、全て食べなくては気が済まないのです。



 「何もないでしょう。靜かですが。」と仲居さん。
 あたりは、静まりかえって、何も聞こえない。それは、都会人に取っては、一番のご馳走でしょう。

 部屋食で上げ膳据え膳、温泉に入って、美味しいものいただいて、掃除の行き届いた、清潔な宿で、お布団は柔らかい羽布団、トイレは洗浄トイレ、設備は新しく、申し分ない宿です。



「かにの季節にまた来てください。」
かにの頃、お客さんが多いのでしょう。

ゆかむり温泉

向かいに、「湯かむり温泉」と公衆浴場があります。この温泉が有名なのか、お風呂に入りに来る人達が多いようです。地元の人達の浴場にもなっている。
バリアフリーで、身体の不自由な人にも。
 料金は300円。銭湯よりも安い。岩井温泉の3軒の宿の共通入湯券は1000円で。

ここ岩井温泉の出身の女流文学者「尾崎みどり」の文学館が、「花屋」の向かいにあります。


こおろぎ嬢のロケ風景



第七感、という感覚で、想像力豊かな文才を発揮した女流詩人であり、小説家、として、時(代)を先取りした、先駆者でもあり、海外の研究家のフアンも多いようです。



 母親はお寺の娘、父親は、岩井小学校の、教員だった。
その学校は、近代建築の、数少ない様式を持っているものとして、保存されています。

 
 川縁に、コスモスが咲いていて、景色の美しい所です。



  

Posted by アッチャン at 10:00Comments(0)旅のグルメ

2012年10月13日

秋の味覚「丹波篠山」

   

 秋の味覚を求めて、丹波に行きました。
宿は、いつもの、新丹波荘、丹波口から、篠山営業所行きに乗って、東岡屋というバス停から、歩いて15分くらい、山を登っていった所にある、ホテルです。
 テニスコートがあって、夜、若い人達がライトの下で、テニスをしていました。
 ここを訪れる客は、ほとんのが車利用で、私達のように、電車とバスを利用してやってくる客は、珍しい。
 丹波の味祭りが開催中ですが、土日になるので、平日は、靜かなはずなのですが、町の中心に出ると、人通りが多く、この近辺に泊まっているのか、バスで日帰りの団体客なのでしょうか。


 2年前に、行かなかった、河原町商家郡、まで、丹波口からバスで。
この通りに、確か、美味しい箱寿司の店があるはず、だったのですが、見当たりません。イタリアンの店があって、友人はそこに入っても良いと言うので、中に入ると、人通りはないのに、満席。観光案内にでも載っているのでしょうか。
 美味しそうで、ビュッフェススタイルになっていて、ピッツアランチ。随分時間がかると言われて、やめました。



 箱寿司の店、この通りでなかったのだったら、とお堀の方に歩いて行くと、一軒、箱寿司の店があって、客が沢山入っているのですが、ここではない。
 買い物にと、キャリーバックを持ってきたので、ごろごろ音をたてながら、箱寿司の店を探して、歩き回りあしたが、ついに見つからず。


 以前に、休んでいた、「一休」という、十割蕎麦の店に。この店は、美味しい店といえば、と、教えてもらった店。
 面のベンチに座っている人達が見える。私達は14番目。でも今日は空いているほうだとか。
 疲れ切って、歩く元気もなく、待つことに。


 こういうときは、女通し、話をしていると、時間が過ぎていく。
 やっと番が来て、座敷に通された。掘りごたつのように、テーブルに足を入れるようになっていて、部屋の周りの壁に、やり矢弓、十手などがずらりとかけてある。
 部屋から庭の自然な景色も、ゆったりとした気分。


 時間はすでに、2時を過ぎている。そばが出てくるまで待つのも長い。
 一休定食は、一人前しかなくて、私は重いけど、天ぷら定食に。定食は、他に、鴨、ゆば、など。それも1800円。
 休んでお腹もおおきくなり、お腹を空かせないと、と宿まで歩いて行った。


 テレビを見ながら、ずっとしゃべっていて、お風呂に入ると、日帰りで、このお風呂を利している客が、今度は、しゃべり出した。
 毎晩来ているとか。田舎の実家の話らしい。



 長風呂しても、お腹が空いていない。
  お酒が入ると、食欲が出てきて、皆残さず食べてしまった。
 この宿の味は悪くない。



 翌朝の朝食には、ガナジュースとコーヒーがセルフサービスで出るので、コーヒー好きの私には嬉しいサービス。
 二人は会員になっているので、宿のチェックアウトが、11時まで。
 2年前に来た時にも、歩いた道をまた。武家屋敷郡を歩いて、御堀端に出た。ここからは、昨日の、商家郡まで、そう遠くない。


 もう一度行ってみることに。
 昨日の、箱寿司の店でも、と行ってみたら、休みだった。 そこから、商家郡に入って行った。イタリアンの店にでも、と。
 すると、イタリアンの店の奥に、箱寿司の店の暖簾が。


 ここなのよ。昨日は休みだった。
 鯛の箱寿司、外から見ると、いかにも高そうな店なのだけど、鯛の箱寿司が、1100円。という安さ。
 鯛の昆布占めの上に、甘辛いたれが乗っていて、丹波米が美味しくて、ぺろりと食べてしまう。お土産にも出来る。
 私は、巻き寿司を持って帰ることにした。
 

 キャリーがあるので、道行く度に、興味のある店があれば、そこで買い物をする。
 天然酵母のパン屋さん。中に入ると、どれも半端な値段でなく、高い。
 トーストを買ったら、一山500円くらい。




10時間かけて、発酵させるとか。
 そこから、栗饅頭の店で、栗のどら焼きと、くり饅頭をひとつづ。
 栗ようかんが今だけの商品で、売っている。
次に、酒屋に入って、一本10800円、というお酒の瓶詰め500入りを2本買った。
 向かいに、「元祖黒豆パン」と書いているケーキ屋さんがあって、そこに入った。
 なんとここは安いこと。栗パンと黒豆パンを買った。、ケーキも美味しそう。
 友人は、栗の袋を3つ、余分に買っていた。
 黒枝豆は、袋入りの小さいのに。もう入らないもの。



 丹波の秋を満喫した、小旅行、楽しかった。
 夕食に買って来た、巻き寿司も、あまり美味しくて、最後の一切れを食べるのが惜しいくらい。
 
   

Posted by アッチャン at 08:31Comments(0)旅のグルメ

2012年10月10日

飲み屋を出て映画「つなぐ」を観る

 
   

あら、嫌だ。ジーンズのウエスト、またまたきつくなって、チャックがしまらない。
 伸び伸びジーンズだから、ぐいぐいと締め上げて、やっとのことで、愛用のジーンズがはけた。
 ランチの約束しているので、今日もおでかけ。
 梅田の地下街にある、居酒屋さん。
 結構沢山あるのだけれど、以前に行っていた、「やまと」はカウンターだけの店なので、落ち着かない。安くて美味しいのはありがたいし、名物の「明石焼き」が美味しいのだけれど。
 地下街に、最近?出来た店は、テーブル席があるので、ゆっくり出来る。



 最初は、土瓶蒸しが680円、と書いているのに惹かれて入った店。家族でやっているので、厨房の中に、親子3代で働いているのが見える。
  大和のように、行列が出来ているえわけではないく、すっと入れるはずだったけど、昨日は、結構混んでいて、テーブル席はほぼ満席に近い。
 品数も多くて、値段も安い。


 イタリアンも良いけれど、あれはほとんど、麺類ばかり。懐石食べを気にかけるようになって、最後に少し、炭水化物を入れるようになった。
 枝豆から初めて、野菜の春巻き、おでんに、お造り、天ぷらの盛り合わせ、タコのピリ辛づけ、串カツ、最後に、焼きおにぎり。
 生ビール3杯と、ぬる燗2合。



 食後、映画を見た。「つなぐ」
 亡くなった人に会いたいと思っている人に、一度だけ会えるように、あの世の人と、この世の人を「つなぐ」能力をさずけられた家族がいる。樹木希林が、その能力を、孫に継承していく過程での、3人の人々と、亡くなった3人の人々とを「つなぐ」物語。

 誰でも、誰かに見られているような、誰かに支えられ、助けられているような気がすることがあるでしょう。「頑張れ」と励ましてくれた、お父さんの声がいつも聞こえているような。

 この話は、心残りが引っかかって、先に進めない、心の重荷をかかえている人達に、あの世から、一晩だけ、来てもらって、そのわだかまりを解いたり、会うことによって、余計に心の負担をかけることにもなったりするのだけれど、「心」を繋ぐことで、生きている人達の「心の中に」生き続けることで、勇気づけられ、未来に目を向けて生きてける人間の姿を描いている。



 私も、危機一髪だった、というような時、父が助けてくれている、守ってくれている、と感じる。
 誰でも、きっとそういう体験しているだろう、と思う。この映画は、そういうことを、具体化している。
 頑張らなくちゃ、と思う時、苦しいことを乗り越えた時、誰かが見ていてくれると思い、誰かの御蔭だと感謝する。その誰かが、現実に生きている人ではなくて、天国から見守ってくれている人なのでは?  

Posted by アッチャン at 08:39Comments(0)映画

2012年10月08日

ヒルトン「源氏」から、三の宮の飲茶まで。

 

 一休コムでレストラン予約が出来る。
一流ホテルやレストランで、一休用に特別メニューが設定されている。
大阪ヒルトンホテルの3階にある「源氏」に。


ワンドリンク付きで、5000円の料理、口コミで、評判が良いので、期待して行ったら、
期待以上だった。
 確かに量は少ないが、各料理が申し分ない美味しさ。
ワンドリンク付きなので、白ワインを頼んで、その後、そのままワインに、とリストを見せてもらったら、いつも行くようなイタリアンなどの値段はどこにもなく、1万円が最低ライン。
 グラスでも1600円くらい。奈良の酒フェアーをやっていて、一番安い、お酒一合1100のを頼んだ。
 レストランの前に、お勧め料理が出ていて、2万円だった。そんな店に来る客は、ワインの一本を頼んでも、残していたりする。
ボーイは、ワインを引きあげて、底に残っているのを確かめているのが、私の席から、見える。

 ねたがよい
 お料理が運ばれてくるタイミングは、客の時間に合わせてゆっくりしながらも、調度頃合いを見計らって出てくる。
 私に取っては、贅沢な夜の食事なのだけど、このホテルに泊まっている客もいれば、 10人くらいの団体客もいて、話し声が聞こえてくる。厨房からの出入り口が見える席なので、運ばれていく、料理も見えて、あれは、2万円こーすだろうな、なんて卑しい想像をしたり、世の中、お金の有り余っている人の多いことを思わされる。

鯖の煮付け

へれステーキ

炊き込みご飯は、お変わり自由

ごまのアイスクリーム
 確かに、貧富の差は大きい。

 翌日は、一転、友人と尼崎で待ち合わせて、歌舞伎シネマを見てから、グルーポンで買っていた、カツ定食の店の券がもう締め切り間近なので、付き合ってもらった。
 1000円のチケットを500円で買ったはずなのに、店の前に、同じメニュが700円と書いている。こんなものなのだ。わざわざ、チケット買って、期限を気にしていなくても、いつでも700円で、食べられる店なのだ。
 カウンターにしてくれと言われた。すぐ後に、入って来た親子ずれも、グルーポンを買った人だった。
 期限が店の親切で伸びたので、8月末のが、10月11日まで使えたのには、感謝。




でも、わざわざ、電車賃使って、くるほどのものではない。
友人には、誘って、一食でも、もう少し美味しいもの食べれば良かったと、後悔。

 そして、昨夜は、久しく会っていない、大学時代の友人と、またまた三の宮で待ち合わせ。
 夜な夜な、三の宮といわず、西宮まで、居酒屋を渡り歩いている友人に、美味しい店はないか、とメールで聞いた。
 教えてもらった店に電話したが、出てこなかったり、ぷつんと切れる。
 人気店だとか。
雨がぽつりの感じで、すぐそばの、イタリアンバル、炉端、という店に入った。
若い人で一杯。この店は、OSの経営で、私が2割引きの券を持っているので。
 前菜の盛り合わせと、ビールを一杯づつ飲んで、席を変えようということになり、
支払いは、わずか1300円、二人で。


 
安い店だから、若い人で満席。お味の方は、いわずもがな。

 友人に教えてもらった、その人気店めざして、歩き出したら、また雨。私が誘えば、晴れで、彼女が声をかけてくれたら、ほとんどいつも雨。彼女は雨が好きなのだから、自然と雨を呼ぶらしい。
 で、東門の入り口で、確かここに、割烹の店があったのよ、と言って、以前に入ったビルをみても、記憶の名前がない。
 で、その辺を見たら、新しい、中国料理の店がある。私の鼻で、美味しそうだ、と思った。
 名前は見てなくて、でも場所は覚えている。
 ここが、正解だった。



 飲茶がメインの店なのか、春巻き、小籠包、サラダ、また小籠包と、最後に、海鮮焼きそば。どれもとても美味しくて、個室のように、区切られて、ゆっくり出来て、とても良い店だ。
 友人がビール、私はワインを二杯づつ頼んで、支払いは、二人で5900円くらい。
 出てくると、飲茶のコースが2100円の看板が出ている。





 また来ようね、と言って、別れた。
神戸には、美味しい中華料理の店が多い。この店は広東料理なので、味付けが柔らかくて、 誰にでも口にあうと思う。

 というわけで、高級から低級まで、食べあるいた、3日間でした。  

Posted by アッチャン at 11:52Comments(0)旅のグルメ

2012年10月03日

糖化と老化



   


 朝、年に一度の検診を予約して、出かけた。
 飛び入りなので、待つのを覚悟でいたが、案外早く、番が来て、山本まで来たついでに、豊中の病院に叔母を見舞う。
  従姉妹にメールすると、ご主人の昼ご飯をテーブルに並べて、自転車で来てくれた。 従姉妹は、週に5日、叔母の病院に、コーヒーのポットを持ってやってくる。
 あいかわらず、ベッドで寝たきりの状態だけど、最近では、頭がクリアーになっている。 叔母は、呆けたら楽だけど、と言うのだが、少しは呆けていることは確か。
 私がしばらく行かないと、「アメリカに行っているのかしら、忙しいのかしら、どうしているのだろう。」と言って会いたがるらしい。
 2時間くらい、アメリカとローマでの、災難話などして、病院を出た。
 お腹が空いている。通り道にある、スシローで、お寿司を5皿とシザーサラダに、おうどんを食べたら、さすがに、お腹が苦しい。安いのは、いいけれど、食べ過ぎる。
 次に、母に会いに行く。
 まだ時間は2時をまわったところ。
 最近、母は、部屋にいる間は、補聴器をつけていない。無くす危険が多くなったからだ。
 扉を叩いても、聞こえないらしい。鍵を中からかけているので、以前なら、母は扉を開けてくれたのだけど、係の人に鍵を開けてもらわないといけなくなっている。
  母に持っていった、ケーキを食べてもらって、お三時には、部屋にお茶とお菓子を運んでもらった。
 紅葉饅頭が、今日のおやつ。
 看護師さんが、母の健康診断の結果を持って来た。
 見ると、母は、不整脈があるので、精密検査をするように、と指示されている。
 以前から、不整脈はあったのだけど、年だから、とあまり重要視されていなかった。
 血糖値も高くなっている。肝機能も少し悪くなっている。

 テレビで、老化と糖化との関係、というテーマで、医者が説明していた。
 認知症にも、なりやすいという。
  今更、母に、甘い物を制限したりするのは、酷と言うものだし、認知症にもなってしまっているけれど、ケーキを2つと紅葉饅頭を食べてもらった後に、わかった血糖値。
 
 血糖値が老化と関係しているとは知らなかった。認知症とも、なんて。
 昼ご飯に食べた、寿司とおうどん、炭水化物ばっかり。血糖値が相当上がっているはず。
 知らなかったら、同じような食べ方を続けているだろう。

 コナミに行って、せっせと水中を歩いて、帰りに、イズミ屋に寄って、お野菜をどっさり買い込んだ。
 お総菜の出来上がったのがあるので、それも買った。野菜の煮物。

 なんでも、食べ方が重要らしい。
 懐石食べがよいそう。
 突き出しから始まって、最後にご飯が出るように、野菜の煮物が良い。色物の野菜が良い。豆類、魚、お肉、最後にご飯。
 今夜は、そんな風に。

 ご飯に、麺類、パンにお好み焼き、カレーに丼、好きなものは、皆、炭水化物が主体だ。
 体内で、糖化がすごいのじゃないかしら。ということは、老化も。

 糖化、というのは、茶色に焼けている状態。ホットケーキの焼き色と同じ。
 しみ、というのは、老化の兆候なんだけど、それが糖化と同じなんですって。
   

Posted by アッチャン at 23:03Comments(0)日々の事

2012年10月02日

ジュザブローの「清盛」人形展



    

  台風の御蔭?で、一日中、ソファーに寝転がって、映画を見て過ごした。
この一週間、忙しい日日を過ごしていたが、気持ちのハリがなくなると、疲れが。
 何もする気がおきなく、貯まっている仕事もほったらかし。
 夜、たっぷりと寝て、翌朝、6時頃に目覚めた。すっきりしない。頂いたチケットが、
今日までなので、行っておかなくちゃ、と重い腰をあげた。
 京都の高島屋で、開催していた、辻村寿三郎の「清盛」の人形展。
電車の中でも、ずっとあくびばかり。体中がだるい感じ。
 十三で、トックを取り、電車の中の暇つぶしに、と中を見ていたら、小籠包を始めとする飲茶の名店が、京都の「まるい」に開店したとかで、「トック」を見たと言えば、20パーセント引いてくれると書いている。




 お腹が空いている。梅の井のうなぎか、そば丸で、蕎麦定食か、と空き腹にあれこれ思案していたのだが、これに決めた。
 土曜日にも、堀川筋の商店街で、めちゃくちゃ美味しい、小籠包の店で、沢山の種類の中華料理と旨い生ビールを頂いたばかり。
 その余韻も手伝って、そんな名店なら、と行ってみた。
 12時半なのに、広い店内に、客は一組しかいない。
 お勧めの飲茶コース、1980円のを注文した。


 上品な味で、まあまあ、だったけれど、最後に出て来た、エビと青菜のラーメンは、全部食べられなかった。
  特製の杏人豆腐が、とても美味しくて、これはすごい。底の底、汁まで飲んだのは、初めて。
 高島屋に移動して、7階の、グランドホールに。チケットがもう一枚あるので、誰かにあげたいのだけど、持っている人と、買う人の見分けがつかない。チケット売り場が入り口の横になっているので、声をかけるタイミングもなく、そのまま、入場。800円の入場料、もったいないけど、会場としては、招待ではなく、買ってくれる方が良いだろうから、と思いながら。
http://www.jusaburo.net/event.html ジュザブローの人形展
 中は結構沢山の人で、賑わっていた。



 辻村寿三郎の人形は、惹きつけられる。人形というよりも、魂の入った、独特の存在感がある。
  死後、魂が生き続けるとしたら、そこで生きている亡霊が、人形という形を取って、
 入魂したような存在のような、人形達。
 苦しみや、悲しみ、無念さ、悔恨、怨念を表現している。
  縁起が、清盛、を貫くテーマになっている。



 最後に仏像の人形も沢山展示されていた。中でも、風神雷神の、風神が、見事なできばえだった。風を受けて、大らかでユーモラスで、自由な「風神」に心までもが、解き放たれていく。

 寿三郎が人形の顔を作る作業と、人形との関係を語るビデオも興味深い。
 生地を着るときに、「ごめんなさいね。」と言葉をかけながら、はさみを入れる。
きっと、それらの布は、古代布なので、それを着ていた主もいて、その魂が生き続けているように、思われるからだろうし、もちかしたら、その主が見えているのかもしれない。

 人形を愛していない、という。私利私欲は一切ないという。
 無心で、人形の臨むように、造り上げていくと、人形に命が宿るのだ。

 「清盛」は、そういう意味で、寿三郎さんにとっては、最高のモデルに違いない。
  

Posted by アッチャン at 18:59Comments(0)日々の事