2013年02月20日

ヴァンセンヌ城、装飾美術館、オルセー

   

   
  朝、昼兼用の食事をすませて、いざ出陣。
カルト、ド、ミュゼを買ったので,行けなかった所に。近郊の行きたいところはあるけれど、時間も取られるので,時間のかからない、シャトー、ド、ヴァンセンヌに。 14番線のメトロで、リヨン駅で、1番線に乗り換えるのだが、乗り換えまでの距離が長い。乗り換えまでの間に、日本でも良くある、1000円カットの店があった。
 10ユーロの、カットエクスプレス。
日本が先に思いついたのか、パリの方が早かったのか、面白いなあ。




 通路に沿って,オープンになっていて、プライバシーがまるでない。これでは、日本で通用しない。

 シャトー、ド、ヴァンセンヌから、バスで、カルトシュリーという農場を演劇の場にしている所がある。
ムヌーシュキンが、率いる,太陽劇団の本拠地だ。
私は、「モリエール」という映画が好きで、その当時は,何度も観られたので、延べ3回の一日の上映時間、ひたりきりだったことがある。
その劇団の,本物の舞台が観たくて、太陽劇団に2回ほど行った。



 シャトー、ド,ヴァンセンヌは、息子とも来たことがある。中には入らずに、周りを歩いて帰った。

入場券は8,5ユーロ。パスがあるから無料だ。
中に入って、階段を上ると,急に心臓が圧迫されて、これは、昨日のノートル、ダムの塔に上がったときに、心臓がおかしくなったせいだ、と思って怖くなる。
元々、心臓は弱い方で、不整脈もある。



 こんな所で発作を起こして,死んでしまったら、どうしよう。





 お城の上に上がるのをやめて、途中の所を観て,引き返した。
 聖堂は、2時から開くのだけど、待つ時間も長いから、やめた。
 しばらく、ベンチに座って,心臓が治まるのを待って、歩き出した。



 地下鉄で、同じ線の、パレ、ド,ルーブルで降りて、ルーブル宮の中にある「装飾美術館」に行った。ここも観たことのない美術館。
 装飾には、興味がないけれど、19世紀の衣装だとか、アールヌーボーの家具やガラスなど、観ていると,さすがに、美しい。
 
森で作業をしているタピストリー


 友人の祖先が、ガラス細工を日本に持ち込んだ人だ、というのを聞いてから、ガラスに興味を持つようになった。
 ベネチアのグラスは、優雅で繊細だ。





 フランスのナンシーのガラスは知られているが、エミールガレ作品に似ている。



この美術館で、沢山の作品を使って、展覧会をした、デュ、ビュッフェは、150点くらい、寄贈して、デュ、ビュッフェの部屋が出来 ている。



 随分有名な画家になったものだ。ポンピドーでも、多くの作品が展示されていた。
  ビュッフェは、日本人が好みの画家で誰でも知っている画家だけど、フランスでは、この画家の方が遙かに評価されている。


 フランシスコ、ベーコンや、デュ、ビュッフェは、パリのサンジェルマンあたりの個人画廊で,個展をしていた頃を知ってる。
 個性的で、一度観たら、強烈な印象を持つ画家だったから、その存在感は美術館においても同じ。



 装飾美術館を出て、チュルリー公園に出た。
  冬景色のチュルリー公園だけど、暖かい日なので、ベンチでのんびりと本を読んでいる人もいれば、疲れた身体を休めている、観光客、子供を遊ばせている人、絵画に描かれている、冬のチュルリー公園のようだ。
 
ルーブルの小凱旋門から、シャンゼリゼの凱旋門まで続いているので、凱旋門が遙か小さく見える。






  片側のマロニエがまっすぐに、続いている公園の片側を、犬の散歩に使っている人人。  途中から、降りて、セーヌの橋に出た。
 芸術の橋と呼ばれている,いつの頃からか、橋に鍵をかける観光客が増えて、橋の両側は、鍵だらけ。
 橋の上に、バケツを置き、その中に水を入れて、1ユーロと書いて放置している。



 この橋の側に、オルセー美術館がある。




 4時を回る頃、並んでいる人がほとんのいなかった。私はパスを持っているので、予約の一口から入った。
 セキュリティーに時間がかかるので、オルセーは、土日ともなると、何時間も待たねばならない、人気の美術館。

 誰でも行きたい美術館には、朝一番で行くか、夕方に行くのがベストだ。

 美術館の二階に、ゴッホとゴーギャンの絵画を比べて,展示している。


 中でも、ゴッホの「星の夜」は、私の大好きな絵。
 この絵を好む人は多い。
 ゴッホの絵画の中で、純粋に心安まる、美しい絵画だ。

 アルルには、この橋のゴッホが、このあたりから描いたという場所に、コピーを置いている。
 満点の星がきらめく、夜、川面に揺れる星の陰、
肩を寄り添う恋人達が手前に描かれている。

 私はアルルの街が好きで、何度も行っている。アルルの写真祭りについで、アビニヨンの演劇祭、オランジュの音楽祭、プロバンスは、夏、一斉に賑わう。

 ゴッホの、教会の絵、肖像画など、何点かよりすぐりの絵画が展示されている。
 ゴーギャンの絵も良い。
印象派から、ナビ派の絵画が展示されている。

ナビ派のボナール、「ブルジョワジーの午後」

 パステル画、のコーナーに、女性を描いている絵画ばかり展示されいて、ドガの絵が、特出しているのが、よくわかる。
 ドガの絵は、動きを捉えている。他の絵画は静止している。事実、肉体は、動き続けているのだ。それを絵画で捉えること、筋肉の躍動、ひねり、手の動きの、瞬間を絵画にしている。彫刻では、ロダンが、生涯こだわったこと。
  ロダンの弟子だった、カミーユ、クローデルの貴重な彫刻が、二階の回廊にある。
 いつだったか、テレビで紹介されていた、彫刻があった。



 すがる若い女性は、カミーユ。うなだれた男を抱き連れさろうとするのは、ロダンの年老いた醜悪な妻、そして、老いたロダン。

 精神病院で、生涯を終えた、カミーユ。ロダンは、カミーユの才能に嫉妬するほど、彼女の彫刻は素晴らしいものだった。その制作が、絶たれた。

 ミュゼカードを持っていると、有効期間、何度も使えるのが嬉しい。
チケットを買って、その場限りだと、必死に見なきゃと思うけど。



 5階にある、印象派の絵画を見に。
ここは、いつも混んでいる。オルセーのメインは、印象派の作品だから。

 以前は,自由に,写真が写せたのに、今は撮影禁止になっている。
まあ、その理由はわかるような来もする。」写真を写したがる人で,肝心の絵画を鑑賞出来ないからだろう。



 お腹が空いて,一旦帰ってから、ノートルダム寺院のコンサートに行こうと思った。
 アパートに帰り、食事をして、行く前に、従姉妹に土産物を持って行った。
 持って来た,きんつばの期限が24日までなので、持って行けるときに、と思ったから。



 結局、コンサートには行かなかった。話をして、9時過ぎでなっていた。
 でも、これで良かった。疲れているもの。 
 
 彼女のレストランは、また」綺麗になっていた。
 壁に絵画がかけられ、個展をしているのか、と一瞬思ったが、彼女の作品のよう。
遊びで、と言っていた。可愛い絵だばかり。
  

Posted by アッチャン at 16:45Comments(0)パリにて