2014年04月19日

海老蔵の「源氏物語」南座



      



 海老蔵の「源氏物語」を京都の南座に観に行きました。
3階の6列目、3等の4000円の席ですが、南座は小さい劇場なので、
良く見えました。ただ、前が壁になっていて、足元が詰まっていて、
足を組むことが出来ないのが難点。
 南座は、3階席の一番前の列が良いのですが、そこは、一等席の次に高い席
になっています。
友人が行けないかもしれないから、安い席が良いというので、それにしたのです。
 時間は2時間、その間に30分の休憩が入るので、賞味座っているのは45分
くらいなので、それくらいなら、お行儀よく座っていられます。






1時間半の舞台で、能と歌舞伎とオペラのコラボレーション、それに華道の花入れのパフォーマンスが加わり、楽器は洋楽のチェロを入れて、太鼓、鼓、笛、三味線など、オペラから常磐津、能の歌いまで、盛り沢山で、異分野のそれぞれの良さを堪能できる異色の舞台で、見ごたえのあるものになっています。
 光源氏に扮した海老蔵と、妹のぼたんさんは、夫婦雛のように美しい。
 源氏物語を書いた作者の紫式部に扮する片岡孝太郎の重厚な演技も光りました。
 

カウンターテナー歌手のアンソニー・ロス・コスタンツォさんが、光源氏の内面の苦悩をせつせつと歌い上げるのですが、素晴らしいソプラノとテノールとの中間的な声が光源氏という存在の、なよやかさを表現するのにぴったりでした。
この舞台は、このまま、海外に持っていけば、わかりやすくて、喜ばれるでしょう。





西洋との競演で、常磐津の素晴らしさも再認識できます。
終わったのは、7時、それから夕食を美濃吉で。昼も夜も同じメニューなので、
先日食べた、花見弁当にしましたが、美味しさは変わりません。

  

Posted by アッチャン at 13:25Comments(0)art