2014年11月11日

オペラ「トスカ」






 昨夜は興奮してなかなか寝られなかった。。
まだ耳に、Marioを演じた、Brian Jadgの素晴らしい,,叙情溢れる歌声が残っていている。
 トスカを演じたLIANNA HAROUTOUNIN の素晴らしい歌声が耳に残っている。
久しぶりにの本格的なオペラ、本当に幸せな気分。
 午前10時にオペラ座に行った。当日チケットを買いに。



もうすでに何人かが待っている。
 チケットの売り出しは,10時ではなくて、11時だった。
 時間が来て,一斉に並ぶ。前の女性は、中国オリジンのアメリカ人でサンフランシスコに住んでいる。
 私のいるホテルの辺りはやはり治安は良くないらしい、オペラの帰りは沢山の人が歩くので、一緒に歩けば良いと。
 前日も,コンサートから帰る夫婦がいたし、幾人か帰りの人がいた。
カーテンコールまではいなかったのだけど。
 「英語はよめるの?」とその女性が聞いた。
 イエス、と答えると、
「オーケストラ席は、字幕が上の方にあるので、顔をあげないとよめないから、私は、グランドチエール」の席を頼むの。 」
と言われて,そうだった,オーケストラ席では、字幕が観にくかったと思い出し、私もグランドチエールを頼んだら、売り蹴れていると一旦は言われて、一席なら、空いていますと言われた。





 良かった、と喜んだのけど、会場に行くと、2階席で、舞台が随分遠い。オーケストラにすれば良かった、と思ったが、音響効果は上の方が断然良いので、オペラを楽しむには、この席で正解だった。
 オーケストラの上に、ボックス席があり、その上に,グランドチエールと、その後ろが、ドレスコード、3階もある。
 二階の前列は歌舞伎でも、1等席なので、階下と同じ料金。




 音響が素晴らしく、トスカは何度か観ているので、内容はわかっているものの、字幕を読みながら観ると、更に楽しめる。
 画家が、教会に飾るマリア像を画きながら、トスカをどうしても思い浮かべる、という
テノールの歌が、あまりに素晴らしくて,鳥肌が立って、ぞくぞくした。
 BRIAN JUGLE は、この歌がもっと得意なのではと思う。彼のホームページでも、この歌を入れている。
 オペラは、生で聞くのが一番。






 その夜だけ、1幕と2幕の間に、舞台をオープンにして、演出家が舞台に出て,、解説しながら、写真も自由に取れるというサービスがあった。
 幕間が短いので、ワインやシャンパンを買う列に並ぶのが遅くなる人は、やっと買ったかと思うと、席に戻らなくてはならない。あわてて飲んで行く人。
カウンターの上に、ほとんど飲んでいない,シャンペングラス屋ワイングラスがいくつも。
 イブニングを着た美しい人がいて、、女優さんかしら、と思うくらいスタイルが良くて背が高く,優雅なので、見とれてしまう。
 ドレスアップした女性が断然多い中に、リュックで,、みすぼらしい姿は私くらいかと思ったら、私のようなかっこうをして、運動靴の女性も見かけた。
 ロングのイブニングドレス姿の女性は結構おおかったし、タキシーで正装した男性も多い。 そういう人達だから、シャンペンを片手に、話をしている姿もゆったりとしている。
 ドレスアップする機会を楽しんでいるように思われる。





 コンサートでも、正装している人もいるけれど、オペラはとびきりのドレスアップ。
私が一番好きなオペラは椿姫。
 オペラ、ガルニエでオペラを上演していた頃、チケットは売り切れで、うろうろしていたら、相手が来ない男性から、チケットを買って観ることが出来た。
ラッキーですよ、と言われて買った席は、オーケストラの前から6番目のとても良い席だった。少し始まっていて、最初の乾杯の歌の途中だった。




 バスチーユに変わってからは、何度か、安い5ユーロの席を買うのに並び、立ち席でオペラを観ているが、そろそろ卒業して、良い席を買って観ることにしようと思っている。
 冬、冷たいコンクリートの上に座って、一時間くらい列んで、5ユーロの席が50席なくなると、その夜は買えない。
  会場に入れるのを待って、一気に上までかけあがる。そして自分の立ち席に、スカーフを巻いて,席を確保する。体力もいる。そういう体験は、ほろにがくも、私の心を豊かにもしている。
 寒くて震えながら、1時間半前になると売られるチケットを待っていた思い出。
コメディーフランセーズでは、7フランの窓口があって、そこにも良く並んだ。





 天井桟敷の、下を観ると背筋がぞっとするような席で、内容もよくわからないのに、楽しんで観ていた。
 ウィーンでも、10シリングの席があって、ドイツからオペラを観に来た夫婦に出会った。立ち見席の人達だった。
 チェコのプラハも冬。音楽の町だから、毎日、どこかの会場にいた。
モーツアルト劇場、国立劇場。
 ザルツブルグでも。シカゴにロスアンジェルス。夜はコンサートか歌劇場。どこも格安のチケットばかり。   

Posted by アッチャン at 02:00Comments(0)サンフランシスコ