2015年12月22日

バーンズ、コレクション




昨日は、水だけでお腹を干しても、痛くて我慢できなくて、ついに抗生物質のお世話に。持ってきた、ホカホカカイロを下腹にあてて、着こんで寝た。シャワーは延々20分以上。
夜中、熱が出てきて、2時間ほど寝たら目が覚める。その後は寝られなくて、部屋に暖房を入れたので、乾燥がひどくて、のどが渇く。暖房を止めても、昼間つけたまま出てたので、乾燥している。
5時くらいになって、寝付いた。起きたら11時を過ぎた頃。
今日は、ホテルから出ないで、休んでおこうかと思ったけれど、バーンズコレクションを見に出かけた。
食べていないので不安だった。お腹も痛むが、昨夜ほどではなくなっている。時々、差し込むような痛さが起こると、耐えるのに必死。
バーンズコレクションは、今は、市内の、フィラデルフィア美術館の近くにある。
以前は郊外だったとか。
歩いて、15分くらいで着いた。バーンズ美術館のそばに、WHOLE FOODSがある。
良かった。帰りにスープを買おう。




バーンズコレクションは、アルバートC、バーンズが収集して作り上げたコレクションで、
フィラデルフィアに1872年に裕福ではない家庭に生まれた。ペンシルベニア大学に学び、医学科学者。卒業後、医薬品開発会社を立ち上げ、開発したアジロールという薬で巨万の富を得た。その財力で、印象派のルノワーに、最も傾倒が深く、180以上の、秀作を手に入れている。ルノアールの次にセザンヌの作品も多い。
悪魔の収集家と言われた、バーンズ。印象派か後期印象派、キュビズムなど幅の広い収集をしているが、好みがはっきりしている。
セザンヌとマチス、セザンヌとピカソ、ルノアールとセザンヌ、アンリルソーとユトリロ、など、画家と他の画家との共通項を探して、一緒に飾っている。アンサンブルと呼んでいるもので、
鉄の日常使う道具と、絵画を一緒に飾り、また、グレコが印象派の絵画と並べることで、絵画の時代と、求めるものが、決して分裂されていないということを強調している。




更に,アフリカで収集した仮面を、ピカソの絵画やマチスと並べて、アフリカからの影響を示している。
アンリルソーの絵画が、これほどあるのを初めて見た。20点近くある。
ルソーの絵画好きな従妹が喜ぶだろう。
ゴッホの絵画は、普通に描いた作品ばかり。郵便配達人も何度もゴッホは描いているが、初期のものだろ思われる。裸婦があるのに、驚いた。ゴッホはモデルを雇うお金がなくて、苦労して貯めて、この裸婦を描いた。美しい裸婦ではなく、ありのままに描いた裸婦。




ピカソの絵画は、20の頃、青の時代の絵画を好んだ。浮浪者、という絵は、貧しいながらも、パンとワインをテーブルに置いて、プライドのある姿で描かれている。アルルカンの親子。ピカソと友人が同じ女性を愛し、その友人が断られて自殺したという、その愛人をモデルにした絵画。ピカソを友人の自殺後、彼女を連れて、プロバンスに移住した。
マチスの絵画も多い。マチスの「ダンス」という、パリの近代市立美術館にあるものの小さいものが、二階の回廊からも見える壁に描かれている。
モネの作品が4点しかなかった。面白いのは、モネが絵を描くのに、使っているボートの中のモネを描いた小さな絵画。モネの代表作の水連はなかった。




ルノアールの絵画はいくら手に入れても足らないというくらい。
モジリアーニの絵画も10枚くらい。スーチン、パスキン、アフリカの画家のものや家具調度。
絵画は、色と形と線と空間が最も重視される。絵画を科学として捉えている。
45歳にして、再び大学に戻り、勉強した。
館内は撮影禁止なので、撮れない。











スーチン、パスキン、ドーミエ、ミロ、などの絵画のアンサンブルの展示の中で、溶けこんでいる。
素晴らしい絵画を沢山見せてもらった。邸宅の美術館の収集品はすごいものがある。贅沢な喜びに満ちている。
入場料は、シニアで20ドル。





5時の閉館までいて、WHOLES FOODSに行った。
通常のものは食べられないので、スープを買った。小サイズの巣類の違うのを二つ買った。
この店はオーガニックを扱っている。決して安くないが、安心して食べられる。味も美味しい。
クロワッサンがあるので、欲しいと思ったが、バターなのでやめた。
クロワッサンも、ホテルの近くのコーヒーのカウンタ店では500円だった。フォールフーズでは、250円。何もないパンを一つ買った。
ホテルまで歩いて帰る。今朝は寒かったのに、和らいでいる。




ホテルに帰って、スープとパンを半分食べたら、元気になった。美術館には、各部屋にソファがあるので、そこに座りながら見られたのがありがたかった。




  

Posted by アッチャン at 14:46Comments(0)フィラデルフィア

2015年12月22日

Bramwell Tovey ,指揮者でピアニスト





私の席は3階のROWで二番目の真ん中だった。
音響が素晴らしいので、3階でも十分。指揮者の顔がよくわからないが、グラミーの最高賞やパフォーマンス賞ももらっていて、ピアニストとしても指揮者としても、作曲でも活躍している。
以前はバンクーバー交響楽団にいたが、今はロスとニューヨークとの掛け持ちのようで、来年の多くのパーフォーマンスが詰まっている。
さしがに、チケットは完売で大きなホールはぎっしりの人。
不思議なのは、観客席に黒人はほとんどいない。オーケストラにも、一人だけ。
合唱隊が入っていて、Mendelssohn CLUBという、混合の合唱隊なのだが、ここにも女性が65人、男性45人いる中で、黒人の女性は2人だけで男性は一人もいない。




フィラデルフィアという映画に中で、保守的で閉鎖的な弁護士事務所の代表が、エイズに感染した若くて有能な弁護士不当な理由でやめさせるので、腕のたつ、リベラルな黒弁護士に弁護を依頼することになる。
スノッブで閉鎖的な町かもしれないと思った。何処に行っても、黒人があふれているというのに、しかも、バルチモアやワシントンのあるメリーランド州にも近いのに不思議だ。




音楽は素晴らしく、ジョークを飛ばしながら、会場を笑わせ、ピアノも素晴らしかった。
コンサートマスターが、中国人のような可愛い女性。二曲ほど、ソロで、指揮者との協奏曲を弾いた。素晴らしい演奏。
合唱もすごく綺麗で、透明な声。聖夜が流れ、歌が入ると、自然と涙が出てくる。
2時間のパーフォーマンス、今年のプログラムは、今日で終わり。
お腹が痛いのをこらえながらだけど、忘れるくらい素敵だった。
5時から、フリーのコンサートが、同じ会館の下であると聞いていた。椅子が階siki 下と二階にも並んで置いている。





そのコンサートは、チューバばかりの素人楽団の寄せ集めで、年寄から子供まで演奏に加わっている。
チューバの種類がいくつもあって、古いチューバを持っている人、巨大なチューバを持っている人など、いくつもの違った種類を演奏する。
楽団の前に、コーラスグループが、聖歌を歌いだした。男人ばから20人ほど、自主的に聞いてもらおうと。彼らも上手だった。90以上の高齢者も交じっている。教会で歌うので、その宣伝をかねていた。
チューバの演奏は40分くらいの予定だったが、一時間くらい。
関係者や家族も来ている。
演奏が終わって皆ばらばらになると、今度は昨夜のホールの前で、4人のオペラを勉強しているひとなのか、歌手なのか、クリスマスソングを歌っていた。



サンタクロースのおじいさんと、おばあさんのカップルが、写真を一緒に取るサービスをしていた。賑やかなクリスマスムード満点の日曜日だった。
お腹が痛いので、何も食べない方が良いと思った。帰り道、痛みが差し込んできて、ものすごく痛くなって、思わず、立ち止まって痛みがさるのを待つ。
ホテルのロビーで白湯をもらって飲むと、少しましのよう。抗生物質を飲まないとだめだ、と思い、部屋に帰って飲んだ。今も痛みがおそってくる。お腹が冷え切っているのはわかる。
昔の生理痛のような痛みにも似ている。若いころは、痛みがひどくて寝込んでいた。子供が出来てから、嘘のように痛くなくなっていたのだけど、その痛みを思い出させる痛さ。
今夜は早く寝よう。白湯を飲んで。


こんなときは、お風呂に浸かれたらよいのだけど、シャワーだけ。手の関節が動かなかったり、冷えからいろいろなことが起こる。
  

Posted by アッチャン at 02:43Comments(0)fフィラデルフィア