2016年07月30日

檀、二人芝居




久しぶりに、新劇風の演劇を観た。
西宮芸術劇場で、中井貴一と宮本信子の二人芝居。
中井貴一が、客席ー降りて、舞台に上がる。
スタイルが良くて、かっこいい。沢木と、檀一雄の二役の 台詞。



宮本信子は、檀一雄の奥さん、よそ子。
しっとりした、抑揚のある台詞は、うまさに定評があるが、実に見事。
中井貴一がまた、素晴らしい。



久しぶりに、本格的な、鍛え上げられた演技に酔いしれた。
演劇は、やっぱり良いなと思う。
労演をよく見ていた頃の、帰りの高揚感がよみがえる。
サンタクルス、ポルトガル。
ここてない何処かに、心が惹かれる。孤独でありながら、人を愛してやまない檀一雄。
檀一雄が愛したよそ子。檀一雄が全てでしたと、妻の言葉。
白い雪の中を歩く、檀とよそこの、姿が、見えない舞台にみえるやう。  

Posted by アッチャン at 20:55Comments(0)演劇