2016年09月23日

一心寺





歯科の診察日。先生の体調を心配しながらも、何も言わないで、診察してもらおうと決めていた。
先生は、更に痩せておられて、細枝のよう。癌の末期になると、見る影もなく痩せる。診てもらう患者として、無理してもらっているのが心苦しく思う。
今日は次のステップへの治療の説明をしてもらえるのかと思っていたが、次の会になる。
他の患者の治療が先で、詰まっているとのこと。


早く治療をしてもらわないとと申し出る人もいるのだろう。
もう一月後に治療しておられるかも心配になる程、ひどい痩せようで、治療の合間に、痛みを堪えておられるのか、じっと下を向いておられたり。
簡単な治療を肩代わりする歯医者の助っ人を頼まれたら、少しは楽になるのにと思う。
従姉妹のご主人は、歯科を閉院して、週に2日くらい、頼まれて、知り合いの歯科の治療を手伝っている。
そういう人に助けてもらえたら良いのに、と思う。
どの医者でも、いつ病魔に襲われないとも限らない。
治療ができなくなる何らかの事情がないとは言えない。
だから、もし治療が出来ない事が起これば、他の医者を探さねばいことはごく普通のことなんだけど。
歯科を出て、お彼岸のお参りに、一心寺に。



行かないと気になるし、無理に行かなくても良いと思い、行くと、お役目が済んだようで、ホッとする。
祖父母が入っている一心寺。
母は認知症になり、祖父母のことも一心寺も記憶から消えている。
叔母のお墓がどこにあるのか知らない。お参りしたこともない。
心には生きている叔母。


生きて仕事して、明日も、1年後も、10年後も、今と変わらず同じように生きていると思いながら、私たちは生きている。
変わらない事がありえないのに、心は身体を超えている。
  

Posted by アッチャン at 23:57Comments(0)日々の事