2010年07月24日

 人間も、動物にも、限られた時間がある。

  人間も、動物にも、限られた時間がある。


 猛暑が続いている。
 クーラーをかけると気持ちが良いけれど、足とお腹が冷えるので、ほとんどかけないで過ごしている。
 汗がだらだら吹き出し、衣類は何度も着替えなければならない。

熱中症予防には、熱さに慣れている方が良いという。

 それでも、今年の夏の暑さには、参っている。水分だけは、がんがん取っている。
こう暑くては、水気ばかり要求して、食欲は減退ぎみ。ダイエットには絶好のコンディションだ。
 
お年寄りには、本当にきつい夏。だけど、母がいるホームは、ほどよい冷房が効いている。私には、効き過ぎている感があるので、行けば、1,2度温度をあげる。
 
 弟の家で、15年間も頑張って生き抜いた、犬が亡くなった。通常は、7,8年の寿命と言われている、ゴールデン、レッド、リバー。

 家の中で、家族として生活していたので、弟達の悲しみは大きい。

しばらく前から、点滴をしながら、頑張っていたのだが、この暑さには、あらがえなかった。まだまだ、生きたいと思っていたにちがいない。

 熱があるうちは、大丈夫ですよ、と医者に言われていた。病気に抵抗して、戦っているから、熱が出る。何週間も、熱があった。毎日、病院から迎えに来てもらい、点滴をしてもらって帰って来る。そんな日々が続いた。
 
 弟が海外出張している間に、亡くなればどうしよう、と弟のお嫁さんが言ったのは、先週の金曜日だった。
 「主人のいない間には、死なないというから。」と私が言っていたら、その通りになった。 人間も、動物も、それそれに、限られた時間がある。

明日、どうなるのか、人は知らないから、暢気に生活しているけれど、人間も、動物も、寿命が近づくと、あらんかぎりの力をふりしぼって、がんばれるだけがんばって、やがて、力尽きて逝くのだろう。

 外見は、元気そうでも、身体の中は、使い切った古びた機械、何度かのオーバーホールをしながら、最後に止まる時がある。

私は、ある意味、ペシミストなので、母についても、悲観的な見方をしている。

心不全だと言われている母は、以前は心臓が強かった。私とは比べものにならないくらい、長風呂で、私は少し、無理をして入ると、立ちくらみがひどく、心臓が飛び出しそうなり、苦しくて、治らないのでは、と不安になることがある。最近では、5分しか、浸からない、サウナも5分で一回と決めている。

 妹が、娘を孫を連れて、母に会いに来た。

私が行くと、看護師さんが、
「可愛い子供さんと、散歩に行かれていまた。」と言う。部屋に入ると、男の看護師が母の側にいた。
顔、身体から、汗が噴き出し、止まらないらしい。

 心臓に負担がかかって、母は顔が紅潮しているのだが、身体の方はべとべとして冷たくなっている。
 母は、子供が激しく動くので、あぶないから、と追いかけていたらしい。目に見えるようだ。私と二人でいるときには、すぐその辺りで、すぐに疲れたと言う。部屋に帰れば、良く無事に帰れたわ、と言う。

 見かけは元気で、周りのものは、わからないのだが、母は随分無理をしているのだ。
相手が行きたいだろうから、相手が、したいだろうから、といつも、相手優先で、自分の主張は一切しない。
 そういう人は、人の見えない所で、苦しんでいる。身体を酷使している。
私達が想像するより、遙かに、弱っている。

 母に、「長生きするわよ。大丈夫。」、と励ましながら、私は、ペシミスト的な考えだ。だから、私は後悔しないように、母に会いに行く。毎日行ければ、毎日。
母は言う。
「いよいよ、弱ってきたわ。死にたくないから、長生きしたいけど。死んだら終わりやものね。」

 私は、母を失った時の悲しみを思って、泣いている。
 


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Posted by アッチャン at 14:32│Comments(0)日々の事
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