2012年10月24日
鳥取岩井温泉
快晴の中、鳥取の岩井温泉と城崎温泉での2泊の小旅行に出かけました。
岩井温泉は、鳥取県でも、近畿から最も近い場所にあり、城崎へも便利な場所ということで、選んだのですが、鳥取の温泉地でも、最も古い温泉で、宿もわずかしかない小さな温泉地であることが、魅力でもありました。
周りは、田畑ばかり。あぜ道の奥に、岩井温泉はあります。
宿は、泊まりの「花屋」を含めて、4軒しかありません。
「花屋」は平屋造りの、客室7つばかりの小さな宿ですが、各部屋から、広い庭を眺めるこように出来ていて、部屋はゆったりして、保養にはうってつけの宿です。
檜風呂は、掛け流しで、三朝温泉のように、温度が高く、湯船は熱いのですが、昼夜入れ替えの、露天風呂は、広くて、お湯が温めで、周りは自然に囲まれて、木の葉などもはらはら落ちて、いつまでもいたくなるような、のどかな温泉です。
お料理も美味しい、といううことで、期待していました。
メインの「5種盛り」のお造りは、新鮮ではあっても、それほど上質とは言えないと
思いましたが、お料理の味付けは、とても良かった。
田舎の旅館にありがちな、味の濃さがなくて、上品な薄味で、中でも、味噌料理が、とても美味しかったのが印象的。
それに、今の季節、新米が出ているのですが、ご飯が美味しい。
何しろ、土曜日にしては、最も安い料金ですから、魚の材質まで、高級とはいかないのは、当然のこと。
じゃらん、や楽天などのサイトでは、土曜日は16000円近い案内の中で、ゆこゆこ、というサイトで、9900円というのがあって、それで予約をしていたのですから。
お料理は少ない、というキャッチフレーズで、そのほうが良かったのです。
量は少ないものの、種類が結構沢山あって、満腹状態。
残さず食べる、という貧乏根性なものですから、出されたものは、全て食べなくては気が済まないのです。
「何もないでしょう。靜かですが。」と仲居さん。
あたりは、静まりかえって、何も聞こえない。それは、都会人に取っては、一番のご馳走でしょう。
部屋食で上げ膳据え膳、温泉に入って、美味しいものいただいて、掃除の行き届いた、清潔な宿で、お布団は柔らかい羽布団、トイレは洗浄トイレ、設備は新しく、申し分ない宿です。
「かにの季節にまた来てください。」
かにの頃、お客さんが多いのでしょう。
ゆかむり温泉
向かいに、「湯かむり温泉」と公衆浴場があります。この温泉が有名なのか、お風呂に入りに来る人達が多いようです。地元の人達の浴場にもなっている。
バリアフリーで、身体の不自由な人にも。
料金は300円。銭湯よりも安い。岩井温泉の3軒の宿の共通入湯券は1000円で。
ここ岩井温泉の出身の女流文学者「尾崎みどり」の文学館が、「花屋」の向かいにあります。
こおろぎ嬢のロケ風景
第七感、という感覚で、想像力豊かな文才を発揮した女流詩人であり、小説家、として、時(代)を先取りした、先駆者でもあり、海外の研究家のフアンも多いようです。
母親はお寺の娘、父親は、岩井小学校の、教員だった。
その学校は、近代建築の、数少ない様式を持っているものとして、保存されています。
川縁に、コスモスが咲いていて、景色の美しい所です。
Posted by アッチャン at 10:00│Comments(0)
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