2013年01月12日
初春初春大歌舞伎
寿新春大歌舞伎を観に行きました。
松竹座での,お正月公演は、え二代目猿翁、4代目市川猿之助、九代目市川中車の、襲名披露で、席はほとんど売り切れ状態。
私は株主優待席なので、いつもは、一等席がいただけるのに、二階の一番後ろの8番目で、しかも、夜の部は、なかったのです。
昨年の暮れに、顔見せで、南座に行った時に、1月の夜の部を買っていたのも、一緒にチケット引き替え機から、出て来ていたことを思い出したのですが、その券をきっと袋ごと破ってしまったようで、そのことも聞きに、受付に行った際に、この2階の8番席も,一等なのですか、と聞くと、それは二等の席だとのこと、売れが良いので、株主は、2等席しかなかったようです。
ですが、2階の最後列でも、充分よく見えて、東京の新橋での、襲名公演に、かけつけた時よりも、はるかに、見えやすくて、良かったので、自費で買う時には、2階の二等にすればよいなあ、と思いました。
ちなみに、一等は2万円、二等になると、1万円の半額で買えるのですから、一等は、二階席の5列目まで、通路を挟んで、6,7,8が二等なのです。
顔見せの南座では、足も動かせないくらい前が狭かったけれど、松竹座は、充分足が組めるくらいの余裕があって、段差があるので、よく見えます。
オペラグラスがなくても、綺麗に見えます。
新橋まででかけなくても、良かったかな、とも思うのですが、新橋では、「黒塚」が観たかったので、はせ参じたわけです。
松竹座の昼の部は、11時に始まって、2時半には芝居がはねるので、夜の部の方は、1時間ほど長くなるので、夜の部のほうが、値打ちがあるわ、とぼやいている人の声が聞こえてきたり。
昼の部の、最初の出しものは、猿弥と笑也の,踊りがメインの舞台で、「スーパー歌舞伎」の役者さん達なので、歌舞伎界に育った人とは違って、型が出来ていない。
猿之助が、一般の人達から募集して、誰でも歌舞伎役者になれるように、と作った「スーパー歌舞伎」は、宝塚歌劇、っぽくて、スペクタクルミュウジカルと言うべき分野のもの。
大和タケル、三国志、などを思い出してもらっても、歌舞伎を逸脱して、スーパーなので、小さいときから、肉体芸としてしこまれた役者さんに比べると、型が出来ていないのが、目立つのです。
まあ、そのお弟子さん達の中で、猿之助そっくりの、声色と動きを自分のものにしているのは、市川右近。
二番目の出し物で、右近が相務めます「毛抜き」の弾正は、様になっていましたが。
猿之助は、義経千本桜を昼の部では、「吉野山」を、夜の部では、「川連法眼館の場」で、佐藤忠信、または源九朗狐、を通しで演じていますので、昼夜を観ないと、その醍醐味は味わえないわけです。
9月の松竹座で、勘九郎襲名公演では、「吉野山」を通してみたのですが、今回は、この舞台は、猿之助の18番で、宙づりをやってのけたのも、猿之助が最初でしたので、
亀治郎改め、4代目猿之助として、歌舞伎本来の醍醐味を、踊りの名手でも定評のある、4代目の舞台、ワクワクするのは当然でしょう。
沢村藤十郎の、靜御前との呼吸もぴったりと、見事な踊りを見せてもらいました。
素晴らしかったにつきる、舞台です。あっというまに、終わってしまう。魅せられているとそう。
長々としんどい舞台と、時間を忘れて、引きこまれる舞台。
最後は、「桜門五山桐 」 夜の部の口上に変わる作品で、東京では、海老蔵の石川五右衛門に、猿翁の、真柴久吉を観ました。
今回は、猿翁が、息子の中車にこの大役を演じさせ,、体力の消耗を押して、演技指導を行っていた,情景が、NHKのドキュメンタリーで紹介されていました。
猿翁が、体調不良の為に、猿之助が代役を努める、というアナウンスがあって、不謹慎ではあるけれど、東京で猿翁は観ているので、猿之助の久吉が観られるので、嬉しくて。
中車の五右衛門、第一声からして、歌舞伎の声色ではなくて、あの難しさ。
海老蔵の五右衛門は、声が響き渡り、せりふの重厚な重さと歌舞伎独特の抑揚、立ち振る舞い、姿、歌舞伎の「型」と声色、雲泥の差があるけれど、五右衛門という人物には、役者としての演技で、なりきれていたので、これ以上は出来ないだろうというくらいに頑張っていました。
猿之助の声は、会場中に響き渡って、三階のてっぺんまで、充分な声量。透明で台詞の、間、呼吸ですが、ゆとりがあって、姿形と、一糸乱れず、水もしたたる、気品がみなぎっていました。
幕間の30分間に、道頓堀のくいだおれの中にあるから、とこの前築地の寿司屋で教えてもらった、「まぐろ三昧」に。
テレビで最近、社長が、1億5千万でまごろの発競りを落としたことが話題になっていますが、その「まぐろ三昧」の関西出店のお店です。
まぐろ祭りをやってて、大トロ、中トロ、などの3貫が、890円の所を590円になっていて、それを頼み、店長のお勧め3貫も。
これは本当に嬉しいことで、これから、松竹座に行くと、ここ来るのが楽しみになりそう。
Posted by アッチャン at 15:36│Comments(0)
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