2013年02月25日

東洋美術の「ギメ美術館」



    東洋美術の「ギメ美術館」

 ケ、ブランディーから、セーヌの橋を渡って、右岸には、市立美術館とパレ、ド,東京がある。市立は、デュフィーの音楽の部屋がある。私も大好きな部屋だけど、今日は、パスして、ギメ美術館のある、地下鉄のイエナまで歩く。
 イエナは、地下鉄のトロかデオ駅の隣になる駅で、結構この駅に降りるのは乗り換えが不便なので、歩いた方が早い。市立美術館の前から、イエナまで、市場が出ていて、店じまいをしている最中だ。


東洋美術の「ギメ美術館」
ギメ美術館は、実業家で東洋美術の愛好家であった、」エミール、ギメが個人で収集したものを基に、アジアの美術館として中国、韓国、タイ、ベトナムなどと、日本の美術品も展示されている。以前に、この美術館が、毎日、無料だったことがあって、通ったことがあるが、今は他の美術館と同様に、第一日曜日だけは無料になる。

東洋美術の「ギメ美術館」中国、以下

 外れた場所にあるので、いつも空いているので、土曜日の美術館としては、こことか、ケ,ブランディーだと、混んでいることはあまりない。

 中国の正月を記念して、「新しい中国のお目出度い美術」という特別展を開催中。

東洋美術の「ギメ美術館」

 ギメ美術館には、やはりなんと言っても、中国美術品の良いものが多い。

東洋美術の「ギメ美術館」

東洋美術の「ギメ美術館」
 中国とフランスの絆の強さを感じさせる。
 中でも、クラシック中国、が良い。ベトナムの陶器も良いなあ、と前には思ったのだけど、中国の、陶器のうち、茶ワンに目を惹かれた。

東洋美術の「ギメ美術館」
 
中国は、お茶の国だから、お茶にかかわる器が素晴らしい。

東洋美術の「ギメ美術館」

東洋美術の「ギメ美術館」鍋島、日本
千の利休は、中国のこれらの茶器から、利休茶碗を作ったのだろう、と思われる、手本になあっているような,茶碗がいくつも展示されている。

東洋美術の「ギメ美術館」日本のなつめ

友人が、糖尿でお酒も食事も制限されて、お茶を始めたそうで、茶室を作り、茶器を揃えることになって、その道に詳しい人に相談した所、7年待ってほしいと言われたそう。
その意味がわからなくて、どうしてそんなにかかるのか、と聞くと、
 逸品を持たないと、茶を知ることが出来ない、その逸品は、面には出て来ないからだとか。
わけありで、陰で取引されるようなものの中に、逸品があるという。
盗品もあるかもしれないし、金に困ったお公家様が、手放すとか。

そんな話を思い出しながら、これらの逸品の数々に見入っていた。相当のわけありで集めたに違いない、と想像しながら。

東洋美術の「ギメ美術館」

美術館に行くときには、なにか、興味のあるテーマを持って見ると、印象が強くなる。
あれもこれも、と歩き回ると、美術館に行った、ことでの達成感はあるが。
これを限りに、旅の記念にするような、美術館巡りでも、添乗員が案内してくれる、これだけは、と言う作品が、頭に残るのだろうが、説明を聞くのに、集中して、作品を自分の目で観ることが薄くなる。

川端康成の小説「日も月も」で、ブリジストン美術館に行き、ルノワールの絵画の前で、時間を過ごす男の人が出てくる。その小説に触発されて、私は日本橋のブリジストン美術館が好きなのだけど、そういう見方があって、美術館の存在意義は大きい。

東洋美術の「ギメ美術館」

最近、日本の美術の素晴らしさを知るようになって、というよりは、良く観る機会が出来て、このギメを観ると、まだまだ、日本は犯されていない、と思った。
 アメリカの、ボストンや、メトロポリタンには、日本美術も占領されているという感があるが、
フランスは、日本からは,遠い国だった。

東洋美術の「ギメ美術館」

中国のお正月、ギメ美術館でも、華やかな、お祭りのパーフォーマンスが。
 獅子と竜の踊り、音楽に合わせて。
寒いのに、一旦外に出てから、正面玄関から入ってくる。竜が舞い、獅子がそれを追う。獅子の中に2人入っていて、天井高く伸び上がり、威嚇する。
最後は竜にひれふす、という踊りで、その後、この館長だろうか、の周りを周り、館長?派、お皿に入れた捧げ物のの野菜を竜に差し出す。

東洋美術の「ギメ美術館」

沢山の人が集まっているのは、このパーフォーマーマンスを観るためだった。


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Posted by アッチャン at 05:33│Comments(0)パリにて
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