2013年03月10日

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従姉妹の家に帰りの挨拶に寄った、少しだけ挨拶して、と思っていたのに、1,2時間話しして、
アパートに帰ったのは、10時、それから、冷蔵庫の霜取りをするのに、溶けるまで時間かかって、台所の掃除などしながら、ごそごそ起きていて、夜中3時に寝た。
夕方の飛行機だから、ゆっくり出来ると思っていたけど、5時50分発の飛行機だったので、1時半には、出ていかないとと思っていた。朝一度洗濯機に入れ、スイッチを入れて洗い始めてから、ベッドの側に置いていた、黄色い布が、残っている。
友人が日本に帰った時まで使っていたシーツだった。すっかり忘れてしまって、洗濯する時に、洗おうと思っていたシーツだった。

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この洗濯機は、日本のと違って、途中でさわらないようにしているので、洗い上がるのを待って、もう一度。洗濯機が洗い上がるまで、1時間半かかる。
 
 朝、残り物を片付けようと、無理して沢山食べた。友人が残しておいてくれた、コキーユ、サン、ジャック。とても美味しかった。山盛りのサラダと一緒に。昨日買った、ミルフィーユの残りは、食べ始めたが、ほとんど食べられなかった。ヨーグルトも残っていて食べたので、もう限界。、ゆでた卵は、リュックに入れて空港に持って行った。

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 従姉妹の話によれば、
 私が、ベンチに座って居たときにやってきたのは、警官ではなくて、窃盗団だった。警察は、そういうことに、かかわらない。日本のように、交番所なんてないそうだ。
 路上で、お金を見せたら、刺されるわよ、と。フランス人は、現金を持たないそうで、従姉妹のレストランは、現金払い。現金を持ち歩かないので、出しに行く客がいる。
 私のお金が無事だったのは、ユーロで、金額が少なかったからだという。

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日本人は、日本円を随分持っていて、それを狙っての犯行グループだという。
二人だけではなく、回りに、何人も見張っている。数人のグループだそう。
そういえば、彼女を連行していくのかと思ったら、彼女は、また観光の人達に、道を訊ねていた。確かに、人が多かった。見張りがいて、その人達と会話して、連絡しあっている。
 
 両替所で、分厚い束の、日本円を換えに来ているのは、窃盗したお金だという。両替所も、わかっていて、両替している。
 
 パリは、腕の良い、スリがいて、あの手この手を生み出す、頭の良い犯罪者達が、自慢げに横行している街であることは、昔も今も変わらない。
 だます側が、賢くて、それに引っかかって、だまされるものは、馬鹿の笑われ者もの。
 日本人は、お金を持っている、生真面目で、お人好しのターゲットとして、定着している。
日本人は、簡単に謝るので、その時点で、とてもやりやすいターゲットでもあるそうだ。

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空港へは、地下鉄と、郊外電車を使っていく。オペラからバスも出ているが、事故とか渋滞に巻き込まれたら、時間がかかる場合がある。タクシーは、楽だけど、お金がかかる。シャトレから、空港に15分おきに、空港への直行便があることを調べておいて、時間を合わせて、アパートを出た。今までは、来た電車に乗っていたのだけど、直行便は、途中停まらないので、客が入って来ないし、25分で空港に行く。車両は綺麗だし、空いていた。

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パリから、フランクフルト経由で、成田まで。それから伊丹に。パリからフランクフルトまでは、席の予約がインターネットから出来なかったので、アイルを頼んだら、ウィンドーだった。けれど、3席、私一人だったので、アイルも同様だった。係の人の配慮だった。普通席しかないので、前の席は、間を開けて、ファースト並にしている。1時間ほどの短い時間だから、どこでも良いのだけど。
フランクフルトから、成田までの席で、隣の空いた席がないか、と聞いたら、満席だと言われた。
 来る時に、飛行機に乗り遅れて、とんでもない出費と時間がかかったので、それ以来、時間が気になってしかたがない。
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フランクフルトに着いて、スターアライアンスのラウンジに入ったのだけど、セキュリティーを通過してから、あると言われていたので、その方が安心だと思って、まだ充分時間はあるのに、ゲートの側にあるラウンジに行くと、インターネットが無料で出来なかった。でも、ドイツ航空のラウンジは、ビールが美味しい。
パリのラウンジでは、お腹が空いて、ビールとソーセージにパンなど、食べていたので、
 もうお腹が一杯で、ビールだけ飲んだ。咽だけがやたらに乾く。ドイツ料理は、ビールを飲むために作られているので、咽が渇くように配慮されている。

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エールフランスでは、パリから関空まで直行便が出ているので、翌朝には、帰れるが、私は、スターアライアンスを使っているので、乗り変えが、二回もあって、
時間はかかるが、ANAは、映画が沢山あって、洋画は字幕で見られるのが嬉しい。日本映画も数が多い。狭いはずの、シートだけど、座っていて、違和感がなく、疲れないように思われるのは、日本人に合わせて、作られているからだろうか。
サービスも行き渡っていて、食事も、日本食が割に美味しい。
最初に出されたのは、海鮮カレー。着く前は、キノコ粥だった。

フランクフルトから、成田まで、4本の映画を見た。
「リンカーン」「幸せの黄色いハンカチ」「東京物語」そして最後の「大奥」は実にくだらない映画。ほとんお見てなくて、寝てたかな。

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「幸せの黄色いハンカチ」と「東京物語」は、何度見ても、良い作品で、ドライアイの私に、潤いの涙を誘うので、健康的。
山田洋二の原点のような作品だけど、これが最高作品ではないか、とも思ったり。武田鉄矢と桃井かおり、どちらも適役で、若さとイモっぽさが、良くて、名コンビ。
弱さと優しさが重なりあって、そこにお人好しの馬鹿さが、人間的に暖かくて、この後、山田洋次は、「寅さんシリーズ」で良く似た手法をとっている。
 その主人公である、虎さん役の、渥美清が、田舎くさい警官役で出ているが、世話好きで情の厚い存在という役どころの、はまり役が、寅さんへのイメージにつながったのかもしれない。
高倉健も、倍賞千恵子も、過去の陰を引きずりながら、真面目で不器用、弱いけれど、秘めた情熱の強さを持った、優しい人間達を、彼らの地のキャラクターのように自然に演じている。
隣の女性は、音楽を聴いていたり、寝入っていたりしているのに、私は、映画の場面がおかしくて、つい笑ってしまう。笑って、しんみりして、心がジーンと熱くなって、涙を誘う。山田洋二らしい、作品の秀作。

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成田について、待ち時間、ラウンジで、おにぎりを3つと又ビールを飲んだ。ここはインターネットが出来るので、チェックしたり。小さなおにぎりなので、三つで一つ分くらい。美味しい。鮭と梅。海苔で巻いている。
成田から伊丹までは、ビジネスシートだった。
 座席を倒して、寝ながら、伊丹に。楽だなあ。
 

伊丹について、モノレールと電車とバスで家まで帰って来た。
 買った、サムソナイトの大きめのスーツケース、一〇年保障付きの、復元性抜群の強固なはずだけど、傷がついて、チャックの回りのビニールがめくれ上がって、しまっている。
 ただ、引っ張るのに、リュックを引っかける所があって、スムーズに動く場所では楽だ。
 リュックを背負って、コンピューターのバッグに、空港で買った、母への土産のラビットぬいぐるみと、チョコの入った袋を持って、スーツケースを引いて。
 自分でも、よくやるなあ、と感心するくらい。
電車から降りて、バスに乗らずに、タクシーにしようかと迷ったけれど、バスで帰って来た。沢山の荷物があると、バス代だけで、乗るのは気がひける。混んでいたらなおさら。
でも、空いてという時間が良かったのかも。中途半端な時間。花金だから、お勤めの人達は、繁華街でまだ飲んでいる時間。早帰りの人はすでに家でくつろいでいる時間。
バス亭からは、坂道を、一人で転がるように、スーツケースが速度を速める。
 家に着いたら、9時を回っていた。
100円の冷凍うどんが、こんなに美味しいとは。何も入れない、昆布だしうどん。
 





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Posted by アッチャン at 02:11│Comments(0)パリにて
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