2013年08月25日

雨上がり

    雨上がり

  雨上がり、コナミに行こうかと思ったけど、今日は家にいることにした。
昨日から、膝が痛みだした。
人間、ちょっとしたことで意気消沈してしまう。
 雑誌に載ってる、サントリーのグルコサミンを飲んでみようかと思う。
 体重を落とすほうが先決だろう、という心の声が。
祖父の口癖は、「腹八文目に医者知らず」であった。
 私が市場から帰ってくると、祖父は「何か旨いもの買ってきたんでっか?」と言って
買い物かごの中身を見にやってくる。
 祖父の好物は、市場で売っているあげたての鯨カツだ。加えて肉屋で揚げたてのコロッケ。どちらも年寄にはヘビーなもの。
 それでも、祖父は、栄養に敏感で、母によく「まんべんなく食べなあきまへん。」と言って、何種類もの食材がテーブルに出なくてはいけなかった。
 それらを、「もうこれくらいでやめておきまます。」と言ってはしを置くのも潔かった。
 腹八分目、にこだわった祖父であったが、身体はいたって弱い方だった。
 孫たちの一人は、医者にしたかったと言うくらい、医者とは縁の切れない人で、
 晩年は、入院と退院を繰り返していた。腸閉塞を起こして入院、手術。
腎臓の機能が悪く、尿毒症。あとの病気は、覚えていないが、私が家を出てからの、母の奮闘は大変なものだったらしい。
 プライドの高い祖父は、おしめをはぎ取って、トイレに行こうとする。廊下を消毒して拭きまわる日々。
 祖父は、正月明けの病院に、血液検査をしてもらいに行って、階段で転んでそのまま入院した。
それが最期の入院になった。

下の世話をやりつくした母は、決して子供達には、という思いがあった。

母の妹である叔母も、ぼけの舅を最後まで世話した嫁の一人だ。筆舌に語りつくせない
ものだ、と言いながら、おどけた調子で、話してくれた。
子供中心の、教育熱心な叔母は、子供自慢だったから、母は知らなかった。
最愛の息子は、毎週のように叔母に会いに来ていると思っていた。
毎日のように、叔母は、母に電話をかけてきていた。
ある朝、叔母は、炬燵の中で、一人で亡くなっていた。
「寂しいわね。人間って、寂しいものね。」叔母のそれが口癖だった。
何が良くて、何が悪いのやら、答えは出ないのが、人生。
死んでしまえば皆同じ、帳尻はあっている、と言うけれど、
私は、そうは思えない。
生きた過程、人間が七転八倒したドラマを、誰もが独自のものとして持っている。
どう生きるか、それは、その人の生き方がそうさせるもので、他には例のないもの。



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Posted by アッチャン at 17:19│Comments(0)日々の事
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