2014年01月19日
iPad
まだベッドの中で、テレビの音だけ聞きながら布団から出るのをためらっていた。
電話がなって、あわてて飛び出した。
息子からだった。
「呼んでいるのに、聞こえないの?」
クリスマスにプレゼントしてくれたiPadにである。
テーブルの傍に立てて、いつ来ても良いように準備はしている。
「電話をかけないとわからないようなら、意味ないよ。」と息子。
電話があって、アイパッドで応答するばかりが続いている。
向こうは金曜日の夜、ビールを片手に。
「あまり飲み過ぎないでよ。」母親の特権である心配性がそういわせる。
「まだ2本目だよ。」
朝と夜の時間差は大きい。
こちらは、これから起きだして、朝ご飯。
彼らは、金曜日の夜だから、これからレストランに出かけるらしい。
「荷物届いた?」
「どうかな。なんかあるような気もしたな。」
ドアを開けると、一面の雪。
カバーの下に箱が見える。
「来てるわ。」
郵便局から、家の軒先に配達してくれるから、会社に送らないで、と言われていた。
「開けてよ。」
別にたいしたものを送ったわけではないけれど、寒いだろうと、温かい下着などを送ったいた。味噌汁になにに、と中から取りだす様子まで見える。
私の服装はいつもきまって、ブルーのダウン。
息子に持っていったら、こんなの恥ずかしくて着れないというので、以来私が愛用している。我が家の寒さをカバーして、大いに活躍している。
よそいきの服に着替えて、ビデオの前に座るわけにはいかないので、いつも、お化粧なし、ぼさぼさの起きたてというパターンでカメラの前にいる。
顔を見ながら、周りの様子を見ながら、息子たちと話をしていると、アメリカにいるようで、寒い中、家まで行かなくてもいいような。
「すごく寒いのでしょ?」
「今ね。マイナス9度だ。」
「ニューヨークがマイナス29度だとか言ってたから。」
「そういう日もあったけど、しばらく前だよ。」
雪が積もっているころは、まだ温かいのだろう。
ビデオは、一緒にいるようで、便利だ。
一人で住んでる気がしない、一瞬。
ビデオカメラは、人を束縛することもあるけど、
人と人をホットにすることも担っている。
ふんわりほかほか暖かくなった。
Posted by アッチャン at 00:06│Comments(0)