2009年06月30日

牡丹亭

牡丹亭東京の映画館での舞台挨拶

http://japanese.cri.cn/205/2008/05/15/1@118178.htm くわしい説明は、このホームページにアクセスしてください。玉三郎の美しさを堪能できます。

 
  京都の映画館で、板東玉三郎が演出、主演を演じた「牡丹亭」という蘇州の昆劇が出来るまでのドキュメンタリーと、蘇州での上演を映画化したものが、7月4日まで放映されていることを知った。
 玉三郎の好きな友人に声をかけると、二つ返事で行くと言う。学校が京都だったので、私には遠い京都も、日常の行動半径の内なのだろう。
 
 京劇もじっくり見たことがなかったので、蘇州の昆劇など、全く知識がなかった。
一部で、玉三郎と中国の人達と共同で「牡丹亭」を作り上げていく過程や、背景となっている、蘇州の庭園、言葉の壁に挑戦する玉三郎の、ひたむきな努力、エキゾチックなホテルのデザインと調度、ああ、蘇州に行ってみたい、と思いがつのる。
 玉三郎が、中国服を着て、町の中を歩いている様は、すっかりとけ込んで、自由で、精神的な故郷に抱かれている印象を受けた。
考えてみれば、日本の哲学は、禅に由来するものが多く、舞台芸術は、能によって、確立されたが、それも、幽玄の哲学的なもの。中国から受けた影響は大きい。
 中国の昆劇は、詩歌と空中を風と一体になって舞う 身体の華麗な動き、とで成り立っている。
 着物の袖が長く、その袖をたぐり寄せ、手を出して、指で表現し、また袖を長く垂らして、動きを軽やかにする。衣に一体となった身体のしなやかな動きは、風に揺られる牡丹の花を表現しているように思われる。
 夢の中で出会う恋人への色香の漂う、愛らしさを玉三郎は、妖艶にして、純粋な美しさ、詩歌を、鳥のさえずりのように歌いながら、風になびく、滑るよう動きで、これ以上の出来はないと思われるほど、見事に演じきっている。五感に響く美の世界に、感極まって涙が出てしかたがなかった。


牡丹亭   

 友人の行きつけの店を紹介してもらった。毎日会館の地下にある、パブハウス。大学の学食を思わせる、ベンチ式の椅子と、素朴な木の大きなテーブルに15人くらい座れそう。安くて美味しい。話声が大きく、がやがやしているが、気さくで楽しい雰囲気の店だ。

牡丹亭

 生ビールを2杯も飲んだのに、家に帰ってから、残っているワインを3杯と焼酎を飲んだ。アルコールが入ると、つまみも入る。翌朝、頭がふらつく。ワインの大箱は買うものではない。これからは絶対に買わない、と何度心に誓っていることか。 


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Posted by アッチャン at 14:02│Comments(0)演劇
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