2009年07月31日

異次元に

 

 異次元にビアパーティー

 ストレス解消に、なるかなと久しぶりに友人のビアーパーティーに参加させてもらった。
お料理が一杯出て、準備するのに大変だっただろう。バイタリティー満点のホステスさんは、次から次にお料理を出して、レストランで座っている客へのサービスで翻弄している。参加者は多く、テーブルを囲んで、様々、別の会話が雑音で聞こえてくる。
 みな、それぞれ現実の問題をかかえながら、ここでストレスを発散しているのかもしれない。

私は楽しめない。おいしいお料理もわからない。病院に閉じ込められている人々を見て、老老介護の現実をまのあたりに見ている。
 先日、相談員とケアーマネージャー、看護婦、そして私達家族とのコンフェランスで、母の退院後の生活をオーガナイズした。弟夫婦は、母にグループホームを希望している。私は在宅で、なんとか母を見られないものかと毎日眠れない日が続いている。退院はそう遠くない。先日から時間があれば、妹と弟のお嫁さんと3人で、グループホームの見学をしている。施設で、仲良く暮らしている老人達、ケアーの行き届いた施設を見て、良さそうだなあ、と帰って来るが、翌日には気が変っている。眠れない夜を過ごし、睡眠は浅い。

 映画を見ても、演劇を見ても、入っていくことができないからだろう、楽しめない。切り替えが下手な私、問題をかかえたら、解決付くまでだめ。

 今一番慰めになっているのは、友人と食事しながら、話を聞いてもらうこと。せっかくの食事もまずくなるのに、悪いと思っているのに。
 病院で借りる、本は、長門寛之の「待ってくれ、洋子」田原総一郎の「僕たちの愛」そして一番拠り所となっているのは、遠藤周作の本。

 パーティーから帰ると、シングル介護の実態を放映していた。両親に愛されて、結婚したいと思わずに、ずっと家で暮らして来た女性。母親の認知症が進んで、どこに行くにも連れ歩き、悪態をつかれるようになった。あんなに優しかった母が。彼女は施設を考えたけれど、やめたのは母の言葉。
「こんなところに私を入れるの?」 彼女は涙を流す。
 
 彼女は「お父さんとあんなに仲良かったのだから、早く迎えに来てあげて。」と亡き父親に願っているという。

 私はそういう風に思わなくてよいのを感謝している。出来るだけ長生きしてほしい。元気で長生きしてほしい、と思えるのは、まだ厳しい現実に直面していないからかもしれない。

 


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Posted by アッチャン at 00:43│Comments(0)日々の事
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