2009年08月27日

井上陽水

 井上陽水

 http://www.y-inoue.com/井上陽水オフィシャルサイト

昨日で3日間、ライフ40年、井上陽水、というNHK教育の放送に首ったけ。今夜が最終回。
彼の、粘りと艶のある独特の声が好き、抒情的で、感傷的な歌に惹かれていたけれど、人間に、直接触れたことはなかった。何日も、彼のインタビューや、友人からの人物評や、リリーフランキーとの会話、彼が影響を受けた人物達、彼が影響を与えた人達、家庭と生い立ちなど、あらゆる角度から、井上陽水のライフが映し出される。
ちょっと、お姉てきしぐさが、大柄でいかつい感じとアンバランスでいてバランス感覚を保っている。テレのあるやさしい人だ。
 テレビが大好きで、受験の前日くらいは、と決心していたのに、テレビで映画を深夜みてしまったほど。子供の頃に見たテレビ番組、次から次に出てくると、私も、ほんと、テレビばかり見ていたこと。
 水谷豊が、初対面で、「泊まる?」と誘われた。結構誰かれとなく、気楽に「泊まる?」という癖がある。寂しがり屋であることは、間違いないけれど、子供の頃、「泊まって行く客」が普通だったのではないかな。
昔は、我が家でも、良く泊まり客があった。九州から、富山から、地方からよく人がやってきた。今は泊まらなくても、交通の便はいくらでもあるし、ホテルに泊まる方が気が楽だから、泊まる人は少ないだろう。昔は、だれかれとなく家に泊めていた。お風呂に、テレビがあると、お風呂のない家の家族が、入りに来ていた。テレビを見にやってくる人達で、リビングが一杯になったことも。
 テレビでは、お笑い番組が多かった。
「一番優れたものは、笑える作品ではないかと思う。」と陽水は言う。
昔、貧しい人達が溢れていた頃、笑えることが、どれだけ人々を幸せな気分にさせてくれたころだろう。馬鹿笑いをしている間、人は、現実の辛さや、憂鬱から解放される。世界から、笑いが消えるとしたら、暗黒だ。
陽水の歌は、、私の心に染みいる、郷愁を掘り起こす。それは直接笑いにはつながらないけれど、その郷愁の中に、人々が肩寄せ合って、助け合い、笑いあった、幸せの時間が存在する。
「白いカーネーション」という歌がある。私の好きなのは、白いカーネーションだった。その歌を聴くと、私は、学校の黒板に、カーネーションを描いている私が見える。
殺風景な黒い黒板に、一面にカーネーションの花を描いた。勿論遊びで。花のない教室に。カーネーション、赤と白の白墨で描いたカーネーション。ふざけあって、子供達の笑いのさざめき。


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Posted by アッチャン at 12:08│Comments(0)日々の事
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