2009年09月23日

お彼岸 

お彼岸 

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朝、朝日テレビを見ていると、日本のミステリーというテーマで、大阪の四天王寺にある「一心寺」が取り上げられていた。人骨で出来た仏像が祭られている。江戸時代から、お祭りしていたお骨の置き場所が一杯になり、お坊さんが、お骨を砕いて、仏様を作ることを思いついたのが始まりで、現在まで3百万人のお骨が納められたという。この寺は戦争で焼失し、その灰で、第一仏像を再建したので、今までに七体の仏像が出来ている。最近では、お墓を持たない人が増えて、納骨は増加の一途だという。お坊さんが、すり鉢で、骨を粉にして、仏像を造る。一〇年に一体新しい仏像が出来る。
 そうだ、お彼岸だった。母のお供で、お盆とお彼岸に、一心寺にお参りしていた。母の両親、母の幼い頃亡くなった姉妹、母の妹も、亡くなったら、ここに分骨してほしいと言っていた。従妹が最初に生んだ男の子が幼くして亡くなって、ここに納骨したとも聞いている。お墓を作られない人、作らない人、遠い田舎にある墓から、お骨を持って来て、この寺に納めている人、法然上人が開いた浄土真宗のお寺だが、宗派を問わずに、受け入れる。
 最近、母が行けないので、私が、母の代わりにお参りしている。信心しているわけではないが、母の両親、私にとっては祖父母に会える場所は、一心寺だけ。母がしていたように、花とお線香、ろうそくを買って、お供えして拝んでから、お詠歌をあげてくれる所に行き、名前を書いた札と、寄付金千円を納める。
 
帰り道、地下鉄で いつも気になっていながら、なかなかいけない、一人暮らしの叔母を訪ねた。毎日、どこかの医院に通っているが、連休だからいるだろう。敬老の日とかねて、コーヒーと,お寿司を少し買っていった。161センチだったのに、私と変わらない。骨そしょうで、2度、入院しているうちに、154センチになってしまった。体重は39キロ、「生きていても仕方がないので、早く迎えに来てください。」とお祈りしているという。
綺麗好きで、部屋はすっきりと片付いている。ヘルパーさんが来て、掃除と買い物をしてくれる。仲の良い従妹が世話してくれるので、彼女に頼り切っている。毎日電話で話をし、時々泊まりにやってくる。近くに、以前から親しい友人がいて、時々電話がかかってくる。
「一人で生活しているのだから、たいしたものだわ。」と私は言う。叔母はヘビースモーカーで、癌の手術も、骨ソショウも関係なく、煙草は相変わらず。健康に、頓着していない。「いいかげん、死んだ方が楽だわ。」とあっけらかんと言う。
仲の良い4人姉妹のうち、生きているのは、叔母一人になっている。他の3人は、皆、癌で亡くなった。姉妹の末っ子で、薄情なと姉妹から言われながら、執着心がなく、あっけらかん、ケセラセラの性格だから、長生きするにちがいない。まだまだ、大丈夫。

 車窓から、赤い彼岸花が咲いているのが、あちらこちらに見える。彼岸の西日が燃えている


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Posted by アッチャン at 15:00│Comments(0)日々の事
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