2007年06月05日

映画「ボンボン」

映画「ボンボン」

http://www.bombon-movie.com/

 工事現場に、手作りのナイフを売りに来たおじさんは失業中、娘の家に居候をして形見の狭い思いをしている。車で走っている時に、故障車に出会って、車の修理をしてあげた。その家で、ボンボンという血統書付きの犬をもらったことで、ついていなかったおじさんに幸運がやってきた。

この映画の中に、誰一人として悪者は出てこない。アルゼンチンという南米の大らかさなのか、のんびりしていて、善良なお人好しの人達のお話。じわっと、嬉しいものが伝わってきて、ハッピーな気分を運んでくる。
 南国の陽気さは、沖縄の作品にも共通するものがある。皆、善良で、悪い人はいないよ、という世界。沖縄の人達は、皆、自分のことが大好き、踊るのが大好き。アルゼンチンは、情熱的なタンゴがある。 
 「ぼんぼん」には、沖縄の映画のように、色鮮やかな花が出てこない。トラックを走らせる、砂ぼこりの道ばかり。ガソリンスタンドと、煉瓦の置き場、照りつける太陽に白い砂埃が風に舞い上がる。

 誰も急いでいない。時間を計算する人はいない。誰もがおせっかいなほど親切で、開けっぴろげで、ユーモラス。

  


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Posted by アッチャン at 02:29│Comments(0)映画
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