2007年06月09日

桂春団治

 桂春団治
道頓堀の松竹座で「桂春団治」の公演が、沢田研二と藤山直美の共演で6月の25日まで行われている。
 松竹座の新築10周年記念公演にふさわしく、松竹新喜劇の舞台だ。会場は、満席だった。バスでやってきた団体が連日入っているようだ。藤山直美の舞台はいつも人気が高いが、それに、沢田研二が加わって、桂春団治を演ずるのだから、見てみたいと思うのは当然だろう。
 期待に答えて舞台は、観客の笑いが絶えず、沢田研ニと藤山直美のコンビが息のあった
演技を披露した。
 春団治さんと言えば、関西の人なら誰でも知っている落語家の名人と歌われた人だけど、奥さんが3人も変わったとは知らなかった。藤山直美が演じる、おときという人は、春団治を名人と歌われるまでなるのに、力になった女性で2番目の奥さんを演じている。おときは京都の旅館の跡取り娘だったが、春団治の子供を宿し、大阪の春団治の家にやってくる。そこにはすでに奥さんがいるが、おときは知らなかった。勘当されて出てきた身、死ぬしかないという。お腹に子供がいることを知った妻は、その場で、家を出る決心をする。芸人のこやしだと女遊びを赦してきたのが悪かった、と言って出て行く。子供が出来ても、春団治の女遊びは一向に治らない。後家殺しという別名をもらっているくらいで、あるお金持ちの後家さんに家にいりびたりで家に帰らない。おときは家を出る決心をする。
「私が奥さんを追い出したので、私がまた、同じ思いをするのは当然のことだけれど、次の奥さんには、二度と同じ過ちは繰り返さないように。」と言い残して出て行く。京都の実家には帰らず、仕立物をしながら、娘を育てていく。春団治のレコードを聴かせて、これがお父ちゃんや、と。
 春団治は、酒と女を芸のこやしにして、50代という若さで、胃ガンでこの世を去った。
 春団治は、古典落語を徹底的に勉強しつくした上で、新しい創作落語を生み出した人。
「お客さんは、新しいねたを聴きにやってくる、昨日とは違う話を聴きたいんや。おもしろい話を聞きにくるんや。女遊びも、お酒も、すべては芸の為。それだけや。」
 

 
 


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Posted by アッチャン at 10:55│Comments(0)演劇
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