2010年03月09日
ひな祭り

施設から、おひな祭りに集まる時間の案内があった。妹と弟のお嫁さんにメールで連絡した。
妹が娘二人と赤ちゃんを連れて、来てくれた。
おひな祭りと言っても、他の行事と同じで、することは決まっている。皆で、唄を歌うだけだけれど、家族が側に寄り添う、ということが、一番の行事だ。
いつも難しい顔をして、周りの人に説教ばかりしている人の笑い顔を初めて見た。
あんなに、優しい顔を見たことがなかった。
親子揃って、美人揃い。
3階の入居者と合同で、今回は、3階で行われた。
母は長い間、3階の人達に混じって、3階にいたので、入居者の顔ぶれはよくわかっている。
見たことのない人がいた。入れ替わりがあったらしい。
一番若い人がいなくなっていた。可愛い人で、私が一番好きな人だった。
妹付き添ってくれているので、私は4階で、母のサプリメントを袋に詰める作業をする。姪達も4階の母の部屋にいた。それぞれの赤児は、すやすやと眠っている。
4階では、介護士が、雛祭りのパンを焼いている。素人はだしの出来栄えだ。
「わあ、すごく綺麗ですね。パン屋さんみたい。」と私が言う
「パン屋に勤めていましたから。いずれは、パン屋さんをしようと思っています。」
そうか、それで、この施設で、毎月パンの日があるのだ。
3階に下りると、歌会は終って、それぞれの階で、これからおやつの時間。
介護士さんが、焼いた、アンパンが、お雛祭りのおやつ。
参加している家族にも、ふるまわれた。
母は、食べずに、妹や娘達に 食べさせようする。
「皆、もらっているのよ。」と言っても、大好きなアンパンなのに、
食べようとしない。
私が、誘い水に、小さく切ったパンを口に中に無理やり入れた。
母は、それが美味しくて、自動的に、手と口を動かし始めた。
「美味しいわ。」
私は自分用にもらったパンを母の机の中に入れた。夜のお楽しみ。
妹達は、昼食をまだ食べていない。外出届には、前もって記入しておいたので、
おやつの時間が終わってから、隣の神戸屋に行った。
母は、ここでも、なかなか、自分から食べようとはしない。赤ちゃんに気を取られている。
母と私は、いつものシューとコーヒーとの組み合わせを注文した。
私は、母の目の前にお皿に、シューを乗せ、サラダを分けてお皿に。
母が、いつのまにか食べ始めた。食べ始めると、次から次に、シューに手が行く。
サラダバーのパイナップルを乗せると、それも美味しいと言って食べている。
「エレベーターに一緒に乗って来た人が、パン代300円請求されてたけど。」妹の娘が言う。
「聞いてないけど、施設に帰ったら、聞いてみるわ。」
妹達と別れ、施設に母を送り、パン代のことを尋ねると、
お金を払わないといけないようだった。
一人300円ではなく、200円、人数が多いから、まけてくれたのかも。
何かと言えば、お金。どこでもなのかしら。世知辛い世の中。
Posted by アッチャン at 13:09│Comments(0)
│日々の事