2009年02月02日

映画[マンマ、ミーア」

 映画[マンマ、ミーア」


マンマ、ミーアhttp://www.mamma-mia-movie.jp/

 シンガポール行きの飛行機の中で、映画化された「マンマ、ミーア」を見ようと、座席の前の小さなビデオをセッティングして、しばらく見ていたが頼りなくて、他のチャンネルに切り換えた。ニューヨークのブロードウェイで見た時の昂揚した気分で、そのまま立ち去る事が出来ず、他のフアン達と一緒に、出演者が楽屋裏から出てくるのを待ち、無料で配られたパンフレットにサインをしてもらった。ミュージカルとオペラは、単純なストーリー、情感に訴えるもので、英語やドイツ語、イタリア語など、各国の言葉がわからなくても、万国共通の理解ができて楽しめる事は大事な要素だと思う。日本の歌舞伎、能楽というのも、そういう要素を備えているから、海外の観客を魅了することが出来る。
 舞台は、切り取られた空間の中という制約があるので、観客の想像力に委ねる要素が多い。ミュージカルが映画になると成功するのは、映画という4次元の世界を惜しみなく、目の前に表現できるからだろう。「マンマ、ミーア」は、映画の強みを惜しみなく使って、まったく私たちの思考を停止させ、観客を喜ばせ、楽しませてくれる。

 映画[マンマ、ミーア」


 西宮ガーデンズの映画館で、母と一緒に、「禅」を見てから、そのまま別の部屋に移動して「マンマ、ミーア」を見るつもりでチケットを用意していた。「禅」が終わると、もう疲れたと言う、母に、今度はミュージカルだから、と別室に連れて行った。母は無表情のまま、ただ画面を眺めているので、疲れて興味がないのだろうか、と気にしていたら、次第に手が動きだしている。メリル、ストリープの歌に魅了されている。「上手だわね。」と。メリルストリープという女優は、演技の面で名女優である事は、どの映画においても間違いないのだけれど、彼女は、様々な表情を見せる。
生活にくたびれた女性から、最高に美しく輝く、魅力的な女性まで、女性のありとあらゆる表情を持っている。その上に、この映画では、吹き替えなしに歌っているというのだ。このミュージカルを、より魅力的に仕上げているのは、メリル、ストリープの存在があるから。
 疲れていた母は、すっかり元気をもらい、映画が終わっても、部屋が明るくなるまで、誰も席を立とうとはしなかった。いえ、立てなかったのだろう。


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Posted by アッチャン at 12:28│Comments(0)映画
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