2012年02月04日

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」


レストラン「メゾン、デ、フリゴ」



寒いので、あまり歩きたくない。昼時でお腹も空いている。

従姉妹がいるのか、どうかわからない。クリスマスカードも、年賀状も、返事
がない。
日本のどこかにいるのかも、とも。病気かも、とも。それとも、ジャムを日本に売る仕事に鞍替えしたのかも。
今朝、電話したら、話し中ばかり。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」

行ってみよう。
セーヌ川沿いの道を歩いて。昔はこの駅からの道しかなかった。
図書館が出来、地下鉄がつき、今では、すごく便利になった。

ボーボワールの橋もで来た。水泳の施設も、川の上にで来た。レストランも沢
山で来た。スーパーマーケットに映画館。近代的んはオフィスが高層ビルのに
入った。高層高級アパートも。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」

従姉妹のいる建物は、無料で占拠して、住み着いているアーティスト達もい
る。従姉妹は家賃を払っている。
レストランの看板メニューが出ていた。
中に入ると、客が一組。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」

私も、客として、食事した。お土産がないのよ、というと、
相変わらずのため口で、
「いつものことだから、よくわかっておりますから」

19ユーロの昼食。昼食を客として食べるのは、2度目。

ブログで宣伝してくれるの?
そう。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」


スープがとても美味しい。果物の香りがする。
メインは、肉かサーモンのどちらか。
隣の客に、、肉が盛り上がっている皿を出した。
美味しそうだけど、サーモンに。

大皿に、サラダと、キッシュ、サーモン、が載っている。
今日は、サーモンか、肉。揚げ物や、鳥のロースト、海老
など、その日のメニューを変えている。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」

後は、デザートか、コーヒーがつく。デザートを撰ぶと、コーヒーは1ユーロ
の追加。

昼食としては、安いわけではない。むしろ高い方だろう。

客層が良いそうだ。美味しいものを食べたい客がやってくる。
30ユーロくらいで昼食するひとなら、安いと思うかも。

日本食を知らないフランス人が、日本食のグルメだと思って食べている、
そんな感じ。味は良い。 こってりして、フランス人向きのものだ。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」

本当の日本食を出しても、フランス人は食べない、と以前に従姉妹が言ってい
た。味がわからないのだ、と。
そう、そんな感じがした。
デザートは、凄く甘い。こってりで、甘い。そういうのが大好きなのだそう。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」

フランス人は、良くしゃべる。食事の間中、しゃべっていて、終わってからも
ずっとしゃべっている。

私のいる間に、7組入って来た。冬の寒い時期なのに、流行っている。
日本人の女性が入ってきた。
画家の、赤木さんの奥さんだった。紹介された。雑誌「神戸っこ」のマキシム
の記事の中に、ご夫妻の写真があった。
細かいタッチで、パリの風景を描いた絵か描く画家で、19区の市役所で
個展をしていた。カルナバレ美術館にも納められてる。
 従姉妹は昔からこの夫妻と親しく付きあっている。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」

従姉妹は入って来た時に、私は日本人だとわかったけれど、彼女は違うと
思っていた。
時たま、一人で食事に来てくれると聞いていた人。スマートで
素敵な洗練された感じの老婦人。

 愛媛ですか?と聞かれた。

従姉妹は、愛媛、その人は岡山だそう。パリに来る人達は、出身地で
共通点を見いだすのかしら。

「大阪です。父方の従姉妹です。」と従姉妹が。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」


話しをしたくて来られたに違いない。パリの日本人は、
長くいても、異邦人。孤独で、寂しい。

従姉妹の所には、話をしに来る日本人が
幾人かいる。かつて、良く来ていた、版画家は、日本に帰っている。

私が帰る時、その人に挨拶すると、従姉妹が「後でこの人のお話はさせていた
だきます。」と私の話を彼女にする、と言って笑った。

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」

パリに住む人達はそれが会話のお洒落。ろくな話はしない。人の悪ぐちをおも
しろがっていうのが、エスプリの効いた作法というもの。そういう話しに、、私の
話題はぴったりなのだ。
働かずに、ぶらぶらしている人。天然ぼけ。言われても仕方ない。
働きずくめで、一人で頑張っている人からみれば、認められない人間なのだから。

モリエールの「人間嫌い」の中にも。ルソーが、田舎物として馬鹿にされたパリ
人への憤りにも、パリの洗練された人達が、笑いものにする姿が描かれている。

世界中で最も美しい国に住んでいるパリっこは、世界で最も根性の悪い人間?
根性が悪くて、きつねのように、頭の回転が速、自分を過大評価して売り込むく器量がないと
、生き馬の目を抜く、都会では成功しない。

素朴でトレートな心を持った人達は、角に押しやられて、
やり玉にあげられ、
必ず、どこかで酷く傷つけられるという体験を持っているのでは?

レストラン「メゾン、デ、フリゴ」

 人間の心に最も正直だとも言えるかもしれない。
だって、人の不幸を喜び、人の幸福をねたむ、それがむき出しになった
人間の姿でしょう。


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Posted by アッチャン at 16:57│Comments(0)パリにて
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